今日でアイス合宿も終わり、だいぶ御在所にも慣れてきたので残念です。最終日は中又へ、終了点まで行ってビシッと終わりたいところです。中又を可能な限り登攀したかったので、藤内沢出合でアイゼン装着時に明るくなるように、出発時間を2時間早めて5時に日向小屋を出発。朝食おにぎり作って頂きありがとうございました。
藤内沢出合でアイゼン装着し出合を詰めますが、アプローチで若干ロスしました。小ドン付でいくつかトレースが分かれ、左岸へのびる一番しっかりした踏み跡に入りましたが、どんどん中又から離れていくので、ロープ出し急雪壁をトラバースしつつかすかな踏み跡をたどって左上して、中又取り付きに到着。悪くはないがベストではなかったです。
到着して、氷結状況確認しましたが、下部が氷がなくブランクセクションあり、かなり入念にオブザベしました。1P終了点近くの2m程度のスラブは、上に積雪のみで氷が無ければ登れないだろうな、とか、その場合、左上する草付だと行けそうだが支点とれないな、とか。他ガイドと相談し、1P正規ルートを譲りました。我々は、左から水がじゃーじゃー流れる厚さ数cmのしゃばしゃば氷をしっかり三点支持で登る。短いが、リードはプロテクション取れないので緊張しました。スラブ前5m地点でボルト2つの終了点があったのでそこでピッチを切り、フォローに登ってもらいます。正規ルートはベルグラ8m、クラックのドライ3m。今にも壊れそうなヒビ入り残置ハーケンでよくつっこみました。
1P目は我々のほうが早かったので、2P目は先頭ゲット。先ほどのスラブは意外と短く、上部氷あり、ハイステップで登れましたが、女性には厳しそうなので、すかさず10cmスクリュー+お助けスリングセット。これがのちに役だったようです。出だしは緩い薄い氷でその先はイキナリ垂直ですが、短く8m程度。厚さもしっかりしており問題なく登れるかと思いきや、やはり簡単には登らせてくれません。氷が切れて、その先が不明なのでオブザベのためテンション・・・お願いするも、張ってもらうのに5分くらいかかり、なかなかしびれます。フィフィつけとけばよかったと後悔。氷が切れている先も岩が多く支点とれないので、かなり丁寧に登りました。2P終了点はハンガーボルトとリングボルト。左に巨大な氷柱があったのでそれも活用します。ここまで結構時間がかかったので、ここで終わりにしましたが、正直もったいない。後ろ髪ひかれながらラッペルしました。
ここからは、早々に下山し、日向小屋でパッキング、近くのグリーンホテルでランチと温泉後、帰京しました。帰りはほぼ渋滞なく、至極快適な高速道路でした。
■行程
4:00 起床、朝食
5:10 日向小屋 出発
5:40 藤内小屋
6:10 藤内沢出合
7:00 中又取付
7:40 中又登攀開始
9:30 2P終了点、下降開始
11:45 日向小屋 到着
12:30 日向小屋 出発
13:20 昼食、お風呂
14:30 出発
19:00 溝の口到着、解散
■写真
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