ずいぶん前に一度書いたと思うが,昔住んでいた家の近所にアジュガがたくさん植えられていた.春を迎えて花穂を上げる様がたいそうきれいで,自分の家を建てた時にいくばくかの苗を手に入れ玄関先に植えた.アジュガは花後,四方にストロンを伸ばしその先に新しく根を下ろす.始めは宇宙ステーションかはたまたカビのコロニーのようだが,そのうち縦横無尽にストロンが伸びて辺りを覆い尽くす.上手くしたもので,西日が当たり乾燥する場所は根付かず,年を経るに従い生えている場所が徐々に移動して行く.始めはあらぬ方へ伸びた苗を引っこ抜いては生やしておきたい場所へ移植したが,だんだんそれも面倒になった.今は西日の当らないブロック塀の陰からハクモクレンの根もと一体に大きな陣地を構えている.庭と言うものはこうして出来上がっていくのだなと15年以上たってようやく分かったように思う.
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我が家にはジュウニヒトエが咲きますが大変よく似ています。
きっと同じ仲間なのでしょうね。
ジュウニヒトエは和名,アジュガは属名の学名で,同じものです.斑入りのものもありますが,我が国で園芸的に売られているものはほぼ1週類で,皆同じものと思われます.