あおぞらブログ

発達障害やグレーゾーンなど、ちょっと個性の強いお子さんのパパママを応援する「パパママサポート あおぞら」です。

マイケル・フェルプス

2012-08-10 10:59:03 | スタッフのひとりごと
なでしこJAPAN
ロンドン五輪銀メダル
おめでとうございます

メダルの色、
表彰台の位置は違っても
私たちに与えてくれた感動は
間違いなく、金ですね


柔道にアーチェリー、
体操、フェンシング、競泳、レスリング・・・・


連日、
メダル獲得の吉報が舞い込んで
日本を明るく、
心をひとつにしてくれています



銀、という字は
金より良い、と
内村選手のお母さまもおっしゃってました。

銅、は
金と同じ、と書きますし



みんな、
ケガやアクシデント、スランプ、プレッシャーなど
いろんな困難を乗り越えての
世界の大舞台


そこへ行くだけでもすごいこと

運動音痴の私にとっては
その能力だけでも神様以上の存在なのに
その能力を
不屈の精神力が支えているということが
何より尊敬に値します




その中で
話題にするにはちょっと出遅れてしまったんですが、
競泳男子で3種目3連覇と大活躍された
マイケル・フェルプスさん。


彼がADHDであることは
すでに公表されているので
ご存知の方も多いと思います。


彼の入場する姿は、
ギラギラした意気込んだオーラも
人を射るような熱視線もなく
飄々とした感じで
いかにも“自由人”的な雰囲気を醸し出している、
ように見えたのは、
私がそういう目で見るからなんでしょうか


でも
そういう雰囲気とは裏腹に、
193cm、91kgという体から生まれる、
圧倒的な強さに、
「水の怪物」というニックネームを持つ、
史上最強のスイマーです。





彼は幼稚園児の頃から落ち着きがなく、
教師であった母親は
彼が小学生の時に先生から

「あなたのお子さんは
全てにおいて集中できない。
大人になっても何にも集中できないだろう」

と言われますが

「じゃああなたは、その息子にどんなことをして助けてくれるの?」

と食ってかかったそうです


そんな彼に
ADHDの診断が下りたのは9歳の時。

薬も飲んでいたようですが
中学生になった彼自身から

「友達もこんなものは飲んでいないし、
もう自分でなんとかするから大丈夫」


薬をやめたとか。



水泳を始めたのは7歳。

10歳ですでに全国レベルに達し、
教室ではじっとしていられないはずの子が
水泳ではレースのためにじっと待つなどの集中力を見せていたそうです。



そう。


発達障害だから集中力がない、
というわけではないんですよね。

これ、と決めた特定のものに対する集中力は
ほかのお子さん以上かもしれません。


マイケルにはそれが水泳だったんですね。


水泳を始めたきっかけは
2人のお姉さんがやはり水泳を習っていた、
ということもあったようですが
彼のありあまるエネルギーを発散させるために
母親が水泳を選んだ、とも言われています。

なんにせよ、
そんな彼のサポート体制が万全だった、
ということなんでしょうね。


11歳で出会ったコーチが
彼の才能を見出し、
現在までずっとコーチとして
彼を金メダリストへ導いた、というわけなんです。



何とも羨ましいお話




発達障害を持つ子は
決して「問題児」ではないんです。
自分自身では
自分をうまくコントロールしきれないだけで、
支援のあり方で
その生き方、周りからの見方が
大きく変わります。



問題児として
心に傷を負ったまま
自己否定する人になるのか
自分の優れた一面を伸ばして
自己肯定する人になるのか・・・


周りの関わり方によるのかもしれません。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿