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不穏なムード

2006-11-15 21:47:54 | 将棋(プロ)
昨日と今日の二日間に渡って行われた竜王戦七番勝負第3局。
渡辺竜王が大熱戦を対戦成績を1勝2敗に戻しました。



う~ん。。佐藤棋聖の攻めが切れない形になって“奪取に王手!”と
ばかり思ったんだけどなぁ。渡辺竜王の粘りが凄かったのか、
それとも実際のところは「先手良しでもなかった」のか。。
いずれにしても、佐藤棋聖にとって、かなり痛そうな敗戦です。
一方で、渡辺竜王にとっては実にデカイ今シリーズの初勝利。

そんなこんなで「第2局を制した者が七番勝負を制する」とか
断言して
ましたが、実に不本意ながら、またも撤回したい気が
してきました。次はチョト有利な先手番だし。待望の1勝を
挙げたことによって精神的にもダイブ楽になっただろうし。
それと何つっても、前にも書いたことですが、渡辺竜王には
“何かを起こす”不気味な匂いを感じてならないんですよね。

むしろ、次の第4局。渡辺竜王が連勝して対戦成績をタイに
戻すようだと、一気に渡辺乗りになりそうな自分がいてたり。
だけど、佐藤棋聖も相変わらず各棋戦で勝ちまくってるからなー。

要は、渡辺竜王が1勝を返したことによって、「最後の最後まで
目の離すことのできない竜王戦七番勝負になった」ってことです。

追記。。。

やはり、私の思った通り、冒頭図の局面では佐藤棋聖がハッキリ
良かったようですね。が、そっから段々と縺れていったみたい。。



ただ、それでも未だ佐藤棋聖に分があったみたい。が、ここで
▲7九銀と打ったのが敗着に。手堅い一着に見えるんですけどねぇ。。
代わって▲7九金引なら先手勝ちだったようです。本譜は、上図から
▲7九銀△7八銀成▲同銀△7九角と進んで、急転直下の逆転劇!!



この角捨ての強手を竜王が指せたことが本局の勝因なのですが、
指した竜王の「読み切れないまま打ったが、偶然にも寄っていた」
指された佐藤棋聖の「この手で寄るとは思わなかった」って感想に、
何だか凄みを感じました。まさに“紙一重の攻防”

それにしても、この将棋を引っくり返すとは、竜王たいしたもんだなー。
それもメッチャ強い佐藤棋聖を相手に。。ちなみに。代わりに自分が
指したら、そのまま呆気なく土俵を割ってるのは言うまでもありません;
この逆転譜を創り上げた渡辺竜王に乾杯です。竜王の底力…恐るべし。