8/23(日)、夢メッセみやぎで社労士試験でした。
結論から申します。撃沈です。何が出来て何が出来なかったのか、いずれにおいても手応えすらつかめず救済を願うレベルではありません。ダメだった原因はいろいろありますが、自分に向いていないということがよくよく分かりました。
資格試験は合格という目に見える形でしか応えてくれないので、結果が残せなかったことは応援してくださった方々に大変申し訳なく、お恥ずかしい限りです・・・。
そして今更社労士試験について振り返ったところで言い訳になってしまうのではないか、また、このブログは夢を叶えるポジティブ思考な自分のみを表現することから内容を吟味すべきではないか、とも考えましたが、描いていたのは合格した安易な姿ではなく、将来あるべき高い自己イメージなので、自分の整理として社労士試験考察を残しておきたいと思います。
◆社労士試験を受けようと思ったきっかけ
・転職を目的にFPの勉強をするもリーマンショック等により求人が激減→就職活動停滞
・たとえ転職しても企業内FPである以上、会社に縛られることは自明である→独立という選択肢が浮上
・昨年11月にFPの最難関であるCFPに合格したことで次の目標をFP1級に定めるが9月までは時間がある→同年中にもう一つ狙えるかも?
日本ではFPというライフプラン全般についてアドバイスするトータルコンサルタントが独立開業する土壌はまだ整っていないのが実情なので、プラスαの資格を持つことが独立への近道と考えた。例えば税理士や不動産鑑定士や司法書士など合わせ技を使えば強みにもなる。そこで私は社労士を選んだ。
◆あくまでも今年の目標はFP1級
プラスαの資格を何にするかははっきりいって何でも良かった。私はとりわけ出来ない分野がない代わりに、ものすごく出来る分野もない。人はそれを「バランス」というが、ゼネラリストはつまり器用貧乏・・・。仕事を取ることを考えれば「○○が強みのFPです」の○○があったほうがいいのだが、それはこれから作ればいいや・・・ということで、去年FP1級を取得した方に軽い気持ちで相談した。「1級試験の大半はライフプランに関する問題だから8月の社労士試験なら被ると思うし、一石二鳥じゃないかな」
それいいかも!何かしら勉強しておけば頭はボケないだろうし。そしてあっさりと今年の目標にしてしまったのである。
◆社労士試験は国語の試験だ
いつもなら徹底的に情報収集をするのに、今回は教材も吟味せず急いで購入した。そして問題を見て驚いた。計算が一つもない!私は数学が好きだからFPなのに、社労士試験は日本語がずらずらと並んでいるだけ・・・。つ、つまらない・・・。
おまけにライフプランといより、最初に労働関係を大量に暗記しなかればならない。しまった・・・。でも、オフ会で目標管理として発表してしまったし、アドバイスをくれた方のせいには絶対したくないし、教材を無駄にするのはもったいので最後までやる!
もしこれから社労士を受ける方がいたら聞いて欲しい。社労士は数学はいらないどころか、私が嫌いな国語の試験であった。□法第△条は、「~に努めなければならない」の努力義務ではなく、「~しなければならない」の義務規定が正解とか、「AまたはB及びC並びにDまたはE」とか、これを暗記してどうするの?みたいなものばかり。全く実務的ではないのだ・・・
私は「責任感」、それだけで何とか試験当日を迎えられたというところだろう。
◆試験直前
それでもやるからには一縷の望みをラスト1ヶ月のアウトプットにかければ何とかなるかもと7月中旬から禁欲生活に入る。しかしこれも予想以上に苦戦。社労士は基礎の暗記が出来ていないと全く解けない。当然解説を読んでも何が間違っているのかわからない。言葉の言い回しの違いだけな気がするし、全く頭に入ってこなかった。こうして面白くない勉強を朝晩繰り返しても全然暗記できず自己嫌悪に陥った。たいていこうなると具合が悪くなる。この程度で・・・ダメだ私、弱すぎる。
試験生活で最も辛かったのは、心身ともに元気な振りをすることである。職場では試験勉強をしている素振りは見せない。友達にも打ち明けず結局海外旅行の予約を自分でやってしまう。大学の飲み会の幹事を頼まれたからにはみんなに楽しんでもらえるようにちゃんと段取って楽しく元気そうなメールをする。決して何かのせいにしたり誰かに愚痴ったりしない。心配させたくないから嘘をつく。・・・なんだか私イイヒトぶってるみたい。このブログに書いているポジティブな自分ともギャップを感じてきつかった。オーバーポジティブは疲れます。
◆試験当日
会場には集合時刻の1時間ほど前に到着するが、お昼の弁当の箸を忘れて焦った。広いイベント会場に机が敷き詰められて、過去最高という受験者数を実感する。そして何より寒い!冷房がガンガン当たる。冷房調整はできませんと案内にあったので、カーディガンを持っていったが夏物を持ってきて失敗。その寒さといったら、爪がすぐに紫になり全身が冷えて鼻水が勝手にツツツツー。でもティッシュを出すには試験官の立会いがいるためイチイチ手を上げなければならず、鼻を押さえて我慢した(笑)ただでさえ長い試験なのに、ものすごく長かった・・・
会場を出ると早くも専門学校が速報を配っていた。荷物になるし答え合わせをして一喜一憂してもしょうがないので取らなかった。帰りはよく覚えていない。気持ちズタボロでお洒落する余裕もなくフラフラと戻った。何週間かぶりに飲んだビールはちょっと苦かった・・・でも心にはしみました。
◆自己採点
翌日風邪を引きました。本当に寒かったので・・・そんなこともあり、この3日間、何度自分にダメ出ししたかわかりません。でも何のための試験かをもう一度考えてみたら落ち込む種類のものでもなかったようです。なので気持ちを切り替えるためにも自己採点をしてみました。言うまでもありませんが結果は×。もしや奇跡がなどとちょっとでも期待した自分はバカですね。
唯一、応援してくれた皆さんや迷惑をかけたであろう周囲に申し訳ない気持ちが一番強いですが、そんな言葉は誰も望んでいないと思うので、このエネルギーは「感謝すること」と「反省するより輝くこと」に転換していこうと思います。
◆自分にとっての社労士試験
他人に物理的に明らかな迷惑をかけた場合は反省し償う必要があるが、こと自分の生き方に関しては、反省するよりもっと大事なことがある。それは自分の信念に従って行動すること。私は自己嫌悪に陥りやすいので反省すると「気」が萎える・・・。それを衰えさせないままにちょっと方向性を変えてみる。要は命がいきいきと輝くことが大事なんだ!
目標に掲げたことは、リベンジしてでも達せられること、一つに絞ってそれに一途に取り組んでいくこと、それは確かに美しい。でも世の中は諸行無常だから、私も「流れてどこどこゆくの~」(花)だと思う。
私はちょっとやれば何でも出来てしまう子供でした。だけどいろんなことに興味がありすぎて、なかなか集中できない。「もっと早くから本気になればもっと素晴らしいものができるのに」と先生からよくいわれたものです。スタートが遅いから怠惰に見えるようで・・・。だから短距離でなく長距離選手だったんです(笑)じゃなくて、自分でどこにどれくらいの力をどう出したらいいかわからないからキョロキョロしていた。気が多いんでしょうね。(あっ、でも浮気したことはありませんよ(笑)これだけは名誉のために!?)
今回の択一試験なんか良い例で、一つに絞るのは「正しさ」を追及すること、でも私はあれも面白そう、これもやってみたい、もしかしたらこっちが向いてるかも、それって「正しさ」じゃなく「楽しさ」を目指している!人生は長いので、「一を選ぶのはあくまでもそのときの方便」と都合よく解釈し、いつか何かに集約されるのかもしれないという甘い期待も持ちつつ、たとえ「何か」にならなくともさまざまを豊かさとして、自分はこの自分でいいんだと肯定的に生きていくんだと思いました。
自分にとっての社労士試験は、向くものと向かないものがあることを知る、言わば「自分が自分になるための経験の一つ」だったということに、今はしておきましょうか・・・
ポジティブ日記ではありませんでしたが、最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございました。
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aromaさんは次のハードルまで時間がありませんが、気持を切り換えて頑張って下さい。
「フラれることを失敗というんじゃない、告白しないことを失敗というんだ」と見事に回答したことを思い出しました。
その意味ではここで大告白したaromaさんも「合格」の代わりの何かをきっと得られたことと思います。
あっという間に次の試験ですか、またまたチャレンジ頑張って下さい
chajiさんも試験お疲れ様でした。初受験には予想外な出来事がつき物ですが、冷房には参りました・・・。
これまでは社労士しかやってこなかったので、2週間でFP勘を取り戻します!
それにしても試験直前に「社労士を取って何するの?」と聞かれて、「それがよくわからないんですよ~」と答えられなかったときに、これは決定的だなと思っていました。そもそもミッションステートメントにかなう目標であれば辛くなかったのかもしれませんし・・・。
chajiさんのリベンジ期待しております。
ふむふむ、愛の告白の方がこっちよりもずっとハードルは高いですが、そんな風に言ってもらえると本当はかっこ悪い自分が報われる気がします。
この日記を書いていて思ったのですが、私ってマジメだなぁ~って何でも真正面で捉えて体当たり~ドカン~!これも経験ですかね。そのうちヒョイッとかわして、スルッと方向転換できるようになるかなぁ。
次の試験はいい報告ができるように頑張ります
すべてのことは過程にもすごく意味があると思います。お互い頑張りましょうね★
また変なブログ書いちゃったなぁ・・・と思っていたのですが、そんな風に言ってもらえるとまとめたかいがありました!
そうそう、その言葉遊びみたいなものがどうもスッキリしなくてダメでしたね。
生きていればあのときの出来事はこういう意味があったのかと自然に何かに集約されるのか、それとも自分の中で積極的に意味づけし分類していくものなのか、はたまたそのこと自体には元々意味などなくちょっと立ち寄っただけのことなのか、いずれにしても難しい顔をして真面目腐るよりも楽しく生きるが勝ちだなぁなんて、最近ますます思うようになりました