あおぞらブログ

発達障害やグレーゾーンなど、ちょっと個性の強いお子さんのパパママを応援する「パパママサポート あおぞら」です。

コンサータ

2013-09-15 23:18:48 | スタッフのひとりごと
こんばんは、
スタッフtiaraです。


愛知県は台風が接近していて
大雨洪水警報が出ています。


皆さんこれからの台風情報には
十分にご注意ください


さて
先日は、「ゆくりば」へのたくさんのご参加
ありがとうございました


8月は夏休みということで
ゆくりばをお休みしていたので
お馴染みの方にはひさしぶりにお会いできて
元気なお顔を見られて嬉しかったです


初めての方もいらっしゃって
いろんなお話をして
あっという間の一日でした


その中で
「コンサータ」の話題があり
ADHDの長男の使用例をお話させていただきました。



最終的に「54mg」を服用していた、と言ってしまいましたが
帰宅してブログを読み返してみたら
「45mg」の間違いでした

どうもスミマセン


なにしろ覚えの悪い母でして



3人の子供たちの成長過程や
病気の記録なども
いやいや
もっとさかのぼって、
自分の成績や学校行事での出来事までも
記憶が曖昧だったりするんですよね



脳が欠陥品だと思います



そんなことで
ついでに色々とブログを読み返してみて
改めて
よく闘ったなぁとしみじみと思いました(笑)


あの頃は
こんな風に笑い話にできるとは思っていなかったし
自分だけがずーっと
この暗くてひとりぼっちのトンネルから出られないんだと
悲観していましたね。



幼児期から
多動、衝動、不注意のフルセット(笑)


いなくなる、物は失くなる。
だけでなく
いなくなる=必ず誰かに迷惑をかける、ので
放っておけないんですよね。
本人は動物のように
迷子になっても確実に私たちの元へ戻れるので
いなくなったこと自体は問題ではないんです。
なるべく早く探し出さないと
何か事件が起きてしまうんです


だから
出かけるのはとてもしんどいし
嫌でした。


それでも上の子が
とにかく外遊びの好きな子だったし
出かけなくても
家でその溢れ出るエネルギーを持て余していたので
土日はどこかへ出かけるようにしていました。


といっても
夫はサービス業だったし非協力的だったので
相手はいつも義父母か実母で。


お友達親子や家族ぐるみでのお付き合いは
ほとんどできなかったです。



そんな長男が
ADHDの診断を受けたのは5年生の夏。


すぐに
コンサータの服用が始まりました。
18mgから始まって、
27、36、そして45mg。


体は大きい方だったので
量も増えたんでしょうね。


ブログを読んでて笑えたのが
このコンサータを医師に薦められた時の長男の言葉。


「薬なんてズルだ」



ドーピングかなんかと思ったんでしょう。
本人、
ウソつきで誤魔化しだらけの生活だというのに(笑)



医師から

「視力の落ちた人がメガネかけたり
足の不自由な人が車椅子を使ったりすることと同じだよ」

と言われても
納得はできなかったみたいです。



たぶん
ハナからそういう気持ちを持っていたことが
服用効果を半減させていたのではないかと思います。



確かに
効きました。


別人のようにおとなしくなって
口数も減って
あれ、いたの?というぐらい静かになりました。


副作用の食欲低下もありました。


そのせいか
おとなしくなったものの
やる気も気力もなく
いつもつまらなそうに見えました。


コンサータを飲むことで
頭の中のモヤが晴れて
勉強に集中できるようになるよ、と医師に言われて
半信半疑だったのですが
長男を見る限りでは
とてもそんな風には見えませんでした。

いつも
何をしようかとキラキラしていた眼から
光が消えて
死んだ魚のような曇った目になっていました。



実際、担任からも
授業妨害や立ち歩くことは減っても
だからといって授業に集中しているわけでも
積極的に勉強しているわけでもない、
と言われましたし。


そんな様子を話すうちに
だんだんと量が増えていったわけですが。



食欲低下も気になって
土日は休薬してみました。



すると
飲み始める以前よりも
多動、衝動、不注意力がアップ(笑)
まるでカプセルから出たおもちゃのように
激しく動き回っては奇声を上げて
連れ歩くのは不可能に近かったです


この落差が
親としては
ものすごく辛くて。


本人がもともと納得できていなかった薬の服用。

それによって
いつもの自分が抑えられている、
これが本当の自分なんだ、と
訴えられているように見えました。



これが本当の長男。
薬でおとなしくなって
助かっているのは周りだけかも・・・。


だんだんとその思いが強くなり
6年生に入った頃、
コンサータはやめることにしました。


医師からも
中学生になる頃にはやめた方がいいと言われていたし。


勉強も遅れているし
友達とのトラブルも多いし
中学校に入ったら不登校になるかも、という覚悟もありました。



それが
中学校に入学と同時に引っ越して
家も学校も環境が激変したのが功を奏したのか
または成長のおかげなのか
入学を境に
別人になりました。


小学生時代は
典型的なADHDで
ちょっと見ただけでも落ち着きのないやんちゃ坊主だったのに
小学生時代を知らない人には
そんなこと想像もできない、と言われるほどに落ち着きました。



勉強も
本人が何とかしたいという一心で
自力で授業についていっていました。


不登校どころか
ほとんど欠席もなく
親友もできて
無事に卒業、今は高校生になりました。
でも
成績不振です


トータルでは
1年も飲まなかったコンサータ。


もし
もっと小さいうちに診断を受けていて
早くから飲んでいたら
本人が否定することもなかっただろうし
私にとっても
あの地獄の日々はなかっただろうな。
同時に
学習障害LDも分かっていたら
もう少し勉強もできていたのかも。




と思いながらも
今こうして読み返せるブログも
彼の育児に悪戦苦闘だったおかげで生まれたものなので
ネタをありがとう的な気持ちもあるし(笑)


ADHDと一言で言っても
持ってうまれた本来の性質もあるし
何が合うのか、
何が本人を成長させるのかは
人それぞれですね。


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