営業の口から突然「シメール」が出ました
さて営業の方との話の中で、耐震金具シメール(建築用ナット自動増し締め装置)が出ました。
この保証会社は、瑕疵・地盤保証を民間ではいち早く保証を始めた会社です。
ここで、保証する新築住宅にシメールや他のナットの「ゆるみ防止装置」を取り付けた住まいを対象にと言う話しが有ったようです。
それは、何ゆえかと言えば、建築数年後の建物の小屋裏でナットのゆるみが報告(クレーム)が、されていたからとの事。
(完成した建物で目視出来るのは小屋裏だけですね、他の重要な部分は大半が
壁の中、そこではナットはゆるんでいるのでは有りませんか?)
弊社の施工事例をHP(ホームページ)で調べられたのか、シメール耐震金具を用いている事を取上げ、「コストダウンばかりを考えている施工者には出来ない事です」と、営業としての「よいしょ」も有ったのでしょうが、弊社の施工に感心していました。
そこで、ヌキや胴ブチの下地材は勿論、小屋組みまで全て乾燥材(KD材)と私が
言えば、大変驚いていました。
それでは、「その部分にKD材を使ってないの?」・・・・・「其処までしませんよ」なんて会話が生まれたのです・・・・・・・・。
この会話からも推察してください。同じ瑕疵保証を受けた住まいにも造り手の考え方で、見えない所で違いの有ることを。
先日、ある方が、「あさひさんのしている事はあたり前のことでしょうそれを自慢して言っているのはおかしい」と言われました。
確かに、あたり前の事をしているのですから、自慢するべきでは有りませんが、
しかし私の「あたり前」の事はメーカーの住まい造りに追随した住まい造りの「あたり前」とは少し違うと思っています。
(検査機構の社員との会話からも、少しは御理解して頂けた事と思いますが。)
検査機構のプロの営業が弊社の施工に感心しているのですが、
一般の方から見れば、あたり前の事を、真剣にまじめに言う我が社が可笑しいと思われるのでよう。
私共のポリシーがきちんと伝わらず自慢と受け止められるこのギャップが残念ですね。いかに一般の方に正しく伝える難しさに悩んでいます。
昔は全ての大工さんが職人と言われました。
勿論今でも職人気質の大工さんは沢山いますが、それでも昔の様に当たり前の事が出来なくなって来ました。
それは、ハウスメーカーの出現と共に住まい造りの現場が大きく変わったからでしょう。
心も、技もゆとりのないキスギスした業界になってしまったのです。
あさひホームはあたり前の事に「こだわり」を持ち、ちょっとだけかも知れませんが「心を込めて工夫して」より良い住まい造りを今後も続けて参ります。
聞き方によっては自慢ばかりしているのではと思われるでしょうが、
これも「こだわりや、ポリシー」を大切にすれば出る言葉です。悪しからず。
まじめな社長のまじめな住まい造り実践会 代表 米田正憲