丸5年以上経過したモデル/VAIO
今度の患者さんは、VAIO type V(VGC-VA170B)
VGC-VA170Bは、2005年10月発売のモデルなので、丸5年以上経過したモデル。
http://vcl.vaio.sony.co.jp/support/pcom/vgc-va170b.html
最近のボードPCと比べると奥行きがあり、ずんぐりむっくりであるが、当時としては一体型パソコンであること自体がウリだった。
キーボードが本体下に収納できるのも面白かったし、キーボード&マウスがワイヤレスと、当時としてはなかなかシャレたモデル。
今回のトラブルは、ハードディスクが不調ということで、ハードディスク交換を含むリカバリー作業。
発売から5年以上となれば、ハードディスクが故障してもおかしくない時期なので、安全を考えて、新品のハードディスクへ交換する。
せっかくなので、160GBから500GBのハードディスクに容量アップ。価格も値打ちになってきたことだし。
さてさて、外装を外していく。
むー。年相応のホコリが。
病院で使用されていたバイオとのことなので、5年にしては少ない方かもしれない。
一般家庭の、それもリビングで使用されるパソコンは、洗濯物やら衣類やらのホコリで、もっとホコリだらけになることが多い。
(ファンがホコリで詰まって、回転しなくなったものも見たことがある!)
とはいえ、病院のようなキレイな場所での使用でも、このくらいのホコリは溜まるよ、という事例としては参考になる写真だと思う。
ファンの部分。この奥に2つのファンがある。
金属のプレートを外すと、ファンがコンニチワ。
5年分の汚れとしてみれば、まぁきれいな方か。
ファンを取り外し、裏側。そこそこの汚れ。
砂ぼこりのような汚れは、掃除機用のブラシ付きアダプターを使って、丁寧に吸う。
ファンを取り外すと、放熱フィンが見えてくる。
そこそこホコリが詰まっている。丁寧に掃除する。
はい、スッキリ。
お掃除したら、組み付け。キレイになったね。
パソコンに詳しくなくても、キレイになった写真を見れば、
「よく分らないけど、ちゃんと風が通って冷えそうだ」
と思ってもらえるだろう。
パソコンは涼しいのが大切。
次、USB端子を見てみよう。
ホコリ詰まってる。
このままUSBケーブルをつないだら大変だ。
ホコリを奥へ押し込んでしまう。接触不良や、端子の破損になりかねない。
ここも丁寧にお掃除。
はい、キレイになった。
端子の外側の金属には、うっすら白い斑点が。
これは酸化によるものだろう。
設置場所にもよるが、5年もすれば、パソコン部品がところどころサビてくる。
ほかの部分も、細かい部分はブラシで吸い取り、手が入らない内部は、ブロワーで全体的にホコリを飛ばした。
掃除だけでも、ホコリが除去されることで放熱効果がよみがえり、パソコンの動作が安定する。
さて、今回のメイン作業、ハードディスク交換。
一体型なので、先ほどのファンまでたどり着くには、結構な数のネジを外す必要がある。
ハードディスク交換に限れば、一応コネクタ部分と、ハードディスクブラケットは少ないネジで外せるようになっている。
ありがたや。
ハードディスクブラケットを外すと、2台のSATAハードディスクがあった。
(160GB×2台)
Cドライブとして動いていたものを新品の500GBに交換し、リカバリーディスクを使用してリカバリーをかけた。
その後、アプリケーションリカバリー、Windows Update、VAIO Update、普段使わない常駐アプリの起動停止、タスクトレイアイコンの非表示、不使用アプリのアンインストールなどを行い、通常使用において重くならないように仕上げた。
5年以上前のモデルであり、OSもWindows XPなので、この先何年も長持ちさせるのは厳しいかもしれないが、とりあえず新品のハードディスクに交換したことで、ほかのパーツが持つうちは大丈夫だろう。
病院での使用とのことで、XPでないと動作しないソフトがあるとのこと。
業務用で使うパソコンやアプリケーションソフトは、安定動作が一番なので、XPパソコンの需要はまだまだ高い。
できるだけ長くトラブルなく働いてくれることを祈る!
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