「といいますと?」と影田
「そのままですよ」と川端
「競艇の1レースを詩にするわけですか」と影田
「そういうこと」と川端
「なるほど」と影田
「で原稿の仕上がり具合は?」と影田
「ま、浄書を残すのみかな」
「文章自体はスマホのボイスメモに録音してあるので、
それを活字にするだけだから」と川端
「でも競艇を詩として取り上げることへの差し障りはないですか?」と影田
「特にないですね」と川端
「ほ~う」と影田
「それは楽しみです。一体どんなものになるのかな」と影田
「まあ、見てらっしゃい」と川端
「はい」と影田が応えた。