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発達障害ある高校生へ授業手法 府教委が出版~大阪日日新聞~

2013-02-05 16:56:00 | スタッフのひとりごと
大阪府教育委員会は、
言葉のやりとりが苦手だったり、
落ち着きがなかったりする発達障害のある高校生への授業の手法をまとめた本

『高校で学ぶ発達障がいのある生徒のための共感からはじまる「わかる」授業づくり』(ジアース教育新社、A4判、118ページ、1890円)

を出版。

生徒の「困り感」に関する考え方を独自に考案しつつ、
具体的な対応方法などを提示している。


発達障害は先天性とされる脳機能の障害。
文部科学省の調査では、小中学生の6・3%が該当する可能性が示されている。


特性を大別すると、
(1)集団行動や言葉のやりとりが苦手で想像力が乏しい「広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)」
(2)不注意で落ち着きがない「注意欠如多動性障害(ADHD)」
(3)読み書き算数など特定の困難が見られる「学習障害(LD)」
-の3種類。

特性の出方は一人一人違うものの、
やらなければならないことを書いて示す視覚支援など、
個々の特性に合った対策を講じれば、
不得意な部分を補ったり、得意な部分を伸ばしたりできるとされる。


視覚支援などの対策は、
発達障害がない人の分かりやすさにもつながるとし、
府教委は
「発達障害のある生徒を含め、全ての生徒にとって分かる授業づくりをテーマに研究を進めてきた」
という。

本は「理論編」「事例編」「資料編」で構成。
理論編で適切な指導と支援に関する考え方や工夫を解説し、
事例編では国語や数学など各教科について個別の手法を紹介する。
教員が生徒の困っている点に気付き、
共感しながら対応していけるよう工夫したという。

生徒が授業のどの場面で困っているかを分類したのは特徴の一つ。

(1)板書を写したり、繰り返し計算したりする「作業的な場面」
(2)説明や指示を見たり聞いたりする「認知的な場面」
(3)考えたり、自分の意見を発表したりする「言語的・推論的な場面」

-の3点にまとめた。
各教科ではどの場面が多いのか、各場面に対応した授業内容は何かなども説明。
府教委は
「生徒の成功体験を増やすのに役立ててもらえれば」
と期待を込める。


また府教委は、
2008年に文科省の事業の一環で発行し、反響が大きかった冊子も書籍化。

『高校で学ぶ発達障がいのある生徒のための明日からの支援に向けて』(同社、A4判、128ページ、1680円)

として同時出版した。

民間企業と連携して出版するのは府教委の事業としては初めて。



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いいですね~!
教育委員会がここまで進めてくれるなんて。

うちの長男は
(1)板書を写したり、繰り返し計算したりする「作業的な場面」
で困るタイプ、
次男は
(3)考えたり、自分の意見を発表したりする「言語的・推論的な場面」。

同じ親から生まれても
困るところが違うぐらいなので
学校ではもっといろいろなタイプの子がいるはずです。


高校生に限らず、
小・中学校の先生方にもぜひ読んでいただきたいです!

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