最近見ないけれど、元気かな。
9.11テロのおかげ(?)ですっかり日本でも有名になった、元ニューヨーク市長のジュリアーニ。彼の素敵な政策でニューヨークはクリーンです。
そうなんですよ。
「悪の巣窟(どんなキャッチ・コピーよ)・ニューヨーク」というのは80年代や90年代初頭のことであって、今じゃホームレスとみることすら難しい街なんですから。
これって実はめちゃくちゃすごいこと。
あたしも初めてニューヨークに着いたとき「なんでこの街は物乞いやホームレスがいないんだろう!」と驚いたくらいですもん。
とはいえ、ぽろぽろ少なからずとも増えてきた今日この頃。
ハーレムの125丁目を歩いていると、たまーに「25セント(だいたい30円くらい?)下さい」と言ってくる人に遭遇します。
●例その壱:「ちょっと時間、あるかな? ちょっといい? いや、実は25セント欲しいんだ」
●例その弐:「あ、歩いているところ、ごめんね。いや、立ち止まる必要はないんだよ。実は(以下略)」
●例その参:「別に不愉快な気持ちにさせたいわけじゃないんだ。すぐ終わるから(以下略)」
どれもなぜか向こうからやって来たオヤジに言われたこと。
そして黒人の男友だちと一緒に歩いていると「Yo, Brother!」なんて声かけられているから「ありゃ、また友だちに会ったんだ。さすがハーレム生まれ育ち。人類みな兄弟状況だな」と思っていると、ただのお金下さいな人だったり。
個人的には、気がつくと横に並んで歩いていて「食事するお金がないからちょーだい」と言ってきていたフランス人(パリとマスタードで有名なディジョンにて)よりも、一応へりくだっているハーレムなオヤジのほうが好きかな。なんて思ったりして。