ハーレムうっちゃり通信

ニューヨークのハーレムに住みだして早ン年。ハーレムやニューヨークのことをだらだら書きつづらせていただきやす。

時間、ありますか?

2004-09-19 08:36:27 | ハーレムってところ
これまたじっとドラムを聞き入っていたおっさん。
最近見ないけれど、元気かな。


9.11テロのおかげ(?)ですっかり日本でも有名になった、元ニューヨーク市長のジュリアーニ。彼の素敵な政策でニューヨークはクリーンです。

そうなんですよ。
「悪の巣窟(どんなキャッチ・コピーよ)・ニューヨーク」というのは80年代や90年代初頭のことであって、今じゃホームレスとみることすら難しい街なんですから。

これって実はめちゃくちゃすごいこと。

あたしも初めてニューヨークに着いたとき「なんでこの街は物乞いやホームレスがいないんだろう!」と驚いたくらいですもん。

とはいえ、ぽろぽろ少なからずとも増えてきた今日この頃。

ハーレムの125丁目を歩いていると、たまーに「25セント(だいたい30円くらい?)下さい」と言ってくる人に遭遇します。

●例その壱:「ちょっと時間、あるかな? ちょっといい? いや、実は25セント欲しいんだ」
●例その弐:「あ、歩いているところ、ごめんね。いや、立ち止まる必要はないんだよ。実は(以下略)」
●例その参:「別に不愉快な気持ちにさせたいわけじゃないんだ。すぐ終わるから(以下略)」

どれもなぜか向こうからやって来たオヤジに言われたこと。

そして黒人の男友だちと一緒に歩いていると「Yo, Brother!」なんて声かけられているから「ありゃ、また友だちに会ったんだ。さすがハーレム生まれ育ち。人類みな兄弟状況だな」と思っていると、ただのお金下さいな人だったり。

個人的には、気がつくと横に並んで歩いていて「食事するお金がないからちょーだい」と言ってきていたフランス人(パリとマスタードで有名なディジョンにて)よりも、一応へりくだっているハーレムなオヤジのほうが好きかな。なんて思ったりして。