ジャーナリストの苦悩

フィリピン、米カリフォルニア在住後、
現在は日本で活動するジャーナリストが
日々の生活をつづる。2006年8月開始

斎藤佑樹投手の進学表明

2006-09-12 18:14:12 | 子供の教育
夏の甲子園で優勝投手になり、国民的アイドルとなった早稲田実業の斎藤佑樹投手が昨日、高校卒業後は進学すると意志表明した。(写真は毎日新聞)

夏の甲子園での活躍と、このほどの米国遠征でプロ志向の他校の選手と行動を共にしたことにより、一時は気持ちが揺らいだそうだが、最終的には高校入学時の予定通り、進学することで落ち着いたようだ。

その理由として「まだプロで通用するとは思っていない」とか「大学で人間形成をしたい」などのコメントが引用されているが、私は「文武両道」の部分に注目したい。また、プロ入りした場合手にする数千万円の契約金に目がくらまなかったご両親にも敬意を表したい。私だったらどうだったか。

昨今、プロスポーツ選手の第二の人生について言われるようになった。スポーツ一筋で生きてきた人たちが引退後、つぶしが利かず、最悪の場合、犯罪に走るケースもあることから、そのような人たちを支援しようというものである。

今回の斎藤投手の選択は、ひとまずそうした心配をカバーし得るものである。

野球の中でも、投手の選手生命はとりわけ短い。この時期の4年間がどれだけ大きいかは、斎藤投手自身が一番分かっているはずだ。

それを承知で進学を選択した斎藤投手には、4年後のプロ入りよりもっと稼ぐことのできる仕事が見つかるかもしれない。プロ野球より適性があり、やりがいを見出せる仕事が。

そういう選択だったのである。

今朝の産経新聞に早大OBで漫画家、やくみつるのコメントが出ていた。「プロに入るなら早大で過ごす4年間は無駄。OBとして思う」との要旨だった。

だから違うんだって。いまのところプロ入りする気持ちがないから、進学するんだよ。早大で過ごすのが無駄とOB面するのは良いが、どう過ごすかは本人次第。私学の雄、早稲田なんだからなおさらだ。



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