Der König Hat Eselsohren

卒寿記念 藤城清治 光と影の世界展@福岡市博物館



引っ越しが迫っている上に、月曜日には原稿の締め切りも迫っていて、まさに一刻の猶予もありません。

が。

行かねばならぬ。

藤城清治展に。そしてサイン会に行かねばならぬ。
なぜなら、展覧会はともかくとして、サイン会に行く機会など、後どれくらいあるというのだ?(笑)
もうすぐ90歳のおじいちゃんだぞ。

これは、万難排しても行かなければ!!


と言うことで、朝から行ってきましたよ。
しかも、サイン会には、図録その他を買って整理券をもらわなきゃならないってんで、まだ展覧会も見ないうちに、図録買っちゃって(笑)

で、入ったのが10時半過ぎ。


いやはや、凄いボリュームだ。
ごく初期の肉筆画から始まって、影絵を始めた白黒の時代。
これがまた、何とも味がある。

で、詩や物語に合わせて制作されたものなんかだと、それも一緒に出てるんで、読んでると大変な時間がかかる…。

カラー作品の時代に移行するまででも、結構かかりましたよ(笑)

あ、でも、白黒の中でも「西遊記」はよかったなぁ。
階調が3~4段階くらいしかなく、ぼかしなんかは全然使っていない作品で、それが実に躍動感を生んでいたり。

作品が作られた年代を見てみると、カラー作品になったのって、意外と遅かったんですね。
なんか、物心ついたときから、ずっと、カラーのものを見ていたような気がしているんだが。
気のせい?
そんなことないと思うんだけどなぁ。

で、カラーになっただけじゃなく、作品のあり方も賑やかです。
鏡と水を使って、反射させて、無限に続いているものとか。
今回の展覧会に合わせて、福岡をテーマに作った作品とかも、デカかったり、手が込んでたり。

あっ、ケロヨン!!
モグちゃん!!
懐かしいなぁ~♪

宮沢賢治の世界は…う~ん、宮沢賢治自体があまり好きじゃないもんで、そそくさ、って感じですが。
これがまた結構長い。

最近の、福島のシリーズとか、風の又三郎のシリーズとかは、現物ではなく複製だったりもするんだけど、もう、とにかく長い。

そろそろ時間がやばくなってきた。

影絵というのは、こういう装置で演じてるんですよ~、みたいなコーナーはなかなか面白い上、あ、これはそろそろ終わりか?と思ったら、まだまだ続く…。

あの…もう1時になろうとしてるんですが。
サイン会、1時半からなんですが。

見終わらない!!!

ホントにもう、最後は文字通り駆け足。
マボロシの鳥のコーナーなんて、じっくり見ている余裕がない。
でも、ストーリーの詳細は全くわからないながら、実はここの作品が、一番印象が強かった。
もう、本当に凄いんだよ。
後で、アマゾンで絵本の評価を見てみたら、「絵が本文を食っちゃった」って書かれてたけど(笑)、きっとそうだろうなぁ。
つーか、絵本ですらそうなんだから、影絵の現物なんて、そりゃあもう、すさまじいまでの迫力と美しさですよ。
あれが見られただけでも、本当に来てよかった、ってくらい。


で、急いで出て行くと、もう結構な列ができている。

係の人に聞いてみたら、別に整理券の番号とは関係なく、並んだ順らしい。
で、アンケートというか、藤城先生へのメッセージやらなんやら、強制的に書かされる(笑)

で、また面白いのが、係の人が消毒液を持って回ってきて、全員、手の消毒をさせられる(笑)
幸い、手の湿疹が落ち着いているんで、ちゃんと消毒に応じられたけど、サイン会で消毒させられたのは初めてだ。
やっぱ、お年寄りだから?

でも、時間になって現れた藤城先生は、まさか来月には90歳だなんて思えないような、しっかりとした足取り。
まさに矍鑠としたじいちゃんだ。

サインしてもらったときに撮影、とかってのは許されないんで、写真は他の人がサインしてもらっているところしかとれないんだが、ここへ来てようやく、メッセージを書かされた理由がわかった。
サインをしてもらっている最中、藤城先生の傍らの人が、メッセージを読み上げるのだ。
読みにくい、汚い字で書いちゃって、すみませんねぇf(^_^;



図録やその他書籍以外の、ポスターやらなんやらにサインしてもらってる人も多かったんで、サインの後、改めて物販を見に行ったけれど、これと言って欲しいものはなし。
や。
一瞬、ケロヨンのDVDに手が伸びかけたけどね(笑)


んじゃ、バ~ハハ~イ♪
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