Der König Hat Eselsohren

東海道新風景 山口晁と竹崎和征@ヴァンジ彫刻美術館

朝起きると(というか暗いうちから何度も目が覚めては、2度寝・3度寝を繰り返した結果)、意外と青空が広がっていた。
とはいえ天気予報では、相変わらず雨マークが付いている。
雷3日というし、今日も突然雷雨になる可能性は否定できない。
不本意ながら、折りたたみ傘を持って出掛ける。

9時40分発の無料シャトルでクレマチスの丘へ。



チケットセンターでトーク&サイン会の受付について貼り紙がしてあったので申し出ると、予約者の一覧表で確認。
つーか、まさか一番乗り?んなことないよね?f(^_^;
今日の案内と、アンケート用紙やパンフレットが入った封筒を渡される。

入っていくと、彫刻の点在する芝生が広がる。



順路と書かれているので、建物の中へ。
階段を下りていくと、広い展示スペースに、すでにイスが並んでいる。
向こうの入り口にのれんが掛かっていて(笑)、その向こうが特別展だということはわかるのだけれど、何しろまだ、他に誰もいないので、ヴァンジの彫刻をまるっきり無視して、向こうへ行っていいものやら…f(^_^;

とかいいながら、ほとんど彫刻を見ずに、のれんをくぐる(笑)

入ってすぐ横。『三島ムーミン神社』。そんなモンあるのか…orz
『東レ外階段』。ホテルのすぐそばだったんで、声を出さずに爆笑。

なんてことをしていたら、係員のおじさんが追ってきてΣ( ̄□ ̄;)、エレベーター脇に置いてあった出品作一覧を渡してくれた(笑)
で、隣の部屋に展示がある旨説明しつつ、
「今日はトークイベントがあるんでねぇ…」
「それを見に福岡から来たんです(笑)」

で、今回の主目的『階段遊楽圖』を一人でゆっくり眺めていると、ようやく福岡という地名を理解した(!)おじさんがまたやってきて、
「福岡からいらしたんですか!今日の予約は…」
「もちろんしてます~(笑)」

いや~、でもわざわざ見に行った甲斐がありました。『階段遊楽圖』。
もちろん、いつでも、静岡がんセンターに行けば見られるんでしょうが、わざわざそのために行くわけにも…f(^_^;
いくら近所とはいえ、外で展示されるのは今回が初めてということなので、新作&トークが付いたら、さすがに行く価値ありますって。

それにやはり、作品集では見落としがちなディテール。
実際に三島駅で乗り降りしたことで、言わずともわかる駅付近の図。
地下のこのお座敷列車はどこへ行くんだろう?とか、この七輪でサンマ焼いてるのは自画像?とか、見れば見るほど興味が沸いてきて、面白いことこの上なし。

で。『見立て 富士見の椅子』
最初からわかってないと、見つけるのが難しいです(笑)
私自身、先に知ってたからわかったに過ぎない…f(^_^;
トークショーのときにわかったのだけれど、当初は富士に見立てて雪を描いておいたのに、会期が進むにつれて、それが剥がれ落ちて、夏の富士(=元の姿)になりはてたらしい(笑)

残りの三島の図は、思わず「ぷ」と吹くような…(笑)


もう一人、竹崎氏。

申し訳ないが、わかりません(笑)


さ~!外に行ってみよう!!

もはやクレマチスの時期を過ぎているので、庭園にはほとんど花がない。
咲いているのは、もっぱら下草として植えられている方。
それでも、あれこれ取り混ぜて、カメラの練習を兼ねて撮ってみる。








時間を考えると、少々早めに昼食をとっておいた方が良さそうなので、いったん美術館を出て、きっちりとしたレストラン…ではなく、もうちょっとカジュアルなイタリアンの店へ。
だってコース料理を食べられるほど、胃袋に余裕がないし…。

で、外好きな自分は、テラス席をチョイス。





ソフィア・ローレンから名を取った、花ズッキーニの載ったピッツァ、美味しかった~♪
これを食べたら、あんな美女になれる…訳がなかろう。

さて、レストランのちょうど向かいにミュージアムショップがあり、そこに立ち寄ると、今回の展覧会の図録が売られている。
昨日見た広重も含めてで、3800円。高っっっ!!!Σ( ̄□ ̄;)
でも、会場売りのみならず、ここで買ってレシートを見せれば、サイン会の整理券をもらえるらしい。
どうしよう?!

実は今回サイン会に参加するには、図録か作品集か、もしくは「すずしろ日記」を買うしかない。

私の目の前で、二人連れの女性が悩んでいた。
「(作品集とすずしろを見ながら)どうしよう?!」
「どうする?どっちも3冊ずつ持ってるよ、サイン入りで」
「私も」
ご愁傷様です…(-人-)


どうせ買うんだし、とここで図録を購入して、再び彫刻庭園美術館へ。
会場に人が増えてきている。
係員に訊いてみて、会場の席取りOKだと。
おっしゃ!!
ちょっと迷った挙げ句、一応持ってきておいた折りたたみ傘で、最前列中央にごく近い席をゲット(笑)

で、見てみると、物販のテーブルの近くに、既に行列が出来ている。
外のショップで買ったものも並んでください、というので、おとなしく並ぶ。
どんなもんかな?と思っていたら、17番。←だと思う。違うかも。
ま、こんなもんかな。


図録に目を通しつつ、待つことしばし。
画伯登場!!
あ、ここからは、メモ取っていたわけではなく、断片的にしか憶えてませんので…f(^_^;


学芸員さんの紹介の時に、芸大ではなく、間違えて「東大出身」と言われたのをネタに、ホワイトボードでつかみを一席(笑)
よく間違われる「東京学芸大」の「学」がないのが「芸大」。
「東大」より無駄に「藝」があるのが「東藝大」(笑)

というか、ホワイトボードの辺りが常にその後ろに映写されていると気づいて、おかしなパフォーマンスを繰り広げた挙げ句、「思ったほど面白くない」とか、この人は何を求めているんだろう…(笑)

しかも大山崎の時と、たった一日の取材で三島を描き挙げた今回を比較したり。

とはいえ、「階段遊楽圖」に関しては、最初からがんセンターに展示されることを考えて、楽しい絵にしたかったと。
しかもあの階段は、実は病院を表してる、とか。

今回の図録も売らなければならないのだけれど、「妖怪道五十三次」に言及しようとしたら、それは図録に載っていないのでストップが掛かったり。
その代わりに棟方志功御大の話に持って行くべく、ホワイトボードに描いた似顔絵が妙に似ていたり(笑)

珍しく、最初からトークの段取りが決められていて、しかも親類縁者が見ているという縛りがあったもんで、なかなかはじけづらいかと思いきや、それはそれで逆手にとってくる(笑)
この人ホントに、本業は何なんだろう?!f(^_^;

でも、なんつーか、アーティストと言うよりも、絵描きさん、ってな感じ?!
常に絵で自己主張をしている!というわけではなく、もちろん、主張するべき時はするけれど、サービス精神も旺盛。
時には主張を引っ込めてでもサービス、くらいな感じ(笑)


ただ、トークショー後のサイン会の進め方が、スタッフの運営がまずかったなぁ。
並んでいる方はなるべく整理券の番号順に、と思っているのに、運営側があまりにざっくりとしすぎていたり。
そんな、番号をほぼ無視していいのなら、バスの時間が迫っている以上、こっちはもっと先を争ったのに。


しっかし、サインをしてもらいながら、「実のある話なんて期待してきてないですから~♪」なんて言っちゃったけど、まずくないですか?自分f(^_^;
まあ、取り立てて憶えられてるわけじゃないから、たぶんどうってことないけどね(笑)
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