てく、ぱち、ぽつり。

てくてく歩いて、ぱちりと撮影。
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心に残すためのつぶやきメモ。

注染工場見学_09.10.17

2009-11-02 | おでかけ色々
先日、お土産でいただいて初めて知った「注染」という言葉。
(*9/11記事にて)

そんな「知」のご縁から、とある手拭いのお店を発見。
そして、たくさんの素敵な手拭いのお店「にじゆら」での出会いから、「注染」の工場見学に行ってまいりました

百聞は一見に如かず

まさに!です。
気になって調べた言葉だけれど、正直、ピンと来てませんでしたが、目で見たものと社長さんの熱心な説明とで、するすると新しい言葉が自分の中に馴染んでいくような、そんな1日でした。

にじゆらさん、パンフレットより

注染① 糊置き(板場)


 生地を糊付け台の上に敷き、木枠をかぶせ、型紙を固定します。
その上から防染糊を木へらでムラのないように伸ばしてこすりつけます。(糊がつけられた部分には、染料が染み込んでいきません)
それが終わると木枠と型を上げ、残りの生地を同じ長さだけ折り返し、木型と枠を下ろし、また防染糊をこすりつけます。
この作業を、1疋(ぴき)=てぬぐい25枚分繰り返します。











注染② 注染(壷人「つぼんど」)


 折り重なった状態の布を染め台に置き、必要のない部分に染料が流れ出さないように糊で土手を作り、その中にドビンと呼ばれるじょうろで染料を注いでいきます。
「ドビン」は注染用に特別につくられたもので、染液が漏れずに注げるように、注ぎ口に工夫がされています。


 
染料は均等に、効率よく浸透させるために、染台に設置されている減圧タンクで吸引しながら注いでいきます。
下からポンプで吸引するため、生地の目をつぶすことなく染め上げることができ、生地の柔らかな肌触りを保つことができます。



一通り終わると布を裏返し、反対側からも同じ作業を繰り返します。
これにより、裏表なく、きれいに染められます。




 注染③ 水洗い(川)


染めが一通り終わると、川と呼ばれる洗い場へ向かいます。
先の工程で、重なりひっついている状態の防染糊と余分な染料とを洗い流します。
移染をしないように素早く洗い流すのがコツです。
昔は川で洗っていたそうです。

注染④ 乾燥(伊達)  


生地を十分水洗いした後、脱水をかけ、色が変色しないように天日で乾燥させます。



型(みかん)


型(あじさい)

1番最初の工程、糊置きの重要性を社長さんは、強調してましたが、大納得。
木枠置いて、糊置いて、生地を重ねて・・の繰り返しという単純に思える作業ながら、その置いた糊がズレたりムラがあれば勿論25枚のてぬぐいが綺麗に染まずハズはなく・・・。責任重大!!
黙々と作業をされていた職人さん達が、説明と共に、どんどんカッコよく見えてきます

こうして一生懸命に作業をされていたり、一生懸命に説明して下さる方々を見て、悪いモノなんて出来るはずがない!って感じなおしました。
全部が手作業で、そう考えると、少しの柄のにじみだったり、色の変化だったりあっても、それは当たりかもなんて感じられます。

なんか、自然のモノとおんなじですよね。
だから面白い気がするし、工場見学に行ったことで、てぬぐいの楽しみ方が少し増えたような気さえします

新作も出ているようだし、またお店に行かなくっちゃ

「にじゆら」さんのホームページ
http://www.nijiyura.jp/


2 コメント

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注染め (oto)
2009-11-20 21:08:03
見事に工程おさめてるね~
パンフにできそ♪
オートマ社会の中でこのような丁寧な仕事を
みると感動しちゃうね。
個人的に「みかん模様」のてぬぐいの模様がめちゃくちゃ気に入ったよん☆
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otoさま (2213)
2009-11-22 22:38:48
ありがとう
他にも可愛い、変わった、デザインの手拭いがたくさんあるの
今度ぜひ一緒に行きましょ!
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