
アントワネットがまた咲きました。嬉しくてパチリ♪
五月になりましたね。
五月といえば、サツキとメイを思い浮かべます。
シュンが赤ちゃんだったころ~『となりのトトロ』が好きで、1日に何回も観ていました。
どんぐりの木が伸びる場面では、サツキやメイといっしょの動きをしてたっけ。
「シュンくん、どこいくの?」と聞くと、「マツゴウ」と答えてたっけ。
と、今日は、そんなことを思い出して、ほっこりしていました。
ところで、作家・川西蘭を知っていますか?
大学在学中に、『春一番が吹くまで』でデビューし、80年~90年に活動していました。
かなりファンで、当時読んでいた作品は、いまも本棚にあります。
~が、私が絵本に夢中になり、文芸書を読まなくなった時期が10年くらいあり、その間、彼も作家活動を休止していたのか、新作を見なくなりました。
「どうしているのだろう?」と思っていたところ、週刊誌の見出しに彼の名前を発見。出家した、との見出しにびっくり!
それから、しばらくして、仕事中に、新刊案内の中の川西蘭・著『坊主のぼやき』を発見。
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図書館で借りて読みました。おもしろかった~♪
川西蘭が、なぜお坊さんになったのか、に始まり、現在に至るまで、お坊さん目線で語っています。
ここ最近は、私事で仏教に触れることもあり、仏教にまつわる話も楽しく読めました。
そんな川西蘭は、文筆業も再開し、兼業坊主として楽しく日々を暮らしているようです。
ブログもあります。こちら→底抜けにセカンドウィンドな日々。
今日のエントリを読んで、「あ~、私と同じことを思ってたんだ」と、ちょっと嬉しいハプニング?でした。

箱根駅伝の魅力がたっぷり!の一冊。★★★★★
ストーリーなど、以前の記事はこちら→『風が強く吹いている』
箱根駅伝をはじめて観たのは、いつだったのか。記憶は定かではないのだけれど。
ほんの数年前でした。
今井正人さんの走りが強く心に残ったのを覚えています。
そして、この本に出会い、箱根駅伝が好きになりました。
さらに、今年、柏原竜二さんの走りに驚き、魅せられ、ますます箱根駅伝が好きになりました。

雑誌も買っちゃった

仕事があるので、箱根駅伝の往路と復路の両方を観ることはかなわないけれど。
来年は、録画してでも、全行程を見届けたいと思ってます。
~と、そんな感じで、すっかり箱根モードですごしていたお正月に、飛び込んできたニュース。
『風が強く吹いている』が映画になるんだって

しかも、年末に、地元でロケがあり、林遣都くん・小出恵介さんが来ていたらしい。
この二人の名前を聞いて、走(カケル)と、ハイジが走る姿を想像してしまいました。
秋の映画の公開が、めっちゃ、楽しみ

でも、待ちきれずに、原作本を探して購入。
再読なのに、またまた涙しながら読みました。
箱根駅伝中毒かも。

文庫になりました~★★★★★
図書館に行く機会が減り、読む本がない状態が続いています。
もちろん、うちの本棚を覗けば、未読の本は数限りなくあるのですが。
本屋の棚や、図書館の棚から感じる、本のオーラ?が好きなのです。
「あ、この本読みたい!」そう思って、本を手に取るあの瞬間が好きなのです。
そんな私の最近のブームは、再読。
図書館で借りて読んだ本が、文庫になると買って、また読んでいます。
おおまかな内容は覚えていても、細かいことは忘れていたり、時には、ほとんど覚えていないこともあったりして、おもしろいです。
『まほろ駅前多田便利軒』を読んだのは、約2年前。
(以前書いた記事は、こちら→まほろ駅前多田便利軒)
多田と行天に、こんな過去があったんだ~!!とビックリ

かなり重要な出来事なのに、すっかり忘れてました

~で、この文庫、売れてます♪
新刊で入荷したあとも、再々入荷してきています。
たくさんの人に読まれている、と思うと嬉しいです


伊坂幸太郎の新刊、★★★★☆
伊坂作品は、全部読んでしまったので、新作が出るのは、とても嬉しいのだけど~文芸書は高いので、買うのをためらってしまいます。
で、ためらっているうちに、初版が売れてしまい~やっぱり買っとけば良かった、と後悔しながら3版を購入する優柔不断な私

奇しくも、この作品の主人公渡辺拓海も、優柔不断な29歳、会社員でした。
岡本猛はいきなり現れ脅す。「勇気はあるか?」
五反田正臣は警告する。「見て見ぬふりも勇気だ」
渡辺拓海は言う。「勇気は実家に忘れてきました」
大石倉之助は訝る。「ちょっと異常な気がします」
井坂好太郎は嘯く。「人生は要約できないんだよ」
渡辺佳代子は怒る。「善悪なんて、見る角度次第」
永嶋丈は語る。「本当の英雄になってみたかった」
(本の帯からの引用)
この物語の主な登場人物たちの台詞が並んでいます。
岡本猛の仕事は、暴力を振るうこと。拷問のプロとして、渡辺拓海の前に現れる。
五反田正臣の仕事は、システムエンジニア。渡辺拓海の職場の先輩だが、失踪する。
渡辺拓海の仕事も、システムエンジニア。妻に浮気を疑われ、拷問を受けたり、仕事絡みのトラブルに見舞われたり、公私共に充実してくる。
大石倉之助の仕事も、システムエンジニア。渡辺とともに、五反田の仕事を引き継いだときから、過酷な日々が始まる。
井坂好太郎の仕事は、作家。偉そうな仕事に就きながら、好き放題に生きている渡辺の友人。
渡辺佳代子の仕事は、不明。得体が知れない女性と、夫の拓海は心から恐れている。
永嶋丈の仕事は、政治家。中学校の用務員をしていた過去を持つ。
岡本が、妻の佳代子からの依頼で、渡辺拓海の前に現れ「勇気はあるか?」と尋ねたところから、物語は始まり、次々と事件が起こり出す。
逮捕あり、自殺あり、殺人あり。読んでて、ちょっと、きつかった。
でも、中盤、安藤詩織が登場するころから、終盤までは、収束に向かっていくので、心地よかった。
漫画週刊誌『モーニング』掲載に加筆修正した、536Pの長編小説。
伊坂らしい作品、といえると思います。
ネットで検索するのがちょっと怖くなったり、『魔王』を読み返したくなったり、そんな作品です。
でも、前作『ゴールデンスランバー』のほうが、私は好きです。
(言っちゃった
