Der König Hat Eselsohren

竹内栖鳳展@東京国立近代美術館



東の大観、西の栖鳳、というんだそうで。
そのせいかな?
大観に比べると、目にする機会も少なくて、何となく馴染みがない。

入門して間もない頃の作品から並んでいるんで、四条派というのは、丸山派の流れをくんでいるんだな、ということは何となく見て取れる。
…と思ったら、色んな流派の特徴がまぜこぜに(笑)

でも、そんなことすら、小っさい!と思わせるのは、やっぱりヨーロッパから帰ってきてからの作品だよね。
だってライオンの屏風だもん(笑)
題材としても、それまでの日本画の世界からしたら奇抜。
描き方も、日本画の技法に西洋風の写実。
ま、微妙に頭が大きいような気がしないでもないんだが…f(^_^;

虎だって、本物を写生した上でのものだから、にゃあ~!とか言わなそうだよ。
そのくせ、近寄ってよくよく見ると、縞の部分はかなりざっくりというか、筆をシャバシャバシャバっと動かしただけ。

象もやたらでかい。
しかも線描のみ。
蘆雪や若冲と違って白象じゃないし(笑)

ローマの遺跡も、なんだか向こうのロマン主義的な遺跡趣味の影響?


でもなぁ。

こう、やたらと写実的なものなんかも多い中、思わず心を奪われてしまったのが「酔興」(笑)
栖鳳流のヘタウマ?
猫とネズミの酒盛り、なんて題材も、あざといと言えばあざといんだが、猫の目つきと、口を描いた朱がそのままびろびろびろ~っと伸びている様が何とも言えない!(笑)
音声ガイドにも入っておらず、取り立てて説明文もないのに、これが今回で一番好きだ!

と、思ったら、グッズ売り場に「酔興」の絵はがきがあった~!!
グッズの企画している人、ぐっじょぶ!!
他のグッズはおろか、図録すら無視して、この絵はがきだけ買って帰りました(笑)
お正月にでも飾ろう~☆
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