あおぞらブログ

発達障害やグレーゾーンなど、ちょっと個性の強いお子さんのパパママを応援する「パパママサポート あおぞら」です。

卒業

2013-03-07 16:07:36 | スタッフのひとりごと
今週は一気に暖かくなって
ようやく春が来た感じですね

今日は市内中学校では卒業式でした
卒業生の皆さん、おめでとうございます。


うちの長男も卒業でした。



卒業式と言ってすぐに思い出すのは
長男より2つ年上の娘の
小学校の卒業式。


4年生だったので在校生として列席していた卒業式で
座っている在校生の中でただ一人、
体が大きく揺れ動いていた長男。


もともと貧乏ゆすりがひどく、
とても気になっていて
そのほかにも気になることがあり
ADHDを疑っていた頃でした。


でもその揺れ方はもう
貧乏ゆすりを超えていて、
私は娘の卒業式なんてそっちのけで
目が釘付けになってしまいました
するとそのうちに
白目をむいて、まるでトランス状態

誰か、
誰かあの子を正気に返して
心の中で絶叫していたところ
先生に肩を叩かれ我に返りました。


その長男の状態を見て
間違いない、と思ったのです。


今思えば、
緊張感がMAXだったんだと思います。



そして診断が下りたのが5年生。
コンサータを服用するも合わず、
1年足らずでやめました。

なので
中学校への入学はとても不安でした。




中学入学の春に引越して、
子どもの少ない地域の小学校から
いきなりのマンモス校へ


入学式の時、
ただでさえ多い生徒に加え、親も来ているので

「人間が多すぎて気持ち悪い酔う

と言っていたものです

小学校からは
長男のADHDについては申し送りはしてあったようですが
1年生での担任は
まだキャリアの少ない、ちょっとヒステリックな女性教諭で
第一印象から、
長男とは合わないだろうと思った通り、
4月からずっと先生に対しての不満を家で爆発させていました。

その先生は2年生でもまさかの担任になり
ついに先生の方も本音が出て
長男に心無い言葉を浴びせたので
私が抗議に行きました。

そんな先生に
一昨日の「巣立ちの会」で
感謝の贈り物を贈呈する役目にじゃんけんで決まったのは
神様からの試練なのでしょうか


そして3年生では
2年間の忍耐へのご褒美か、
仲良し仲間がみんな同じクラス、
担任も若くて話の分かる、兄貴的な良い先生に当たり
学校が楽しくて仕方がないという毎日でした。


そんな環境のおかげか
小学校時代の荒れた長男とは別人のように
静かで動かない人になり
いえ逆に
無気力、無関心、無感動の塊になって
何をするにも「めんどくせー」。
話しかけるも「いや」「別に」と愛想無い返事。
何を考えてるのか全く分からない、
めんどく星人(めんどくせいじん=宇宙人)。


そんな彼に
学校の恒例で親からの手紙を書くことになり
とても悩みました。

もともと
人の気持ちや感情を理解しにくい特徴があるので
心に訴えかけるような話も
馬の耳にナントカ…

それでも
彼の母として
荒れた時代に共に闘ってきた同志として、
もっと自分を信じて、
若いうちにどんどん失敗を重ねて、
一度しかない人生を楽しく生きてください、と書き、
子供が親を選んで生まれてくるという話が本当なら
私を選んできてくれてありがとう、と書きました。


彼がADHDであったことで
いや
ADHDの彼が私の長男として生まれてきてくれたからこそ、
試練があり経験があり、
そして出逢いがあり、
今の私があるのです。


その想いは
ちゃんと伝わったみたいです。


今日、返事の手紙をもらいました。

ディスレクシアでもある彼らしく
私の名前も含め誤字脱字だらけの文章ですが
普段は言わない胸の内を打ち明けてくれて
私や家族への謝罪と感謝が並んでいました。


その書き出しは

「親愛なる母へ」


一生の宝物です。

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