2012年ヨーロッパ遠征で最も利用したヨーロッパの天気、気象情報についてまとめてみました。下記の(1)~(4)のサイトの中で最も利用したのは、(3)と(1)です。
(3)は、各山岳ごとの1,000m程度の標高単位で、風、気温、が分かり状態を最も把握できました。(1)は、短期、中期的な天気の移り変わり、雨雲の移動、気圧配置を確認するために最も確認したサイト。ツェルマット内での山岳位置とアタック山岳を検討するためや、シャモニーに移動するタイミングを決定するのに利用しました。
■天気予報サイト
(1)Weather Online:GFSモデルの16日間の長期予報は、気圧配置、雨量、雨の範囲等が3時間後とのアニメーションで見れて今後の計画に大いに役立ちます。ヨーロッパの天気の傾向として、おおよそ北大西洋で高気圧が発生し、その北から北東付近に低気圧が発生します。その低気圧がイギリス、ドイツ周辺を経てスカンジナビア半島に移動するのが典型的な気圧配置のようです。ここ一か月くらいを見ているとだいたい雨の範囲は3日くらいの周期で変わっていっている感じがします。ただし、大量の湿った空気(雨の範囲)があると、スカンジナビアからドイツ、フランスまでのびることがあり、ヨーロッパ全体が雨雲に包まれます。
(2)Wether Underground:各都市の天気、風力・風向、湿度がリアルタイムに変わり、一週間の天気予報、緯度、経度、標高、衛星画像、日の出日の入り、最寄りの気象観測所の実況データリンク等情報量が多いです。お気に入り(Favorites)に都市を登録しておくと、現在の気温、天気、風力・風向、湿度が一覧表示されます。
(3)mountain-forecast.com:2012年のヨーロッパ遠征でもっとも良く参照したサイト。山岳の天気、風力、雨量等が1,000m程度の標高ごとに表示されるサイトで分かりやすいですね。更新も頻繁に行われ、アタックする直前まで確認し、風の強さと気温を注視していました。山岳位置の概要、登録されていればその地域の写真、クライミングノートもあります。直接リンクも張れオーバーロートホルン、マッターホルン、モンテ・ローザ、ブライトホルン、モンブラン。
(4)meteomedia:各観測所の生データとその場所での今後の予報が発表されているが、近い場所でも天気が違う場合があるので、注意してみたほうが良い。ツェルマットでは、Kleines Matterhorn。
■ヨーロッパの気象について
(1)ヨーロッパ中期予報センター:学術的なサイト。論文の発表や研究結果等がある。
(2)気象庁:気候変動監視レポート。2006年~2010年の全世界の気候変動、異常気象のトピックをまとめたレポート。リアルタイムではないので、山岳登山にあまり参考になりませんが、ヨーロッパの気候の概要がわかるので勉強にはなります。
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