
横山華山がスゴいというので、見に行ってみた。
なんかもう、忘れられた絵師、みたいなところなんだけど、曾我蕭白に学んだって…。
で、いきなり蕭白の蝦蟇仙人図が展示されてるんだけど、肝心の華山の絵は、全然蕭白っぽくない。
つーか、あれだ。
奇想の絵師として紹介される時の蕭白の絵とは別に、蕭白って、ホントはきちんと描けるんだよね。
そっちの技法を学んだってことなんだろう。
だって、あまりにも画風が違いすぎる…f(^_^;
そうはいっても、華山も結構いろんな画風を見せる。
人物も花鳥画も、さらさらっと達者な筆さばき。
でも、達者すぎるのか、あんまり癖がないので、ついついさらっと見がちf(^_^;
そんな中、まさに畢生の大作といえるのが、「祇園祭礼図巻」。
スゴいよコレ。
祇園祭の鉾や山車が全部詳細に描かれてる。
どの鉾や山車か、ちゃんと特定できて、しかも年代まで明らかになるくらい正確なのだ。
ホント、恐ろしいまでに細密。
しかも色彩が見事。
どうやってこれだけのものを描けたのだろう?と疑問に思うほどだ。
だって、その場で全部スケッチしたとしても、細かな箇所の色まで全部覚えてるって、無理じゃね?
これだけのものを残していながら、あまり取り沙汰されないって、実にもったいない。
もっと広く知られるべき、見られるべきだなぁ。