Der König Hat Eselsohren

ベルリン修行旅(9)

8月8日(土)

今までにも何度かゲーテインスティテュートには通ったけれど、ドイツのゲーテで土曜日にも授業があるのはこれが初めてだ。
今回は午前中だけ2週間という今までにないものなので、月曜日に試験でつぶれた分を、1週目は土曜日に埋め合わせる。
でも、なんとな~く人の集まりが悪いのは気のせいか?(笑)
もっとも途中で全員そろったけれど。

途中の休憩時にも、普段は飲み物やお菓子の他に、サンドイッチも売っているのに、今日出てきているのは2週間コースだけなので、サンドイッチはなし。
休憩ラウンジ自体、普段よりも余裕だ。
あの美術館に詳しいフランス人のおじさんが、今日はサッカー見に行くの?チケットは買った?と訊いてくる。
昨日の建物見学の時に、Frauサカグチと3人で喋っていて、サッカーの話になったのだ。
本当はバイエルンが好きなんだけど、というとすかさずリベリーの名前が出てくるところが素敵(笑)
つーか、このおじさん、見た目的にもかなりイカス。
たぶん、うちの母親が好むタイプだ(笑)


授業が終わったあと、Silviaたちが船での運河観光の話をしているので、何時から行くのかを訊いてみたら、3時からだと。
むむ~、残念。
今日はサッカーを見に行くんだよ~。
夕方からだったら合流したかったんだけど。
Dieter(今回の先生)から、今日は初日だから、チケットを買うんだったら早く行った方が良い、といわれて、急いでHackesher Marktの駅へ。
目の前で一本逃したものの、10分ほどで次のOlympiastadion行きが来る。
車内にはすでにできあがって騒いでいるヘルタサポ(笑)
しかも6本入りのビールを下げた仲間がさらに合流しているf(^_^;
でも、よくよく見ると、レプリカを来ている人たちの方が比較的おとなしくて、騒ぎまくっている人たちは黒いTシャツ姿。
これは○ルトラス系の人たちですか?(笑)

途中の駅で、向かいのホームに泊まっている電車のドアを、警察官が固まってふさいでいる。
そこへ向かって、こっちのサポが何か叫んでいる。
Scheisse! Scheisse! Hannover!(クソったれ、ハノーファー!)といってるらしい。
電車の中には赤い人たち=ハノーファーサポ(笑)
Olympiastadionの駅に着いても、ヘルタとハノーファーはそれぞれのゴールに近い方から出て、ホームの出入り口は警察ががっちりふさいでいる。
あまりにも沢山のヘルタサポがそこいらを埋めているので、果たしてちゃんとチケットがあるのかちょっと心配になるが、余裕で確保。




う~ん。ここがオリンピックスタジアムかぁ。
なにしろ作られたのが1935年ですからねぇ。もちろん、その後、特に2006年のWMのために大改装はしているけれど、正面から見たこの感じはナチス好みの外装そのまま。








急いできた割に、チケットがあっさり買えてしまったので、あと1時間もある。
まずはBoulette(ベルリン風ハンバーガー)を食べ、その後、ビール。
ここはプラカップだけど、ミュンヘンとは違ってPfandがついていて、飲み終わったあとに返せば1.30EURが戻ってくる(1L用は2.50EUR)。
全部現金でやりとりしているところも良いなぁ(ミュンヘンの場合は年間で使えるプリペイドカードを購入)。
スタジアムを囲んでいる芝生で寝そべっている人も沢山いたりして、全体にのんびりムードだ。
この辺、やはり、優勝して当たり前の世界的に人気のあるチームと、昨シーズン突然大躍進してしまったチームの違いだろう(笑)
まぁ、こっちも創立は19世紀末みたいだから、歴史は長いけどね。

席まで行ってみると、ものすごく上の方だ(笑)



でも全部見渡せて気分が良い。
サッカー専用スタジアムではないのが残念だ。
選手の練習に混じって、来週からの陸上の宣伝をするために、チームのマスコットと陸上のマスコットが出てきてボールを蹴っている。

試合の方は、互角の戦い、といえば聞こえは良いが、何となく最終ラインに到達する前にお互いにボールを奪われてしまう展開で、何となくぱっとしない。
一生懸命応援している人たちには申し訳ないが、ものすごく眠気が襲ってくる(笑)
実際、かなり記憶が途切れ途切れに…f(^_^;
でも、後半40分くらいになってから、ヘルタが先制してからは、かなり緊迫した試合内容になって面白かった。



最終的にヘルタが勝ったから、スタジアムの雰囲気も良いし。




それにしても、一見すると、客席には随分と空席が目立つのに、4万2千人も入ってるんだと。
日本だったら、普段のJ1の試合で4万集まるって、結構大変なことですよ。

帰りがけにプラカップを返すべくスタンドに並ぶと、知らない人が、一緒に返しておいて、とひとのカップに重ねやがる。
おいおい、お金はいいんかい?f(^_^;
ありがたくPfandをいただくことにした(笑)


S-Bahnの駅に行くと、またもやハノーファーサポ用の電車のホームは警官がふさいでいる。
それでも、ホームは10番線まであるし、さらにここはU-Bahnも通っているので、大して混雑は起きていない。
それを考えると、ミュンヘンのアリアンツアレーナは、公共交通機関がダメすぎ。

そんな、ちょっと余裕のある感じでも、結構な人数が乗り込んでいるので、電車の中はものすごく暑い。
この辺、基本的に冷房の入っていないドイツの電車はつらい。
途中の駅に着くたびに、ドアを開けてほっとするけれど、サポのお兄さんたちが、閉まるときにわざと足を挟んだり、開かないはずのドアまでガンガン叩いたりするので、途中の駅で全員降ろされたf(^_^;
仕方なく、後から来た電車に乗り換える。

たまたま乗り合わせたところが良かったのか悪かったのか、実際に乗り換えなければならない原因を作った人たちの集団(笑)

その上、乗ったときから色々と大声で騒いでいる兄ちゃんが、陽気で面白いんだけど、その実、もの凄くタチが悪くて、途中の駅から乗ってきた人に、「あんたホモだろ」とか何とかさんざん絡んでけんかになったり、さらに他の駅でどういう訳かホームにバイエルンのレプリカを着た人がいるのを見て、罵声を浴びせて中指立ててみたりf(^_^;
まぁ、ご多分に漏れず黒Tシャツなので、そっち系なんだろう(笑)
試合の結果を訊いてきたおじさんには親切に教えてあげて、あんたは仲間だ、なんてことを言ってたから、基本的に悪い人じゃなさそうなんで、ちょっと話しかけてみたい気にはなったけれど、そこはさすがに日本とは違う上に、ミュンヘンとも違う、ここはベルリンだぞ!と思ってやめておいた。
大体において、自分はヘルタサポじゃないんだから。
バイエルンサポだとわかったらヤバイだろうf(^_^;


予想以上に帰り道に時間がかかってしまったせいで、Hauptbahenhofに着いたのは6時半。
ここからHamburger Bahnhof Museumに行ってみたけれど、ガイドブックには土曜は22時までとなっていたのに、実際は20時まで。
さすがに残り1時間じゃ、ちょっと…。

Hauptbahnhofまで戻ってきて、ふと思い出す。
そうだ、地下鉄に行ってみよう!
HauptbahnhofからBrandenburger Tor(ブランデンブルク門)まで、一応正式には明日から運行ということになっているけれど、今日の午後には祝賀行事があったはず。
授業があって間に合わないから、と最初からパスしちゃってたけれど。
別に狙ってこの時期に来た訳じゃないのに、こんなことに遭遇できるなんて、運が良い。

駅に降りていくと、祝賀行事が一通り終わったところで、それでも沢山の人が見物に来ている。
スタンプラリーもあったらしく、今回開通するのはたった3駅なので、今日スタンプを集めて応募して、すでに抽選まで終わっている(笑)
一応記念に、スタンプ台紙だけ頂戴したけどね。
さらにホームに降りていくと、すでに普通に電車が動いているので、早速乗り込み、BrandenburugerTorまで行ってみることにする。



Hauptbahnhofの駅でも感じたけれど、途中のBundestag(連邦議会)や終点のBrandenburger Torではより一層、できたての建物にありがちな、揮発系の嫌なにおいがする。
それでもBrandenburger Torの駅はもの凄く綺麗。



しかもホームの壁には、Brandenburger Torの歴史を絵や写真で説明していて、さらに、これは当分の間だけの特別なものだろうけれど、ホームのあちこちに液晶テレビを設置して、DWが制作したベルリンの壁を再現したアニメーションが流れている。
駅はS-BahnのUnter den Linden(ウンター・デン・リンデン)駅と繋がっている。

これで観光のメッカでありながら、公共交通機関がなくて、足の悪かった地域が結ばれたことになる。
今後地下鉄はさらにUnter den Lindenの下を通って、Alexsander Platzまで伸びて、U5と接続する予定だ。

駅から上がっていくと、Parisier Platzも随分と様子が違っている。

疲れてのどが渇いたので、以前にも行った門のそばのカフェで、ワインと炭酸水を注文する。
ホントは水がメインなんだけど、それではゆっくり休むことが出来ないんで…(笑)

日が傾きかけてからだと、門の上のクアドリガがとても見やすい。



そのままUnter den Lindenをふらふらと歩いて、有名なCafe Einsteinで夕食。
2年前に来たときにも思ったけれど、こうしてここで座ってメシ食ってると、学校の国語の教科書で「舞姫」を読まされたときに、まさか自分がそこに書かれている「ウンテル・デン・リンデン」をこの目で見ることになるとは思いもしなかったよ(笑)

食事の後、そのままさらに通りを歩いて行くと、ZDFを発見。
ちょっとのぞき込んでみると、ここって、あの4月の始めにMorgen Magazinで生中継した、まさにその場じゃん?!
行くんだったらベルリンが良いんじゃないかな、ってメールがRudeから来たのが、まさにその日だったから、私が今ここにいるのは、ZDFがここにあるからだよ、きっと(笑)

Friedrich Str.のところで曲がって、北の方へ行ってみる。
ここは分断時代、西から訪問する列車が着く駅だった。
今ではそれを思わせるものは、これと行って見あたらないんだが…。
それどころか、駅よりも来た、特に川沿いには沢山のレストランが連なっている。
川にかかっている古い鉄橋からの眺めも綺麗。



Friedrich Str.から地下鉄に乗り、家からほど近いKottbusser Torの駅まで行き、そこからAdmiral Bruckeを目指す。



今日の授業で、ここで夜な夜な人が集まって騒いでいることに関する新聞記事を元に、住民や騒いでいる人に成り代わって討論をさせられたのだ。
月曜日にその続きをするといわれたので参考のために行ってみたら、SilviaやMichelに遭遇(笑)
近くの居酒屋のテラスで、みんなでビールを飲む。
日頃、自分からあれこれ喋る方ではないだけに、こっちでもどちらかというともっぱら人の話すのを訊いているのだけれど、アルコールが入っていると、間違えているのもお構いなしにべらべら喋りまくる。
月曜は朝から一杯引っかけていった方が良いかもしれない(笑)

帰りに、駅のそばのスーパーで、Pils6本パックを買う。
これで1日2本なら3日分は確保だ(笑)

スーパーから出てきたところで、ワインのグラスを手にした兄ちゃんが、「Reichenberger Str.はどこ?」と訊いてくるので、や、ここがそうだけど、どっちに行きたいかで全然違うから、どこに行きたいか訪ねると40番だという。
だったら、通りのこっち側をそのまま行ったところなんだけれど、通りを渡ろうとするとついてくる。
いやいや、あんたはあっちだから。
どうもこっちがビールを下げていることに目をつけて、どこかに誘う魂胆のようなので、今日は疲れてるから、じゃ~ね~、というと全然別の通りに行ってしまった。

呂律もあんまり回ってないし、ダメなヤツだな~(笑)

家に帰って、多少は苦労したものの、何とか玄関を開けることが出来た。
さすがにもう、これ以上ビールを飲む余裕はないな…f(^_^;
シャワーを浴びてきて、3本ほどビールを冷蔵庫に入れ、ジュースを出して飲みつつ、キッチンから屋上に出るガラス戸が開いているので出てみると、なんと誰かが寝ている!!
いくら自分の家とはいえ、外で布団を敷いて寝ているなんて初めて見た(笑)
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