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合歓の木

2012-07-10 00:03:25 | 植物
合歓の花が咲いていたので万葉集から

我妹子(わがもこ)が 形見の合歓木(ねぶ)は
    花のみに 咲きてけだしく 実にならじかも
                        大伴家持

あなたの身代わりにくださったあの合歓の花は、花だけ咲いて
ひょっとしたら実を結ばないのではありませんか?
二人の恋は、成就しないかもしれないという家持が年上の恋人、紀女郎に送った詩

昼は咲き 夜は恋ひ寝(ぬ)る 合歓木(ねぶ)の花
         君のみ見めや 戯奴(わけ)さに見よ
                     紀女郎(きのいらつめ)

紀女郎が家持に返した詩

昼は咲き夜は恋して寝る合歓の花よ、主の我だけが見るものではない
しもべのそなたも一緒に見なさい。

年下の男性に思われる女性(紀女郎)って相当、魅力的な女性なんでしょうね!
万葉集から手の届かない高貴な女性という紀女郎が想像できます。



●豆(まめ)科
●学名 Albizia julibrissin
Albizia : ネムノキ属
   Albizia の名は、18世紀頃にヨーロッパにこのネムノキ属を紹介した
    イタリアの「Albizziさん」の名前にちなむ
●開花時期は、 6/15頃~ 9/ 5頃
7月後半頃は花が途絶えるが、8月になると再び咲き始める。
●日当たりのよいところに生える
●夏の夕方に、かわった紅の花を咲かせる。花は化粧用の刷毛(はけ)に似ている。
●オジギソウの葉は触るとシューッと閉じるが、ネムノキの葉は触っただけでは閉じない。
夜になるとゆっくりと自分で閉じる。それがまるで眠るようなので「眠りの木」
そしてしだいに「ねむの木」に変化していった。
●地方によっては七夕の日に「ネム流し」といって合歓の木の枝と
 大豆の葉を川の流れに流して邪気をはらう行事がある。


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