Der König Hat Eselsohren

LIVE in NY遠征 2日目②

さすがに1列目に割り込もうという気はない。
なので、所詮大して見えはしないけれども、それでもどこかいい場所はないかと歩いて行ったら、偶然、ファンクラブの4人と遭遇。
一緒に見ることにした。

会場で売っているビールも、全部Erdinger Champらしい(笑)
すごいな~、どんだけ持ってきたんだろう。
ついでに言うと、今日ここにいる客のほとんどは、ErdingerかByern3(ラジオ局)の懸賞で当たってきた人だから、Erdingerは随分金掛けてるなぁ、と思う。

結局のところ、このライブハウスも、当初はチケットを売っていたけれど、外の張り紙ではPrivate Party扱いになってるし。
自腹で来ているのは、私とファンクラブの4人と、あと少ししかいないんじゃないかな。
金銭的な面だけでなく、年齢制限(21歳以上)に引っかかった人もいっぱいいるけどさ(笑)

たぶん、出演者(とその関係者)の旅費もスポンサー持ち。
しかも、たった一晩のライブのために、一週間滞在。
そこまでしても、ちゃんとペイするだけの宣伝効果があると踏んだのだ。
う~む。
そんなに人気があるのかぁ。
ぴんと来ないなぁ(笑)←いまさら


オープニングのテーマが鳴り始めて、ワクワクする。
すでにセットリストを見ていると言っても、別に順番まで全部おぼえているわけではない。
せいぜい最初と最後くらいだ。



いくらオールスタンディングは、最前列以外は全部一緒、とはいえ、実に運の悪いことに、目の前に2メートルを超える巨人がそびえているf(^_^;
ステージはほぼ見えない。
精一杯腕を伸ばした先の、カメラが自分の目の代わりだ。
しかもISOをめいっぱい上げないと露光が足りない。
多少のぶれなど気にしていられない。










未だ、全部の曲の歌詞をおぼえているわけでなく、むしろ、きっと全曲をそらんじられたら、ドイツ語のレベルがもう一段上がるだろうくらいに思っているが(笑)、それでも昨年末より歌えるようになっている気がする。
多少うろ覚えでも、気にせずにガンガン歌い続ける。

いや~、楽しい!!

周りの客も、わざわざNYに来た、ということも手伝ってか、すごく盛り上がっている。
大して見えはしないけれど、一緒になって歌って、飛び跳ねて、最高だ!!
ついさっきまで、そこで一緒に酒飲んでたのに、ここまで熱狂できる自分って(笑)

しかも、周りの人がPeterやRüdeばかり撮っているのに比べると、端っこにいるDaveとか、Rüdeの後ろに見え隠れするホーンの3人とか、ストリングスやコーラスまで撮りまくる。
しかも、「Nargizaが見えねえ」とか、文句を言ってる始末(笑)



途中で、Christophが追加でビールを買ってきてくれたので、そこからはビール瓶片手に放歌(笑)

さらにラッキーなことに、目の前の巨大な人がビールを買いに行ったので、しばし視界が開ける。

今回のライブでは、そんなに人がぎゅうぎゅうではないので、いったん場を離れても、必ず同じところに戻ってくる。
そのつもりで、そのおっきい人の場所を空けておいたのだが、さすがにこっちの小ささに気が引けたのか(笑)、後ろに立ってくれた。

さらにその前の、まあ標準くらいの人まで譲ってくれそうになったので、それはいいよ、と断る。
それを繰り返していって、最前列にでもたどり着いてしまいそうだ(笑)

もちろん、いつもは、自分も単なる一ファンなのに優遇されて申し訳ない、と思っているところ、今回は、でも私は全部自腹だもん!と開き直れる部分はある。

自腹という点では、ファンクラブの4人もそうだけど、彼らはライブに行ける回数という点で大きなアドバンテージがあるのだから、チャラだということにして貰おう。

もう、今日のライブは、ホントに楽しくて仕方ない。
ライブそのものでも、ここまで壊れまくっているのは初めて?というくらい、壊れている(笑)
もし楽屋に出入りなんてしない立場だったとしても、もし3人とは未だに一面識もなかったとしても、今日のライブは最高なんじゃないかな?
この世にこんなに楽しいものがあるなんて!(笑)

や、一週間前の渋谷も、それはそれで楽しかったよ。
でも、ここまで我を忘れて、ライブに没入しているなんて、滅多にない。

あぁ、来てよかった(色々と問題はあるけれどf(^_^;)

それに、完全に理解できているわけではないけれど、これまで比べて、MCが全然わからない!というストレスをあまり感じていない。
多少わかるようになったのか、わからなくってもいいやと思うようになったのか…(笑)

















本編が終わって程なく、Zugabe(アンコール)。





つーか、あれは…(笑)



やはり、その姿でやるのか…f(^_^;
曲も「Rock'n Roll Queen」だし、さっきのリハーサルは、マスクを含めて、リハだったわけだね(笑)


最後の「Auf der Gute Seite」、今日は誰が最初のドラムを叩くのかと思ったら、ギターのChrissyだった。へぇ。



つか、Floはその隣で、ビール瓶を吹いてるし(笑)

もちろん、途中で入れ替わって、本来の楽器に戻るわけですが。


まだまだ「Zugabe!」と叫んでる連中もいる中、ライブ終了。



さっきのErdingerのおじさんがまた登場してくる(が、無視)。
あ~、楽しかった。

Christophに、いったん戻るから、また後で、といって楽屋に向かう。

と、ありがちなことながら、楽屋へ入る入り口の柵のところで、入れて欲しいんだかなんだか、係員ともめている人たちがいて、入れない。
まったくもう。
傍らでしばらく様子を見ていて、係員がこっちに気づいてくれたところで、パスを巻いた右腕を高々と挙げて、堂々と入る。←イヤミなヤツ

目の前に現れる人、片っ端から抱き合って、今日のライブをたたえる。
Juliaと、Lucianaと、Romanと、そしてRüde。
少ない語彙力ながらも、こっちも一応、相手によって言葉を変えつつ(笑)

みんながビールを空け始めたので、1本貰う。
相変わらず、この、王冠同士を噛み合わせて開けるのだけは、自分では出来ない。
これが出来るようにさえなれば、もう楽屋で怖いものはないんだが(笑)

が、このビール、瓶にHefe Weizenと書いてある。
これ、Weißbierなのでは?
どこからともなく、これ瓶のまま飲むの?といった不満がわき上がる。
やっぱ、Weißbierはグラスに注いで飲まないと。

と、言いつつ、ビールが片っ端からなくなっていく(笑)

Floが「全部着替えるから、外に出てて」と言って、楽屋を閉め切る。
や、いつものことだからわかってるし、たぶん汗をかく量も違うんだろうけど、たった今、そこでまたDaveがそのまま着替えたところだ(笑)

RomanがJuliaとのツーショット写真を撮ってくれる。



なかなかいい感じ。
さらにJuliaとLuciana姐さん。



さっきとはうって変わって、ミッキーマウスのTシャツに着替えてきたNargizaが可愛い。

ゲストボーカルの人がこっちを見ながら、Peterに、彼女は誰?と訊いているのが聞こえる。
ファンだよ、日本からわざわざ来るんだよ、とPeterがいかにも面白いだろ、ってな感じで答えている。
私はネタかい!!f(^_^;
でも、実際に大ウケ(笑)
というか、ここにシロウトがいる、ってだけで珍しい上に、日本からわざわざ来たというのが、大層気に入ったようだ。
しかも、すっかりみんなと知り合いで、馴染んでるし。
楽屋で、一人、バシャバシャと写真を撮っていても、みんなそれが当たり前のような顔をしているのだ。
あのスプラッターな手でgood!ってな感じ。
めちゃめちゃピンボケだけど(笑)




Floは自分からカメラのファインダーに入ってくるので、大抵、1枚目はピンボケだ(笑)







Luciana姐さんとBertil

いつの間にか、会場の方ではアフター・パーティーが始まったようだ。
Sportfreundeの3人が、会場と楽屋を行ったり来たりしている。

しかし、Unpluggedの収録の時や、前回のツアー最終日のパーティーと違って、3人以外は誰もパーティーに出て行かない(笑)
私は…ま、行かなくてもいっか。
だって、3人とも、ホントに頻繁にこっちに戻ってくるんだから、ここにいた方がコミュニケーションが取りやすい。

だいたいにおいて、ホントにいつもよりも、遙かに狭い上に、みんなここでまったりしているのだ。
ただここにいるだけで、とても楽しい。

そして、楽屋も、通路の角におかれたソファも、常にビールと人でいっぱい。



通路の隅のソファで、何人かがiPod Shaffleの画像を見ている。
なんだろう?と思って、Daveの手にしているiPodをのぞき込むと、食用ヒルの炒め物の画像だったf(^_^;
どうやらチャイナタウンで撮ってきたらしい。

てっきり、Daveが撮ったんだろうと思っていたら、「僕が撮ったんじゃないよ。彼のだよ」
どうやらChrissyが撮ってきたようだ。
「な~んだ。あんなの撮ってたら、またAlexsandra(Daveの奥さん)に怒られるんじゃないかと思ったよ(笑)」

ちょっと目を離すと、ソファに座っているメンバーがすっかり入れ替わっていたりする。
なんだか人の出入りがとても激しいのだ。
ほとんどずっと、通路のソファの辺りに立っているだけで、色んな人の写真が撮れる。


PeterとChrissy


Luciana姐さんとトロンボーンのMarion


Maschaとスタッフの写真を撮ってるBertil


いつのまにか現れて、寛いでいるSusie(笑)


トランペットのRobert


通りすがりにPeterとツーショットを撮ったかと思えば、



実に珍しい、Rüdeとのツーショット(笑)
ホントにいつも、不思議なくらい一緒に写真を撮ることがない。
それどころか、いつもはもっと喋りたいのに、と物足りなく思っていることが多いのに、今回は、頻繁に顔を合わせるせいか、あんまりそんな感じがしない。


昨日、ロックフェラーセンターを出てすぐに、別行動で集団から離れていったカップルがやってきた。
当然のことながら、二人の名前は全く思い出せない。
それどころか、向こうもこっちのことをおぼえてないし(笑)

「彼女は今日、あちこちに行って、疲れてるんだ」
確かに女性の方は、昨日と違ってなんだか元気がない。
「あ、ホント。大丈夫?」
「ほら、目の下にクマができてるんだよ(笑)」
って、説明する男の方は、相変わらず元気だ。

ビールをとってきて、彼女の分も開けてやっているので、ついでに開けて貰った。
器用にライターで開けている。
新しいパターンだ(笑)
それを見て、他の人も、次々に彼に開けて貰っている。
やっぱ、これを開けるのが得意じゃない人も、いっぱいいたのだ(笑)

そして彼はやっぱり、楽屋に日本人がいることが不思議らしく、次から次へと矢継ぎ早に質問をぶつけてくるf(^_^;

と、そこへ、今度は初めて見る、ちょっとヒッピー風の(笑)男女がやってきた。
こっちは初めて見る人たちだが、そのメガネを掛けた女性と、こっちのカップルは知り合いなんだろうか、メガネの女性がハーレム見物に行った話を始めた。

が、あまりの弾丸トークぶりに、私は途中でついて行けなくなった…orz
なんで女って、あんなに早口なんだろう…f(^_^;
彼女の話に熱が入れば入るほど、ぽかんと眺めているしかない。

ハーレム女が去った後、さっきから一緒に話していた彼が、「ハーレムの話、わかった?」
「う~ん、最初の方だけ(笑)」
彼もさすがにあれは早口だと思ったようだ(笑)
「NYは初めて来たの?」
「ううん、4回目。だから、明日以降、何をするか全然決めてなくって」
「だったらRüdeとどこかに行ったら?」
「うん、そう思うんだけど、なかなかそれを訊くチャンスがなくって」

ハーレム女ほどではないとしても、彼も結構な弾丸トークだ。
でも、さすがにこっちも、この2日間で異常なまでにドイツ語まみれになったせいか、聞き取るコツがつかめてきたようだ。

今まで、頭から一本の線を辿るように聞き取っていたけれど、それでは間に合わないので、全体でがばっと聴くようになった。

残念ながら、時々、完全にとんちんかんな受け答えをしてしまうけれど(笑)

しかもそれが手痛いことに、
「いやいや、そうじゃなくて、こうやって一人で来ていて、君のダンナさんはなんにも言わないの?」
あははははは。そんなもん、いねぇっすf(^_^;
そんなこと訊かれると思わなかったから、聞き取れなかったんだろうな(笑)

なんかもう、すっかりまったり喋っていたら、突然、今日はもう終わりだと告げられた。
「えっ?もう?!」
時計を見ると3時。
客達はシャトルバスでもう帰ったという。
見てみると、確かに会場の方はすでにがらんとして、片付けが始まっている。
なるほど、今日は客が帰ったら、全部終わりなのだ。

みんなも続々と帰り支度を始めている。
全員と別れの挨拶をしている余裕はない中、Rüdeだけはちゃんと声を掛けてくれる。
頬を寄せたついでに、思い切って「明日か明後日、一緒にどこか行かない?」と訊いてみると、パッと笑顔になって、「いいよ!」
やったっ!!

「ホント?!」
「うん」
「じゃあ、明日か明後日…ううん、明日の午後、電話するね!あ、でも、私が電話すると、un…」
「Unbekant?」
「そう、Unbekantになっちゃうけど、大丈夫?」
「大丈夫、ちゃんと出るよ」
「じゃ、明日絶対に電話するから!」

もう、迎えの車が来ているから、と急かされる。
手回し良く、誰かがタクシーを呼んでくれていた。
タクシーに乗り込むと、その30メートルくらい前に、大型のバスが駐まっていて、みんなが続々と乗り込んでいる。
あっちに乗りたいよなぁ(笑)

タクシーはあっという間にホテルに着いた。
今日はすっごく楽しかったけど、最後は慌ただしかったなぁ。
しかも、Rüdeと約束はしたものの、はてさて…。

とにかく風呂に入って寝よう。
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