この世の鬼を討つ!

その日暮らしで思ったことを書きますよwww

国防の意味を全く解していない朝日新聞は、恥知らずである。 さらに、ロシアのウクライナ侵攻の実情は悲惨なものである。

2022-12-25 19:57:32 | weblog

米英の情報通りに「ロシアによるウクライナ侵攻」と放送し続けているNHK。
おどろおどろしいBGMと構成でプーチンのガス戦略などと説明しているが、ロシアと敵対するリスクの高さを理解している構成がこれらの報道で浮き彫りになっている。
ロシアがいかに天然ガスの覇権を握っているか、その意味を理解している。

しかし、ドイツへ通ずるノルドストリームのガスパイプが破壊されていたのである。

イギリスの仕業と言われているが、これは解明されていない。
さらにウクライナ戦争の原因でもあるNATOの東欧侵食については風説の流布である。

まさに事実報道である。

更に、ウクライナの電力インフラを破壊し続けるロシアは非常識極まりない。

所でこれを。

新聞に喝!

「国を守る」朝日主張の奇怪 日本学術機構代表理事・政治学者 岩田温

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魚釣島周辺=沖縄・尖閣諸島(鈴木健児撮影)
 
政治学者の岩田温氏

「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」からなる「安保3文書」が16日、閣議決定された。従来以上に日本の安全保障上の脅威が高まっていることを背景になされた決定である。

「安保3文書」が決定される1カ月ほど前の11月24日、朝日新聞は「『国を守る』を考える 『国民第一』に総合力を磨け」との社説を掲載した。朝日が「国を守る」ことを真剣に考え始めたのかと興味深く読み始めた。

冒頭では北朝鮮、中国の脅威について触れ、欧州ではロシアがウクライナを一方的に侵略した事実を指摘している。そのうえで「国民の多くが不安に思い、防衛費の増額に賛同する意見が増えるのも、もっともである」と続ける。ついに朝日も眼前の危機を注視し、現実的な防衛政策を説くようになったのかといささか感慨深いものがあった。

だが、やはり朝日の主張は奇怪である。突如「国を守る」とは何を守るのかを問い始める。領土、独立、統治機構、自由や民主主義などの価値。こう列挙した後に、「いずれも重要」と留保を付けながら、「基軸は『国民』であるべきだ」と説く。

国家が国民を守るのは当然のことだ。国民の生命、財産を守る気概を持たぬ政府など無用の長物だろう。しかし、「国を守る」ことを「国民を守る」ことと同一視することは間違っている。

具体的に考えてみよう。尖閣諸島を狙ってある国が侵攻してきたとする。尖閣諸島には国民が誰も住んでいない。この島を防衛するために自衛隊が生命を懸ける行為は間違っているといえるだろうか。自衛隊も国民だ。国民を守ることが「基軸」であるならば、尖閣諸島を侵略国に差し出すことが賢明だという結論に行き着かないだろうか。

 

ロシアがウクライナに侵攻した際、日本では奇妙な言説が横行した。ウクライナ側が「戦うだけの選択肢」ではならぬというのだ。ロシアの侵略行為を非難するのではなく、ウクライナの対応が悪いと言わんばかりの主張だった。

祖国の独立が失われれば、その後、国民はいかなる悲惨な状況に追いやられるのか。二度と主権を有した独立国家として認められないのではないか。そうした危機感がウクライナ国民に悲壮な決意を抱かせた。

確かに国民を守ることは重要だ。だが、祖国の独立を守ることを貶(おとし)めるような議論は歴史を知らぬ浅薄な議論と言わざるを得ない。

 
 

いわた・あつし 昭和58年、静岡県生まれ。早稲田大学大学院政治学科修了。専攻は政治哲学。著書に「政治学者、ユーチューバーになる」など多数。