麻機地区民生委員児童委員協議会では10月に、福島県の富岡町といわき市を訪ね、被災地の今を視察してきました。
それぞれの視察内容を2回に分けて報告します。

(帰還困難区域への立ち入りを禁止するフェンスと看板)
富岡町は福島第一原発が立地する大熊町の南隣りに位置し、全域が避難区域になっています。町内は、帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域の3つに分類されていて、帰還困難区域以外は昼間の一定時間立ち入りができます。しかし、帰還困難区域は、道路がフェンスで封鎖され要所には警察官等の姿もあり、立ち入りができません。
ここを、いわき市に避難されている町民の遠藤さんに案内していただきました。
常磐自動車道を進み、富岡町に近づくにつれ除染で出た廃棄物を詰めた黒いフレコンバックが野積みされている光景が目に入ります。
ほとんど行きかう車がない道路を進み、家屋が並ぶ所に行っても人影はありません。居住制限区域の家屋は除染されていて、すぐにでも住むことができそうに見えますが、ある家の中を見て唖然とする光景がありました。家の中に草が生えています。地震で傷み、雨漏りがしても修理できないため、日当たりの良いところに草が生え育ってしまったようです。
住民の方は、時々家に戻ってきても、なすすべもなく帰っていくとのお話でした。

(部屋に草が!)
次に津波被害の様子を見ました。海面から10数メートルの切り立った断崖の上に建っている建物。津波は、この建物の一階に到達して、部屋にあったものを洗い流してしまったとのことでした。放射能被害の様子ばかりを見ていましたが、震災では津波で大きな被害を受けた場所でもあるとの思いを改めて持ちました。

(この断崖の上に津波が押し寄せた)

(説明を聞く参加者)
帰還困難区域と居住制限区域の境界近くの道路を進むと、一方は除染されて整然としていますが、一方は何も手付かずで家屋の周りに草が生い茂っている状況です。
道路も途中にフェンスが設けられ、帰還困難区域立ち入り禁止の看板が見られます。
桜の並木道があり、花見の時期には多くの人でにぎわったという道路も、今は通る車もありません。

(帰還困難区域の前で説明を聞く)

(無人の桜並木)

(その先は帰還困難区域)
いつになったらここが再び花見の人でにぎわうのか、そんな思いがわき起こりました。
事故から4年半経った今も人が住むことができない、そんな地域が広く存在する原発事故の怖さを改めて感じる光景でした。
(文責 民児協副会長)
それぞれの視察内容を2回に分けて報告します。

(帰還困難区域への立ち入りを禁止するフェンスと看板)
富岡町は福島第一原発が立地する大熊町の南隣りに位置し、全域が避難区域になっています。町内は、帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域の3つに分類されていて、帰還困難区域以外は昼間の一定時間立ち入りができます。しかし、帰還困難区域は、道路がフェンスで封鎖され要所には警察官等の姿もあり、立ち入りができません。
ここを、いわき市に避難されている町民の遠藤さんに案内していただきました。
常磐自動車道を進み、富岡町に近づくにつれ除染で出た廃棄物を詰めた黒いフレコンバックが野積みされている光景が目に入ります。
ほとんど行きかう車がない道路を進み、家屋が並ぶ所に行っても人影はありません。居住制限区域の家屋は除染されていて、すぐにでも住むことができそうに見えますが、ある家の中を見て唖然とする光景がありました。家の中に草が生えています。地震で傷み、雨漏りがしても修理できないため、日当たりの良いところに草が生え育ってしまったようです。
住民の方は、時々家に戻ってきても、なすすべもなく帰っていくとのお話でした。

(部屋に草が!)
次に津波被害の様子を見ました。海面から10数メートルの切り立った断崖の上に建っている建物。津波は、この建物の一階に到達して、部屋にあったものを洗い流してしまったとのことでした。放射能被害の様子ばかりを見ていましたが、震災では津波で大きな被害を受けた場所でもあるとの思いを改めて持ちました。

(この断崖の上に津波が押し寄せた)

(説明を聞く参加者)
帰還困難区域と居住制限区域の境界近くの道路を進むと、一方は除染されて整然としていますが、一方は何も手付かずで家屋の周りに草が生い茂っている状況です。
道路も途中にフェンスが設けられ、帰還困難区域立ち入り禁止の看板が見られます。
桜の並木道があり、花見の時期には多くの人でにぎわったという道路も、今は通る車もありません。

(帰還困難区域の前で説明を聞く)

(無人の桜並木)

(その先は帰還困難区域)
いつになったらここが再び花見の人でにぎわうのか、そんな思いがわき起こりました。
事故から4年半経った今も人が住むことができない、そんな地域が広く存在する原発事故の怖さを改めて感じる光景でした。
(文責 民児協副会長)
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