Der König Hat Eselsohren

Fanclubmoppel弾丸ツアー顛末記

「それ」に気づいたのは、わずか2週間前だ。

2月に、ファンクラブイベントの日程が4月18日に決まって以来、何とかならないか、という気持ちと、もう講義が始まっていてさすがに無理だろう、という気持ちとで、ずっと決めかねていた。
いくら資料収集という理由をつけたとしても、なぜその日程で行かなければならないのか?
春休み中に行けばよかったのに。
もうちょっとすればGWもあるんだから、そこと合わせていけば、十分な時間がとれるのに。
そう言われてしまったら、どうするんだ?
そうこうするうちに、例年と違い、4月の教授会は20日のみということになり、尚更、わざわざ教授会を休んでまでその週に行く理由が見つからなくなった。


でも、16日が研究会だから、17日から1週間くらい行けたらいいよなぁ。


で、これが最後のチャンスとばかりに、飛行機の値段を調べてみた。
そして出てきた17日出発便の値段は…とてつもなく高かったorz

なんだよ40万って!!
ムリムリ、これであきらめがついたってモンだ。

その次の瞬間、隣の数字が目に入った。
16日なら10万円台で行ける?!

これでしかも、この時期最安値だったら、ここで資料収集って理由をつけて、研究費で行けるかも!!


ただ、どうシミュレーションしても、他にもっと安い日が出てきてしまうorz


それでも滞在日数を変えて、何度もシミュレーションしていくうちに、あることに気づいた。

16日出発で20日帰国にすると、13時30分には福岡に戻ってこれる便がある…。
値段も151650円。
月曜日のゼミは休みにせざるを得ないけれど、土曜日の昼間と月曜日の午前中に資料集めができるんだから、それを言い訳にしちゃえばいいじゃん。
下手に研究費を使って咎められるのは嫌だから、これなら自腹で行っちゃえ。
ちょうどこの間、20万円の定期預金が満期になったところだし!


ホントにいいのか?!と多少逡巡しつつも、とにかくその場で予約してしまった。
支払期限は当日夜の23時59分。
2週間前までの割引チケットだからなぁ(笑)

さっそく、Christophにメールで、まだ参加できるかどうかを訊いてみる。
向こうはまだ未明だから、すぐには返事は来ないだろうが、こっちの支払期限までにはちゃんとメールが来るだろう。


案の定、夜、家でPCを立ち上げたときには、大丈夫、席はあるよ、と返事が来ていた。
早速、飛行機の予約を確定する。

はっはっは~!行くことにしちゃったよ(笑)

今回はさらに、土曜日にバイエルンの試合があるんじゃないか?
フォーラムをざっと見たときに、チケットのやりとりがあったけど、どっかに余ってないかなぁ?
たとえなかったとしても、今回は絶対に、ダフ屋から買ってでも生で見るつもりだけど。

ただ、行くなら行くで、仕事の方もそれまでにやらなければならないことが増えてしまって、18日に行くことをフォーラムに書き込みしたり、PeterやRüdeにメールしたりする暇がなかなかない。
その上、いつも泊まるホテルが、見本市のせいで物凄く高かったりして、何とかホテルを確保して、書き込みとメールを出すまでに、さらに1週間かかった。

しかも、よくよく考えてみたら、出発前日には、4年生ゼミのコンパが入っている。
日曜のうちに、ある程度荷造りしなければ。
月曜からは、ゼミが始まった上に、会議がなんやかやとあって、余計に忙しい。
本当に目が回るようだ。



唯一の救いは、これまでずっと7時10分発だった成田行きの便が、今回は7時55分発になっていること。
朝になってから、本当に余裕をかましていていいのか心配になって、携帯でもう一度確認したくらいだ。


時間に余裕がある分、すでに混み始めている地下鉄に乗って空港へ。

あまり考えずに、いつものごとくプレミアムカウンターに行ってしまったので、そこから国際線乗り継ぎカウンターに案内されたのだが、そこで思いがけない台詞を聞くことになった。



「こちらのパリ行きですが、本日すでに欠航することが決まっています」



えぇ~っっっ!!!!



アイスランドの火山の噴火で、と言われて、今朝、ニュースでちょこっとやっていたのを思い出した。
出掛ける支度をしていたから、きちんと見ていなかった面が否めないものの、飛行機に影響が出ている、という言い方そのものも、そんなに重大な感じには聞こえなかったから、まさか自分に降りかかってくるとは思いもしなかった。
そもそも4時半から6時半まで、ずっとニュースを見てたのに、噴火の件は1回しかやらなかったのだ。「1Q84」の3巻が発売になったってのは、何度も何度もやってたのに。


とにかく、今日、成田までは行けても、ヨーロッパ便は全部欠航になっているので、これはどうにもならないという。
思考停止寸前になりながら、明日の便のキャンセル待ちができるかどうかを訊いてみると、できたとしても、明日成田まで行って、その場でキャンセル待ちをすることになる上、そもそも4~5日は運航を再開できない可能性があるという。

そうこうするうちに、成田行きの搭乗手続きの締め切りが迫っていた。
とにかく、今乗るかどうかだけは決めなければならないので、今日はやめときます、と答えた。
だって、欠航が決まってるんじゃ、行ってもしょうがない。

あとは、日程を変更できるかどうかだけ、確認してもらうことにした。

や、明日にできませんか?と言ってはしまったものの、割引運賃なので、
「これ、出発を遅らせたら、帰りもその分遅くなりますよね?」
「そうですね」
はははっっ!教授会には帰ってこられなくなるよf(^_^;
それに、ホテルだって、月曜からは物凄く高いんだし。
そもそも、土曜日出発は物凄く運賃が高かったんだから、上乗せになったら、たとえ席があってもやめざるを得ない。

日頃、金がいくらあったって無理なものは無理なんだから、金金金金言ってんじゃねぇよ!と思っているけれど、このときばかりは、普通運賃がぽんっと払える身分だったら…と思った。

窓際のイスで、係員の回答を待っている間、隣にいた家族連れもどうやら欠航に遭ったらしく、奥さんがどうやら旅行会社に電話しているようだ。
旦那の方に係員が説明しているのを訊いていると、席が取れるのはどんなに早くても19日の便らしい。


19日かよっ!!


だったら別に、今急いで行かなくっていいよ。
18日の朝にミュンヘンに着いてなけりゃ、意味がないんだ!!(>_<)


こっちの方も係員が来て、17・18日は満席で、やはり次に乗れるとしたら19日以降だという。
しかも、それもまだ、ちゃんと運航できるかどうかはわからない。
かといって、全部をキャンセルしようにも、ここでは払い戻しができないので、チケットを買った窓口に行ってほしいという。
ネットで買ったので、ANAのカスタマーデスクに電話するしかない。

隣の家族は、娘さんが今スウェーデンに留学しているので、そこへ訪ねていくところだったのだという。
佐世保から、朝4時に出てきたので、ニュースも全く知らず、空港で初めて噴火の件を知ってびっくりしたらしい。
それでも、出発を19日に変更し、帰りを何とか1日延ばすことにしたらしい。

相手は自然だし、空港の係員は精一杯、誠意ある対応をしてくれているので、この持って行き場のない、驚愕と落胆と憤りを共有しているもの同士、しばし語り合ってしまった(笑)
アイスランドなんて離れていそうなのに、と言うのに対して、いや~でも飛行機は北極圏を飛ばざるを得ないですからねぇ、と説明していて、ようやく自分でも心底納得した。
それに、最初、一瞬、南回りで行けるんじゃないか?とも思ったけれど、冷静に考えたら、それこそ、今、この場で普通運賃が払える身分じゃないと、キャセイパシフィックなんかに振り替えられるわけないじゃんf(^_^;
それに、南回りで行ったって、どこまで行けるのか、保証がない。

話している間に落ち着いてきたせいか、まだ8時前だということに気づいた。
とにかく、家に帰って、あちこち連絡をしても、まだまだ時間が有り余る。
大学にでも行くか。それくらいしか、頭に浮かばない。


家にたどり着いても、まだ8時半過ぎだった。
あいにくテレビではニュースをやっていないので、PCを立ち上げて、まずANAのサイトと、ニュースサイトを見てみると、欠航そのものは昨夜のうちに決まっていたらしい。
昨日のロンドン行きが、そのまま引き返してきたこともわかった。
ニュースでもっとやってくれてたらなぁ。
それに、携帯で出発時刻を確認したときに、もう1行スクロールしていたら、欠航って出ていたかも知れない…。

ANAのカスタマーデスクに電話したものの、なかなかオペレーターには繋がらない。
そりゃそうだわな。
同じような人がたくさんいるわけだから。
時間だけはたっぷりあるから、いくらでも待ってやる。
だって、火曜の昼過ぎまでの予定が、そっくりなくなっちゃったんだから。

ようやくオペレーターに繋がったところで、心の奥底で、オイオイやめとけ、と思いつつ、
「17日の便のキャンセル待ちってできませんか?」
「できます」
えっ!できるのか!!
それってもしかして、お得意客だから、キャンセル待ちも優遇されてるのかな?

「えっ!マジですか?!でも出発を遅らせたら、その分、帰りも遅くなりますよね?」
「そうですね、この運賃だとそうなります」
「う~ん…キャンセル待ちするとして、さっき空港で、いったん成田まで行くことになる、って言われたんですけど、そうなんですか?席が取れるかどうかって、どうやったらわかるんですか?」
「今、この電話でキャンセル待ちをした場合、本日の19時までになります。もし19時までにこちらから連絡がなければ、お席が用意できなかったということになって、自動的に取り消されます」
「あ、そうなんですか。じゃ、とりあえずキャンセル待ちでお願いします!」


はははっっf(^_^;
ダメ人間に輪がかかった。
キャンセル待ちを掛けたところで、たぶん欠航になるんじゃないかと思うんだけど、一か八かだ。
というか、自分でも、そこまでして行きたいのかどうか、わからない。
いや、もちろん行きたいんだけど、その代償がどれほど大きくなるのかわからない怖さにもおそわれる。
でも、ごくわずかな可能性のもと、ひとまず、荷物はそのままにしておこう。

次はホテル。
確認書を見直してみると、割引になっている代わりに、変更は一切できないと書いてある。
仕方ないな。
でも、交渉してみる価値はある。
まずはbooking.comの方で指定しているページから、噴火のせいで今日は到着できないことと、明日も飛行機が飛ばなければ全面的にキャンセルすること、もし明日乗れたらもう1泊泊まれるかどうか。
サイトそのものは日本語で表示されているけれど、これ、たぶん翻訳もなにもされずに、そのままホテルに送信されるんじゃないか?
わからないので、ここは英語で書いてみる。
困ったことに、なかなか英語でどう表現するのかが出てこない…f(^_^;
さらに万全を期すべく、ホテルに直接ドイツ語でメールを送る。
こうしておけば、間違いなくドイツ語で返事が返ってくるだろう。


ほとんど可能性はないに等しいとしても、まだ100%行けないと決まったわけではないので、PeterとRüdeにメールを書くのは夜でいい。
その前に、まず、ファンクラブのフォーラムに書き込みをしておこう。

18日関係の板がかなり伸びているので、昨日の夕方見たあたりから続きを見ていく。
Saskiaもケルンから飛行機が飛ぶかどうかがわからなくなっていて、困っている。
というか、ここへ至るまでに、すでに相当な紆余曲折を経ていることが縷々書き綴られていて、「神様、私にミュンヘンに行ってほしくないのなら、はっきりそう言って!」とキレ気味(笑)

さらにしばらく見ていくと、effaが、「土曜日の試合のチケット、バイエルンのファンクラブ経由でまだ手に入るから、欲しい人は言って」と書き込んだ上に、私に向かって名指しで「もしいるなら連絡してね」と書いてある…。

先週、書き込みをしたときに、サッカーのチケットがもう見つからない、と書いたからだ。
もうすっかり、試合前にダフ屋から買うつもりだったので、さっきまでは、行けなくなったところで痛くも痒くもなかったのだけれど、effaのこの申し出には打ちのめされた。
空港で欠航を知らされたときよりも、ショックが大きい。
試合を確実に見られるようになった事実と、確実に見られなくなった事実を、同時に知るなんて。
試合のキックオフが18時30分。
もし明日の便に乗れたとしても、ミュンヘンに着くのが19時55分。
試合だけは、確実に見られない…orz

呆然としつつ、とにかく、今日の便が欠航になり、明日の便のキャンセル待ちをしているけれど、飛ぶかどうかわからないこと、Saskiaにここにも仲間がいるよ(笑)ということと、effaに試合にだけはどうしても間に合わなくなってしまったことを書き込んだ。

テレビをつけていても、噴火のニュースはあまり詳しく出てこないし、これ以上できることはないので、大学にでも行こうか、と思っていたところで電話が鳴る。

表示された番号を見ると、どう見てもANAからだ。
ついさっき、サイトを見た時点では、まだ明日の欠航までは決まっていなかったから、まさか、早くも明日のキャンセル待ちがとれたとか?

取れたら取れたで、困ると思いつつ電話に出てみると、パリ行きの便の方ではなく、パリからミュンヘンへの乗り継ぎ便の方が、すでに満席で取れないのだという。
17日の夕方から18日の朝まで、ミュンヘンに着く便がどれも取れないのではどうしようもない。
取れたところで、飛ぶかどうかもわからない。
現に、ドイツの国内線ですら飛ぶかどうかがわからなくなってるんだから、実は、事態はとんでもなく深刻だ。

ここでようやく、もし明日ミュンヘンまで行けたとしても、今度は帰ってこれるかどうかがわからないのだと思い至った。
ミュンヘンだったら、もし足止めを食らっても、困るのは仕事の方くらいだけど(笑)、まかり間違ってパリで足止めを食らったら、行く宛ても、頼る宛てもないのだ。

とにもかくにも、乗り継ぎ便が取れないのでは、どうにもならない。
19時の結論を待つまでもなく、これはもう無理だ。諦めるしかない。


「18日の朝までに着けないんだったら、今回は全部キャンセルにしてください。」




あ~あ。

儚い夢だった。
この2週間、今日からの5日間のために物凄く頑張ってきて、しかもこの5日間も異常なくらいぎっちりと中身の詰まった予定になっていて、帰ってきてからもまた、息をつく暇もない日程を乗り切るつもりでいただけに、急にぽっかりと空いてしまうと、なにから手を付けたらいいのかわからない。
帰ってきてからでいいことは、全部後回しにしたはずなんだけど、何を後回しにしたかさえ、全部わからなくなってしまった。

今日はこれから何をしたらいいんだろうか。
本当に何かが、ぷつっっ、と切れてしまった。

まずは荷物を全部片付けよう。
それから次のことを考えよう。


たった3泊だから大した荷物でもなかったのに、全部片付け終わったら、もう12時近くになっていた。
何をしようか、頭には浮かばないものの、とにかく今日はこれから大学に行かないと、完全に仕事へのテンションが取り戻せなくなることだけは明らかなので、コンビニでパンやジュースを買って出掛ける。

いつもみたいに、チャカチャカと歩くことすらできない。

結局、午後の間中、ずっとネットにかじりついて過ごしてしまった。
それでも、さすがにSPIEGEL ONLINEはまさに現地だから、日本のニュースサイトに比べたら、遙かに情報が多くて、噴火の状況や、火山灰が南東方向に広がって、モスクワ上空に迫っていることがよくわかったし、さらに、スウェーデンの首相や、ドイツのメルケル首相がワシントンに足止めを食らってることなんかもわかった(笑)
しかも、色々と情報を見ている間に、ついにドイツ国内の空港が閉鎖され始めた。
というか、空港が閉鎖される以前から欠航してるんだから、日本からの北回り便は、しばらく絶対に飛べないよ。


それでも、行けなくなったショックが、じわじわと、ボディブローのように効いてきた。
たぶん、サッカーの件がなかったら、ここまでショックじゃなかったのだ。

そりゃ、今回のイベントは、日本じゃ考えられないよ。
日曜の朝の10時からみんなでWeißwurstの朝食を食べて(WeißwurstとビールはSportfreundeもち)、12時頃からミニライブって、面白すぎだろう(笑)
しかもあれだけ売れてるバンドなのに、100人くらいしか集まらないんだもん。
抽選とかじゃなくf(^_^;

でも、心のどこかで、自分に向かって、あんたは別にいいじゃん、とも思ってた。
今まで、もっともっと、いい思いをしてきたんだから、と。
いざその場に行ったら、絶対、他の人たちに遠慮したくなるだろう。
それに、どうせ周りで喋っている内容はあんまり理解できないんだから、朝食会だって、ただ黙ってニコニコしているだけだろうし。

普段、日本に暮らしていると、われながら、遠慮ってもんがないなぁ、もっと心配りってものができないのかなぁ、大人として必要な配慮ってもんが欠けてるよなぁ、といちいち凹むことしきりなのに、ドイツに向き合うと、時折、自分はどうしようもなく日本人であることを感じる。
で、そんなまわりからはよくわからない日本人らしさを、思いっきり発揮してしまいそうには思っていたのだ。
だから、Fanclubmoppelに参加できないことは、とても残念でありながら、どこかで少しほっとしている。

でも、バイエルンの試合は…。
ずっと生で見たかったリベリーが、ついに見られるはずだったのに。
しかも今シーズン限りで移籍する可能性が高いっていうのに!!
さらに、チケットを、ダフ屋から買うんじゃなく、effaがとってくれるんだったら、一緒に盛り上がれたに違いないのに。


そうだ。せめて、試合を生中継で見よう。
つーか、そもそも、今週はサッカーの中継予定も全く調べていなかった。
ドイツ時間で18時半ということは、バイエルンの試合は日本では1時半だ。

先にリーガ・エスパニョーラの方を調べると、バルサの試合は日曜の午前3時Σ( ̄□ ̄;)
それ以上に凹んだのは、木曜の朝にも試合があったのを知らなかったことだ。
忙しすぎた上に、まさか今週はリーガ・エスパニョーラを見ることはないと思って、全く調べていなかった…orz

案の定、バイエルンの試合は、フジテレビNEXTで生中継になってる。
シーズン開始当初は日本人所属チームしか中継していなかったのに、ここしばらくはバイエルンの試合もほとんど生中継しているのには気づいていた。
でも、必ず中継されるわけでもないので、生ではないけれど、確実に毎試合放送するGAORAにしていたのだった。
でも、まぁ、いいや。
入場料を払ったと思えば。
それにたぶん、今シーズンいっぱい、生中継が見られるんじゃないかな。


そして、やはりどうしても気になって、ANAのサイトを見てしまう。
明日出発の日程で検索すると、一番安い料金では満席で予約ができないが、30万を超える運賃なら、一応キャンセル待ちができるようだ。
だからといって、さすが二倍の運賃を払ってまで行くのは、いくら何でも予算オーバーだ。


そんなこんなで、結局何一つ仕事らしいことをしないまま、研究室をあとにした。
ネットを見ているうちに、そういえば明日は「アリス・イン・ワンダーランド」の公開日だった、と思いだしたが、さすがに今の気分では内容について行けそうにない。
せめて今日は「1Q84」の3巻でも買って帰ろう。

帰る途中、昨日、一緒に一次会で帰った4年生のKさんとばったり遭遇。
「あれ?先生、なんでいるんですか?」
「いや~、かくかくしかじかで(笑)」
話題としては、こんなにおいしいネタは、滅多にないだろう(笑)


今日出掛けるために、冷蔵庫の中をほとんど空にしてしまっていたので、あれこれ買い物をして帰ったら、もう19時になろうとしていた。

テレビを着けると、さすがに今度は、ニュースのトップも噴火の話題だ(笑)

こりゃ、明日も欠航だろう、とPCを立ち上げてみてみると、案の定、明日の便もすべて欠航になっている。
よっしゃ!!これで諦めがつくってものだ!!
それどころか、これで、明日は飛行機が飛びます、なんていわれた日にゃ、悔しいじゃねぇか。
あー、あー、そうだよ、私は根性曲がってるからね!!(笑)


まぁ、もうひとつ挙げるとしたら、全部欠航になってくれた方が、ドイツ語で説明するのが楽だ。



夜、やけ酒混じりに、まずはファンクラブのフォーラムを開いてみると、Saskiaが、欠航が決まったら鉄道に振り替えられるのに、とルフトハンザの発表を待っている。
そうかと思うと、他にもう一人、ライプツィヒから行けなくなった、と嘆いているやつがいる。
おいおい、電車で行けって!
と、思ったら、すぐその下に、やっぱり同じことを書いている人がいて、さらにその下には、自分もライプツィヒから車で行くから、連絡しろ、って他の人が書いている。

いいなぁ。

さすがにドイツ国内だったら、北側の海っぺりでもない限り、何とか車でミュンヘンまで辿り着けるだろう。
飛行機のせいで行けないのは、私だけで十分だよ。

なので、最終的に行けなくなったことと、Saskiaには「行けるといいね」と、effaには「今回は残念だけど家で試合を見るよ」と、メッセージを書き込んだ。


ホテルからも返事が来ていて、19日は満室です、もし予約を全部キャンセルするならご連絡ください、と書いてあったので、全部キャンセルしてくださいと速攻返信する。


そして、PeterとRüdeにもメールで連絡する。
アルコールが回ってきて、自分で何を書いているんだか、だんだんわからなくなってきた…。






…寝てた?

とりあえず寝ようよ。もう1時だし。さすがに疲れたし。

(つづく)
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