そらのはじまり

昔オノヨーコが書いてた。「そらはどこから始まると思う?」「わたしたちの足元からよ。アリにとってはここがもうそらなのよ。」

闘う相手

2014年07月23日 | 日記
娘が学校から「ハウルの城」を借りてきた。
映画館で見た時はそれほど思わなかったけど久々に見たらやっぱりよかった。

子どものとき、「心」と引き換えに悪魔の絶大な力を得たハウル。
だが美しさ以外には自信がなくて逃げてばかりの男の子。

一方、ソフィーは自分が美しくないことをよく知っている地味な女の子。
でも賢くて温かい心と勇気を持っている。

そんなハウルが初めていのちにかえても守りたいと思ったものは何か。

彼が戦う相手は誰なのか。

なぜソフィーは戦わないのか・・・。



明日は最後の授業で「集団的自衛権よりもっと素敵な国を守る方法」について考えます。

夜はそらでゆったり過ごそう。




わがまちの宝

2014年07月20日 | 日記
最近オリエント美術館に出入りしていると、あの堅牢な石の建物、天窓から光が降り注ぐ噴水のあるエキゾチックな隠れ家のような空間が親しみ深く心地よいものになってきた。

この美術館は、昭和40年代に、たばこの葉の乾燥機の発明により儲かった岡山の事業家が、当時県立美術館で行われたオリエント美術の展覧会を見て素晴らしいと思い、東京の専門家に相談して中東まで一緒に旅したりしてゼロから集めたコレクションを市に寄付したところからできたものらしい。

林原の恐竜やチンパンジーといい、ベネッセの直島といい、地方の小さなまちでありながら岡山の事業家はお金の使い道が素晴らしい。

これもやはり、「大原美術館」という素晴らしい見本があったからこそですねという話を関西のゲストの方としていたら、今日のグループワークで、シリアに4年前に須藤学芸員の案内で研修旅行に行ったという方が2人おられて、この美術館があったからこの世界に目を開かれた。定年になって美術館めぐりをしているときに巡りあった。それまでは全く興味なかった、この美術館は岡山の宝ですね、とおっしゃっていた。

日本に2カ所しかないオリエントの美術館。(もう一カ所は池袋)
教育委員会が管轄する学びの場だからこそ続けられるこの場所の価値を再確認しました。








文化財は誰のもの?

2014年07月20日 | 日記
さて、今日のオリエント美術館でのシリア・トークは、奈良県立橿原考古学研究所の西藤清秀さん。
シルクロードのローマの入口として栄えた隊商都市パルミラの遺跡調査と、先月開かれた文化財保護に関するユネスコ会議の内容についてお話いただきました。

何十年もかけて調査が進んでいた2000年前の遺跡ですが、今や銃撃に遭い、破壊され、盗掘され、海外に流出している現状に対して何ができるか、各国や専門家たちの取り組み報告のあと、「一体文化財は誰のもので、どこにあるべきで、誰が責任を持つべきか?」をテーマにグループディスカッションしました。

いろんな意見が出た中で、「山崎さんの話では、シリアでは人々は遺跡は『国のもの』と思っていて『国民(私たち)のもの』という意識はあまりなかったと聞いた。文化財を守っていくためには『自分たちのもの』であり『人類のもの』として大切だという意識をどこの国でも醸成していかなければいけない。時間がかかるがやっぱり教育は大切だ」というのがありました。

日本のユネスコスクールの中には世界遺産教育に取り組んでいるところがありますが、わがまちだけでなくこのような世界の現状についても学び、人類として守り伝えていくにはどうしたらいいか、おとなも一緒に考える時間があると参加したいなと思いました。

(その前に、文化遺産って何だろう、守り伝える価値があるかどうかのものさしは何だろうという問いも浮かんできました。)

奥深いです。

と同時に、うちには世界遺産がないから世界遺産教育はできないと思ってたけど、こういう世界遺産教育ならどこのまちでもできるじゃん、と思いました。すごい発見!









もっと素敵な方法

2014年07月16日 | 日記
私のESDの授業をとってくれてる学生たちに「集団的自衛権のことどう思う?」と聞いてみたとき、ある2年生は「いやだとは思うけど政府の側の理論武装に自分は反論できないから・・」と言っていた。私もそうです。(だからそらをやってるんだけど。)

でもこの番組(7月3日のクローズアップ現代)のテープ起こしを読むと、つっこみたくなる疑問がたくさんわいてきた。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3525.html

だからESDカフェの次の最後の授業では、この記事を読んで「集団的自衛権よりもっと素敵な国民を守る方法」について考えてみることにしよう。

この授業は学外参加OKですので平日の午前だけど一緒に考えてくれる人いたら参加してくださいませ!(来てくれる人がいたら連絡くださいね)

ESD実践演習
日時:7月24日(木)10:25~11:55
場所:岡山大学環境理工学部6階講義室(エレベーター降りて左側の部屋)

ティフ星人はパセリを食べる(その2)

2014年07月12日 | 日記
第11回そら。

「ティフ星人はパセリを食べる」面白かった~!!っていうか、深い。

初めてでどうやればいいのかわからないからみんなで考えながらやり、あとでどう感じたかシェアしたのですが、支配や強制の状況について、準備のためテキストを読んだときには想像しなかったようないろんな感情や気づきが・・。

これは時間をかけてじっくりやりたいし、大学生も一緒に20ー30人くらいでやるといいと思った。だから今度は半日とってやりたいねという話になりました。そのときはご参加くださいね。

とFBに書いたら早速吉備国際大学の先生からその話乗りますとお返事が!
12月に一緒にやることになりました。

楽しみ!

10月10日に「ESD推進のための公民館ーCLC国際会議」の分科会で、萱野茂二風谷アイヌ資料館の萱野志朗館長にお話いただくので、こちらもご参加くださいね!

http://kominkan-clc.jp/