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「老後のお金の不安」をショーペンハウアーが一刀両断!

7/4(木) 10:08配信    

「富は海水に似ている」の真意とは?

 お金をためること自体が好きだという人もいるでしょう。
しかし、それをいつどう使いたいのかという目的がないのだとしたら、ためてもためても満足することがない。
むしろ、そのせいで人生が苦しくなっているかもしれません。
 
ショーペンハウアーは、「富は海水に似ている。飲めば飲むほどのどが渇く」と『幸福論』に書いています。
富を求めてもいい、しかし、求めるほど渇望感が増し、苦しくなるだけだよというのです。

●利他主義でも苦しみからは開放されない
 では、求めてしまう苦しみから逃れるためにはどうしたらいいのでしょうか。
 その方法としてショーペンハウアーは、芸術に触れることのよさを挙げています。
特に高く評価したのが音楽です。音楽は人の心の奥底に語り掛け、繰り返し聞いても心地よい。
芸術で心安らかになれれば、人生が豊かになります。
しかし、芸術による苦悩からの解脱すら一時的なもの。
ごまかしにすぎない、ともショーペンハウアーは言うのです。
 
自分の欲望にとらわれて苦しむなら、利己主義の対極にある利他主義になって、人のことばかりを考えたらどうでしょうか。
残念ながらそれも、他者に対してできる限りのことをするだけであって、一時的なもので欲望の苦しみから解放されることにはなりません。

「積極的な諦め」で、今追うべきものに気持ちを向かわせる

 では、いったいどうすればいいのか。
ショーペンハウアーは「諦めたほうが幸せになれるよ」というのです。
 実は彼自身「諦めること」で、幸せをつかんだ人物です。
30代でベルリン大学の講師になったショーペンハウアーは、当時、大人気のベルリン大学教授・ヘーゲル(ドイツ観念論の大成者)と勝負をしようと、
同じ時間に講義を持ったのですが、学生たちはみなヘーゲルの講義に行ってしまいます。
当時は、講義に出た学生がお金を払っていたので、受講者が集まらなければ収入も得られません。
失意の彼は戦い続けるのではなく、諦めて大学を去る道を選んだのです。
 
それでも、晩年は学者として活躍し、その後、哲学者のニーチェらに多大な影響を与えているのです。
 
諦めることで、何かを失うわけではありません。
ショーペンハウアーが説く諦めは、よりよい人生を送るための積極的なもの。
金銭欲という際限のない苦しさに拘泥せずに、諦めて次のステージに向かえばいいのです。
彼はこう指摘しています。
「富は我々の幸福にはほとんど何の寄与するところもない」
「金銭は人間の抽象的な幸福である。だから、もはや具体的に幸福を享楽する能力がなくなった人は、その心を全部金銭にかけるのだ」
哲学KeyWord:意志と表象
世界は、自分自身の主観が描いたもの=表象にすぎない。
無意識的なものだからこそ、際限なく生じ、欲求は満たされず苦痛に満ちている。
苦悩から解放されるためには、意志を否定し固執を消し去るしかない。仏教的な諦念こそ究極の目標であり世界からの解脱であるとした。

私心
無学な私には難しいのですが、単純に考えれば「何事もほどほど」が生きていくには良いのかも。
お金はあれば有るで悩みがつきない・・・・・・人並みである事が肝要かと思います。


写真を趣味に高齢者の戯言

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