Der König Hat Eselsohren

大竹伸朗展@東京国立近代美術館

ミュンヘンから帰って来るなりコロナを発症して、予定が全部吹っ飛んだ上、結局その後仕事に追われることになって終わってしまった2022年。

その後、年が明けても諸々忙しかったが、ようやく年明け最初に美術館に行こう!と思ったときに、真っ先に頭に浮かんだのが、大竹伸朗展。

あの、「ニューシャネル」の。

といっても、よくよく考えたら、そもそものきっかけが東京都現代美術館で売ってたニューシャネルTシャツで、実際の作品はほとんど見たことがない…Σ( ̄□ ̄;
ある意味、非常に珍しく、ほとんど予備知識無しで観ることに。

行く前に一応チケット予約サイトを見てみたが、どの時間も余裕で空いているので、予約しないで行った方が楽。
実際、行ってみたら、チケットブースにも誰も並んでいないし。

近代美術館の入り口上に「宇和島駅」。
なんかめちゃくちゃ良い。
美術館の本気度が伝わる。

で。

何の予備知識もない上に、オーディオガイドもない。
出品作リストはQRコードからPDFをダウンロード。
ここにも解説らしきものは全くなく、各コーナーの説明のみ。
しかも、それぞれのコーナーもきっちり分かれているわけではなく、境目が入り混じっている。
そして、最近多い、撮影自由。

とりあえず、最初の「自/他」のコーナーは、目と頭を慣れさせるために2周した。
何しろ、2次元と3次元、抽象と具象とが入り混じっていて、理解以前の状況だ。

というか、分かりません(笑)
ただまぁ、うちに飾るとしたら?という視点から見ると、「ミスター・ピーナッツ」が欲しい。
「ストラト」もいいなぁ。

「モンシェリー」は何というか、自分が子どもだった70年代から80年代初めくらいの日本が詰まっている。
まだまだいかがわしさ満載だった頃の。

 

 

それぞれの作品もそうだけれど、スクラップブックがまた、既に本ではない(笑)
スクラップブックというよりも、これ自体がコラージュ作品になっていると言えるけれど、まずもって、これだけ貼り込める素材があることがスゴい。
作品もよくよく観ると、何かの商品の箱を開いたものが貼られていたりするんで、ここんちはあまりゴミとか出ないんじゃないか?とすら思う(笑)

 

 

そして、これがまさにあの「ニューシャネル」。
この古き良き?場末感。
この何とも言えないダサさ。
これぞ日本。

 

近代美術館の特別展は、大抵1階フロアで終わるのだが、今回は2階にまで続いている…Σ( ̄□ ̄;。
さすがに疲れてきたんで、上がってきてすぐのところでNHK BSの番組が流されていたんで、休憩がてら観る。
つーか、これがまた長いんだがf(^_^;、今回の展覧会に向けた新作を作る過程が延々流れる中、別に作品を理解できなくてもいいんだ、と分かった(笑)

何というか、個人的には、作品を通じて世界を別の角度や視点から見る、新たな回路が増えた感じ。


それにしても、11時ちょっと前に入館して、見終わったら14時過ぎ。
ボリューム、ハンパなかった。

そして充実の物販。
なんかもう、グッズが最高なんだけど(笑)
うわ!これイイ!!と思うグッズがこれほど溢れかえってる美術展もそうないと思うが、デザイン良いけど実際使わんやろ、と思って自分を押しとどめる。

つっても、やはりニューシャネルTシャツ欲しい(笑)
白か黒かでめちゃくちゃ迷ったあげく、ニューシャネルは白にして、宇和島駅Tシャツも買うことにした。
さらについでに、ニューシャネルのトートバッグまで買ってしまって、レジで「これに入れてください!」と…f(^_^;
でも、結構同じような人がいっぱいいて、レジの人も慣れている。

よし、今度から、不競法の授業のときにはニューシャネルTシャツ着てやろう(笑)

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