Der König Hat Eselsohren

Koblenz(2)

また今日も5時過ぎに勝手に目が覚める。
昨夜カーテンを閉めないで寝てしまったせいか、外がまだ真っ暗だ、と今更ながらに気づく。
日本に比べると、日の出が1時間半くらい遅いのだ。
日の入りも2時間くらい遅いのだが(笑)
なぜか夢の中では新年くらいの時期で、「これまでは新しい年には新しいことを始めよう、といっていたけれど、これからは、一つずつやめていくべきだ」と言われて、「じゃ、大学やめる?!」と笑いをとっているという、妙にリアルな夢を見ていたf(^_^;

実際のところは殆ど寝ていないのだが、二度寝を決め込んで6時過ぎまで粘ったところで、今日は空がどんよりと曇っていて、そんなに明るくならない。

昨日までと打って変わって、今日は天気が悪い。
とはいっても、実はずいぶん前から天気を調べていたのだが、長らく長期予報では、今回の旅行中はずっと天気が悪い予想だった。
しかも今日は特に雷雨の予想。
だったのだが、日が近づくにつれてどんどん上方修正されてしまった。
それでも天気予報で見る雲の動きからは、今日は基本的に天気が悪いんだけどな。

ここの朝食は残念ながらSektの用意はなかった…f(^_^;
とはいえ、品数は昨日までよりもっと多く、卵料理もリクエストで作ってくれる。

チェックアウト時間は正午だが、残りの現金が60ユーロ弱しかないのでお金を下ろしたいのと、ガイドブックでは、ドイチェス・エックとならぶもう一つの見所と書かれているシェンゲルの泉とやらを見ていないので、旧市街の見物に行かなければならない。

バッハラッハ行きの電車に乗るのは15時過ぎだし。

ということで、10時半過ぎにチェックアウトして、ホテルを出る。
やはり日が出ていないので、思った以上に肌寒い。

昨日、旧市街をうろついているときにはATMをあまり見かけなかったので、もしやないのか?と思ったが、よくよく見ていると、実は結構あるf(^_^;
ちょっと多めだが、300ユーロを下ろして、最初のミッションは終了。

昨日は行かなかった、Stadtmitteという地域でKaufhofも発見。
なんだ、ちゃんとデパートもあるんじゃん、と思ったが、ミュンヘンと違って食料品売り場がなかった。
今日はもういらないが、結局手頃にサラダや惣菜を買って帰るところがないんじゃないか?!f(^_^;

改めて旧市街を歩いて行くと、だんだんここの地理がわかってくる。
大体この辺か?と当たりをつけて歩いて行ったところで、シェンゲルの泉を発見。

そんな、二大名所の一つに数えるほどのものだろうか???f(^_^;






むしろ、昨日川縁から旧市街に入った辺りから西側の地域が、ザ・旧市街という感じ。






ここの3つの建物群なんか、まさにここを見ろ!って感じだし。







で、その周りには、いい雰囲気の町並みが続いている。
ただ、そろそろ昼時だというのに、開いてるんだか開いてないんだか、よくわからない店が多い。

プラン広場なんかは明らかに開いている店の方が多い印象だが、メニューを見ると量が多すぎる感じ。
しかもワインよりもビールな印象。
ワインを出してる!と思いきや、イタリアンの店なので、ワインもイタリアワインだったりf(^_^;

店の前のテーブルに人が座ってるなぁ、と思っても、大抵お茶系で、ケーキ食べたりアイス食べたりしてるんだよ。

旧市街をほぼ歩き尽くした?といった感じで、東に外れる辺りの広場に、なんだか大きな像が建っている。



何事かと思ったら、歴史の柱とか言う2000年に作られたもので、一番下はローマ時代から始まって、上に行くに従って時代が進んでいき、一番上は未来へ向けた平和な世界が表現されてるんだとか。

それにしても、さっきまでは曇って涼しかったのに、晴れてきた…orz
暑い。
元々の予報では、今日は雷雨になる、って話だったんだが。

12時を過ぎたが、これといった店が見つからない。
こうなったら船着き場のある辺りに行こう。
あそこにはレストランが並んでいたはず。

ということで、まさに観光客向けなんだろうな、というようなレストランのテラスへ。
ワインはそこそこ種類があるんだけど、食べ物がどれも量が多そう。
モーゼルの辛口リースリングと、焼きソーセージを頼んだが、案の定、料理は山盛りだよ…f(^_^;
もはや全部を食べきるのはやめよう。

そろそろワインを飲み終わるか、というタイミングで、急に曇ってきて、ライン川の上流の方から明らかに雨雲が迫ってきた。

と思ったら、あっという間ににわか雨。
傘の下に入ってなかったり、隙間になっていたりする席は、あっという間にびしょ濡れに。
しかも、あっという間に雨が上がる。

まだ13時過ぎなので、もう1杯はいけるだろう。
ということで、今度はラインガウのリースリング。
料理はもう一口も入らないが、ライン川と、川を行き交う船を見ている限り、飽きずにのんびりしていられる。

で、14時を過ぎたことだし、そろそろ、と思ったら、このタイミングでなかなか店の人が捕まらない。
しかもまた雨が降り出したり。
なんとか会計を済ませて店を出たのが、14時20分過ぎ。
ホテルまで10分はかかるだろう。
15時6分の電車に確実に乗ろうと思ったら、駅までタクシーで行った方がいいかも。

なんとかホテルのフロントにたどり着き、タクシーを呼んでもらうと、5分で来るという。
良かった、バッチリだ。
駅には10分以上前に着いた。
ここからバッハラッハまで30分ほど。

ここでまた、バッハラッハの駅に着く直前に雨が降ってきた。
しかも駅に下りたのは自分だけ。
周りに人影なし。

さて。
前にメールでこの時間に到着する、とラッツェンベルガーさんに知らせておいたが、迎えに来てくれるんだろうか。
今回唯一の心配ポイントではある。
案の定、それらしき姿はないし、来る車、来る車、全部違う。

そうこうしているうちに雨がやみ、またもや晴れてきた。

一応、30分待ったところで電話をしてみると、電話に出たおばあさんらしき人が、話は聞いている、すぐ迎えに行く、と。
で、そのおばあちゃんが車で迎えに来た(笑)

車で走り出してすぐ、道は狭い石畳に。
中世そのままの町並みだ。
ここ、絶対にスーツケース引きずっては歩けないf(^_^;

町の中心部で左折をして、古い塔をくぐってからは舗装された上り坂。
車がないと生活できなさそうだ。

ラッツェンベルガーさんのところは、バッハラッハから上っていったシュティークという別の地域になるのだとか。

と、突然停まって、ここがうちだ、と。
大きな木の扉を開けて、若い人を呼び、荷物を運んで、と頼んでいる。
彼の後についていくと、部屋は階段をぐるぐると上った先だΣ( ̄□ ̄;

案内されたのは、大きい方の部屋。
小さい方でいいんだけどなぁ、と思ったが、空いてるならこっちの方がいい、という判断なんだろう。
実際、広々としているし。




ダイニングテーブルの上の皿に、何か紙が置いてある、と思ったら、Wifiのパスワードだった。
もしかしたらWifiはないんじゃないか?と思っていたので、実に助かる。

リビングの窓の向こうは小さな庭で、その先はブドウ畑がそそり立っている。




庭に出るには、いったんこの部屋から出て、階段の向かい側にあるドアから出なければならない。

ホントに、普通の家の庭だ(笑)

まだここの様子がわからないので、下へ下りていくと、ちょうどラッツェンベルガーさんに出くわした。
写真で見ていたよりもずっとフレンドリーな人だ。

見学や試飲はいつにする?今すぐでも、といわれたが、まずは今夜と明日の朝食べるものを買いに行かないとならないんで、明日の午前中がいいかも、でも今日飲むワインも必要、といったら、ここから25分くらい下っていって左に曲がったところにスーパーがあるよ、それから今日のワインを渡しましょう、リースリングがいい?グラウブルグンダーがいい?辛口?若いのと古いのとどっちがいい?、と奥のずらりとワインが並んだところから、18年産のリースリングを渡してもらう。
部屋に冷蔵庫があるから、冷やしておいて、と。

いや~、話が早い早い!

いったん部屋に戻って、ワインを冷蔵庫にしまい、買い物に出かけることにする。
あと、できればツーリスト・インフォメーションに行って、地図を手に入れたい。

外へ出たところで、後ろから呼び止められる。
今度はおじいさんがわざわざ挨拶しに来てくれた。
山野さんの紹介できたんですよ~、なんて話をしていると、タカヒロはうちの家族だ!とめちゃくちゃ喜んでくれる。

うん、ただ単に泊まりに来たんじゃなくて、知り合いの知り合い、ってところが、より一層歓待されてるんだろうな。

ダラダラと坂を下りていき、旧市街に入ったところに地図があったので確認すると、スーパーは左に少し行ったところだが、インフォは右の方だ。
まずはインフォ。

しかし、細い道を結構な頻度で車が入っていて、なかなか危険な感じf(^_^;
なんとかインフォにたどり着くと、ドアに17時までみたいなことが書かれている。
が、ドアを押すと開いている。
中の人に地図はないかと聞いたら、すぐに渡してくれた。

いやはや、こうしてちょっと歩いただけでも、今回見た町の中で、ここが一番スゴい景観だよ。
どうしてガイドブックにちゃんと紹介されていないのか、理解できない。
中世がそのままぎゅっと詰まって、でもちゃんと生き生きとしていて、実に魅力的じゃないか。

ま、写真を撮るのは明日以降にして。

スーパーでハムやチーズを買って、出ようとしたらまた雨だ。
傘は持っているが、荷物を提げた状態で傘を差して歩くのはいやだなぁ。
しばらく入り口で雨宿りすることにした。

かれこれ20分くらい。

ようやく雨が上がってきたので、帰ることに。
通りの両側に並んでいるのは、やはり醸造所、しかもかなり小さな醸造所が多い。
あるいは醸造所ですらないのかもしれないが、Ferienwohnungだったっり、Pensionだったり、B&Bだったり、とにかく宿泊施設をやってるところが多い。
まさにワイン・ツーリズムのメッカ、といった感じ。
ホント、もっともっと日本で知られるべきだ。
まぁ、迎えに来てもらわないと、来るのが難しい、という面はあるがf(^_^;

ダラダラと歩いて戻り、表の木の扉を開けたら、ちょうど娘さんが犬の散歩に出かけるところ。
感じのいい子。

部屋に戻って、ネットに繋がったところで、届いていたメールの中に13時過ぎにラッツェンベルガーさんから送られてきていたメールを発見。
15時35分に到着する予定はそのままですか?という内容。

むむ~、この時間帯、ネットに繋がってなかったんだよな…f(^_^;
ま、いいや。

ワインもいい具合に冷えてきていて、ハム、チーズ、ミニトマトで、見事にカルテス・エッセンの夕食。
結局、これくらいの分量でいいってことだよね。




ワインはおいしいし、しかも重いのを我慢して買ってこなくても、すぐ足下に沢山あるんだから、実にいい環境だ。

昨年の秋に、ドイツワインの講座をとらなかったら、ここに来るどころか、知ることもなかった。
ホント、世の中って何がどう転ぶかわからない。
10月からまた講座が始まったら、どんだけ楽しかったかを報告&宣伝しなければ!!
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