再読のための覚え書き
秋のめざめ
円地文子(1905-1986)
新劇の女優、印南藤子と夫との不和もあって、ひとり息子の雪朗は神経質に育ってしまった。
雪朗の治療を委ねられた若い心理学者の木原は、いつしか歳上の藤子の魅力に惹かれ、やがて二人は相思相愛の仲になってゆくが……。
女の情念を妖艶に描いているものの、抑制の効いた表現に、より一層の深みを感じさせられる。
2021.10.10読了
秋のめざめ
角川文庫
昭和34年12月10日初版発行
昭和35年11月30日再版
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