Der König Hat Eselsohren

ラファエロ展@国立西洋美術館



この4月から6月にかけて、見に行きたい美術展が山盛り。
手帳にびっしり。
毎年、5月と11月は美術展ラッシュになるけれど、今年は特にヒドイのでは?f(^_^;

身体がいくつあっても足りない。

でも、その反面、人が殺到しそうなものが数限りなくあれば、それぞれの混雑は多少緩和されるかな?(笑)

特に今日は、それを実感したと言えるかも。

珍しく、金曜の15時くらいに、上野到着。
ちょうど、無数の修学旅行生が、帰っていこうとしている時間。
しかも、金曜の夜間開館時間に向けて、これから年寄りが減っていく時間(笑)
入り口のチケット窓口も、並ぶというほど並んではいないし。

ラファエロ作品23点+αという規模でラファエロ展が開催される、ということは珍しいそうで、確かに、これまでにも随分とラファエロ作品の実物は見ている気がするけれど、まとめて観たことはない。
そういう意味では、確かに貴重。
これは行っとかないと!!というレベルで。

それに、以前、TVで13~4歳の頃に描いた作品というのを見たことがあるけれど、実際にこの目で、17歳の頃に描いた祭壇画ってのを目の当たりにすると、こりゃハンパねぇ!!Σ( ̄□ ̄;)と思うよ。

それと、気のせいかな。
フィレンツェ時代以降の絵を見ていると、確かにレオナルドの影響を感じる。
それもなぜか特に、髪の毛の表現に(笑)

そして何より、今回の目玉は「大公の聖母」。
元々はちゃんと背景が描かれていたのに、後に背景を黒く塗りつぶされてしまった、とはいうけれど。
この絵に関しては、背景がなくなってしまったことで、内面性が強調されているような気がするね。
特に、この絵のマリアが、他の聖母子像に比べても、愁いを含んだ表情をしているから。

この絵については、どれだけ長く見ていても、見飽きないなぁ、という感じ。
ラファエロのすごいところは、聖母子像というと、かなりの確率で、幼子イエスが醜かったり、気持ち悪かったりするんですが(笑)、ラファエロの描くイエスは、ほとんどの場合、とてもかわいい。
しかもこの絵のイエスの、足の親指がぴん!と上を向いている様子なんて、本物の赤ん坊っぽいよね。

ただね。
イエスが本物の赤ちゃんっぽいだけに、見ているうちに次第に、こんなに丸々としている赤ん坊を抱いているにもかかわらず、、なんだか全く重さを感じてなさそうなマリア、ということが気になってきてしまうf(^_^;
イエスのずっしり感と、空気を抱いてるようなマリア。
これは意図的なんでしょうかね?


基本的に年代を追って展示していて、ラファエロの凄さは、十分に伝わる。
でも、なんだか、凄すぎちゃうんだよね(笑)
や、もちろん、本当に凄すぎるんだけど。

見ている途中で、ふと、ピカソの描いたラファエロの連作を思い出したけどf(^_^;、ああいう絵をガンガン描けちゃうピカソって、やっぱそれもスゴイと思った(笑)
だって、実のところ、自分自身をラファエロとして表現してる、ってことだろうから。
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