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RDI®認定コンサルタント・臨床心理士のブログです。
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慢性疲労症候群

2011-03-28 12:44:06 | RDI
最近慢性疲労症候群の勉強にはまっています。

まだ出たばかりの、 Michael J. Goldberg の "The Myth of autism" Skyhouse publishing を読んでからです。

アメリカの感染症、免疫疾患に詳しい小児科医が書いた、かなり挑発的な本です。

彼は、NIDS(Neuro Immune Dysfunction syndromes 神経免疫機能不全症候群とでも訳すのでしょうか)という概念を提唱して、自閉症、ADHD、繊維筋痛症、慢性疲労症候群などが、その症状、病態として現れる、なんてことを言っているのです。

おおざっぱに言えば、自閉症と慢性疲労症候群には共通した要素があり、NIDSが乳児期に発症すれば自閉症の症状に、思春期(一部は小学生高学年)以降に発症すれば、慢性疲労症候群の症状になる、ということらしいのです。

彼の主張は、療育や教育の前に、まず医学的疾患のケア、つまり病気の治療をするべきだというものです。まだ、怪しい部分も多いので何とも言えないのですが、刺激的な考えであることには違いありません。

私は免疫系や、慢性疲労症候群に関してはほとんど何も知らなかったので、慌てて関連の本を読み漁っているところです。それで、読めば読むほど、調べれば調べるほど、自閉症と慢性疲労症候群の共通点が目につくようになってしまいました。

これまでは、自閉症の特徴や問題を考えるときに、背景としての情報処理の問題、認知機能や対人関係に焦点が向けられていましたが、慢性疲労症候群にみられるような、(身体、感覚的な?)苦痛、不快感、疲労感、集中できなさ、敏感さ、いらいらというような、もっと直接的な症状の存在を考えるべきなのかもしれないと、思うようになりました。
つまり、自閉症の子供たちが、人を避けたり、こだわったり、一方的で不機嫌・不安定になるのは、頭痛、ぼんやり霧がかかった感じ、わけのわからない不快感、全身の倦怠感やピリピリ感に苛まれて、それどころ(社会的交流をするどころ)ではないからかもしれない、という見方です。
ちなみに、慢性疲労症候群の症状はインフルエンザに罹った時に近い(それが何か月も何年も続く)というよなことも、どこかに書いてありました。

これまで自閉症に関しては、脳の機能や情報処理過程、神経ネットワーク、神経伝達物質、ミラーニューロン、表情認知、遺伝子的な素因との関連といったことが注目されていました。

でも、改めて考えてみると我々の精神活動(発達)には、神経系、免疫系、内分泌系が相互に関連し、協調的にバランスを取って活動していることが重要であり、このどれかの具合が悪くなる、あるいは相互の連携やバランスが崩れたりすると、その機能(発達)に障害が出るというのは、非常にもっともな発想なのだと思います。

でも、まだ療育の専門家の間では、慢性疲労症候群のことなど見向きもされていないようだし、慢性疲労症候群の専門家(医)は自閉症や発達障害には関心がなさそうだし…、という感じです。

どなたか、関心がある方は連絡ください。



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1 コメント

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RDIについて (斉藤久仁子)
2014-03-30 14:42:03
初めまして。神奈川県在住の臨床心理士です。昨日、神奈川の臨床心理士会の会報を読み、昨年の先生の研修のRDIについて知りました。研修の概要しかまだ知らない段階ですが、①「定型発達(親子関係)をモデルにし躓いたところからやり直す」②「大人のガイドとサポートに導かれ新しい経験・課題へ挑戦し認知的発達と達成感、より優れた情報処理能力を獲得する」を読み、感銘を受けました。
幼稚園や保育園にスクールカウンセラーとして勤務した経験から、エリクソンの発達課題に沿って子どもと関わってゆくと、驚くほど社会性が伸びることを実感し、手間と時間はかかっても、定型発達の子どもと基本は変わらないという実感があります。
それから、自閉症の件、2014年1月22日の東京新聞の夕刊に、タイ古式マッサージで自閉症の症状の9割が改善した記事がありました。

RDIについて学びたいと思います。

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