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森茂氏作品鑑賞

森茂氏の作品を個人的に鑑賞します

虫食い算 4番

2006-12-01 21:42:09 | Weblog
虫食い算 4番

2桁×3桁の掛け算であるが、3桁の数の百の位と十の位は同じAであるので、当然乗算の結果も同じになる。

    □□
  ×AA□
  ----
   BB□
  □CC
 □CC
 -----
 □222□


ここで全体の十の位と百の位に注目すれば、
・B+Cの計算結果の一の桁が2
・B+C+C+(B+Cの計算結果の十の桁への桁上がり(0か1))の計算結果の一の桁が2
だということがわかる。
十の桁の結果を百の桁の結果に当てはめれば、
『2+C+桁上がり(0か1)の計算結果の一の桁が2』
だということがわかる。
桁上がりがもしあればC=9、桁上がりがもしなければC=0になる。
CからBの値もわかるので、数字を当てはめれば下記のようになる。
    □□     □□
  ×AA□   ×AA□
  ----   ----
   33□    22□
  □99    □00
 □99    □00
 -----  -----
 □222□  □222□


ここで全体の乗算結果の千の位に着目すれば、左側の図は百の桁から2繰り上がっているので、上段×Aの乗算結果は199、右側の図は百の桁から繰り上がりがないので、上段×Aの乗算結果は200にならなければならないことがわかる。
しかし、実際には199は素数なので、2桁×1桁の乗算結果としては不適で、左側の仮定が間違っていることがわかる。

     □□
   ×AA□ B=2
   ---- C=0
    22□
   200
  200
  -----
  2222□


掛け合わせて200になるような、上段の数とAの数との組み合わせは、
・25×8
・40×5
・50×4
の3種類となる。

最後に下段の一の桁の乗算結果に着目し、上段の数と1桁の数を掛け合わせた結果が220~229の間になるような組み合わせを調べる。
25×8=200 25×9=225
40×5=200 40×6=240
50×4=200 50×5=250

よって、上段の数は25であることがわかる。

     25
   ×889 A=8
   ---- B=2
    225 C=0
   200
  200
  -----
  22225


個別の問題としてみれば最初の図で示した通り、隠してはあるがCが下段百の桁の乗算結果に現れるのは自明であり、少し不満の残るところではあるが、様式を0~9までA,B,Cの出現が2つずつ(既出数字は3つずつ)と統一するためであり、仕方のないところかもしれない。

詰将棋パラダイス 25番

2006-11-24 23:57:00 | Weblog
詰将棋パラダイス 25番

今回取り上げるのは残念ながら不詰であった最悪詰である。

初形のポイントとしては3段目に並んだ2枚の角であろうか。
初手はいつものように飛と金とで選択が出来るようになっている。もっとも飛で1六飛と回るのは、1八合とされて、同飛でも同金でも2九金でもすべて詰みである。また、2九金もそのまま1手詰なので、当然初手は1八金である。
1八金、同玉の後にまた先手に手の選択権が与えられる。ここで1六飛なら同歩で、作意順は飛を2度動かして捨てるのに対し、この順は1度しか動かさずに捨てているので、早詰になるという仕組みだと思われる。しかし実際にはこの後見ていくが、作意には攻方に詰みを逃れる順がある。また1六飛、同歩の後の4五角成の変化も難しい。

ちなみに4五角成のところで4五角不成は詰んでしまう。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 角|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ 角v銀 ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩|六
| ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・v玉|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 王 ・ ・|九
+---------------------------+
持駒:なし

ここでは3六銀とし、同角には1九玉と行く。2八銀ではそのまま詰んでいるので、4六角(成)しかないが、2八合とされれば同角(馬)しかなくやはり詰んでいる。3六銀に2八金と変わっても1九玉、1八金、同金となればやはり3六角を強制される。ここで先に4五角成となっていれば、3六銀、同馬、1九玉には1八馬と捨てる手があり、受方が詰みに誘導することが困難になる。

作意順に戻ると、飛から捨てるのは早いはずなので、2八金と金で王手をする。1九玉とかわせば出題図と似た格好となる。1八金、同金で今度は3八飛と横から迫る。1九玉と再度かわして1八飛、同玉となれば先ほど1六飛と捨てるよりも2手長いことがわかる。

これで邪魔な飛と金がいなくなったのでいよいよ攻方は4五角成と角で王手をする以外に手がなくなる。(ここで4五角不成とするのは上記で示したように詰む。)3六銀と1三角の通り道を空けて同馬、1九玉と進む。ここで4六角(成)とすると受方に2八銀(金)という手をくらってしまう。王手なので、2八同角(馬)とするしかなくこれで受方玉が詰んでしまう。3六の馬を3七、4六に動かして王手も全く同様なのでここは1八馬と捨てるしかない。受方も同玉の一手である。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 角|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v玉|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 王 ・ ・|九
+---------------------------+
持駒:銀

ここで角は筋違いなので銀で王手をする他はない。2七銀は1九玉で4六角、2八合、同角で詰む。1九銀も同玉、4六角不成から作意順と同じ手順で詰むので攻め方は2九銀と頑張る。2七玉は3七金から金を押し売りされて詰まない。1七玉は1八銀と銀の方を押し売りされて、同玉は王手が続かなくなり、逃げてもやはり銀で追っていく筋で駄目であろう。
2九銀には1九玉と入る。ここで作意は2八銀であるが、実は今までさんざん駄目であった4六角(成)がここでは成立してしまうのである。なぜなら2八合には角ではなく銀でとって王手をすることができるからである。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩|五
| ・ ・ ・ ・ ・ 角 ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 銀 ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 王 ・v玉|九
+---------------------------+
持駒:合駒1つ

ここからは1八玉、1九銀とされ、1七玉には2八角、2七玉には3七金、1七(六)玉、2七金と完全に誘導に破綻をきたしてしまうのである。
このようになってしまった原因は攻方に渡した銀が強すぎたからである。では出題図で3五銀が例えば歩であれば、手数は短くなるが、成立するのであろうか?今までのところで変化できそうなところが少ないので成立する気もするがここももう少し調べて御報告したいと思っている。

再度作意に戻り、2八銀に1八玉とすれば、今度は銀が2七か1九に移動する以外に手はない。2七銀は先述したとおり早詰である。1九銀に同玉とすると1三の角以外では王手が続かない。今度は不成でなくてはいけない。なぜならば成れば2八合を取ったときに詰んでしまうからである。4六角不成に対する2八の合駒は香限定である。飛は1八玉に1九飛、2七玉、1七飛で詰まない。その他の駒は最終手3七金に対し1六玉と逃げれてしまう。1六に効かせるための香なのである。

作意順は3段目の角が成るものと成らないものにわかれており、合駒の種類も読ませる面白い狙いになっている。ただサービス精神が過ぎたか銀では強すぎて結果的に不詰の局になってしまったのは大変残念なところである。

虫食い算 9番

2006-11-17 21:32:33 | Weblog
虫食い算 9番

(11月25日修正:18日に図が訂正され、6の表出位置が修正されました。(誤)□666□→(正)□□666。上段一の桁の数字の決定方法は誤図での方法と違わずに求めることが出来るので、下記内容の修正は行わない事とします。)

虫食い算9番というページが2つあり、虫食い算7番というページが1つもないようなので修正される可能性が高い。
また今回順番を無視して取り上げたのは、この問題が解けないのではないか、という疑念からである。
    □D
  ×ABC
  ----
   □□A
  □□B
 □□C
  -----
 □666□

上段の一の位をDと置いてみる。下段百の桁との乗算結果からA×Dの乗算の一の桁がCとなり、下段一の桁との乗算結果からC×Dの乗算の一の桁がAとなることがわかる。
上記2つの乗算から、A×D×Dの乗算結果の一の桁の値は、C×Dの乗算結果の一の桁の値と同じ、すなわちAになることがわかる。
Aは下段百の桁になっていることからも0ではありえず、よってD×Dの乗算結果の一の桁は1になることがわかる。

Dを2乗して、一の桁が1になるのは、Dが1か9の時であるが、A、Cが異なる数字であるとすると、1では有り得ないので、Dは9であることがわかる。
そして、下段十の位の乗算結果から、B×9の乗算結果の一の桁がBになることがわかり、これを満たすBは0か5しか有り得ないが、下段十の位の乗算結果が3桁なので必然的にBは0であることは有り得ず、B=5であることがわかる。
    F9
  ×A5C
  ----
   □EA
  □□5
 □□C
  -----
 □666□

ここから下段一の位の乗算結果の十の桁Eは1であることがわかる。

C×F9の乗算結果で十の桁が1になるものは以下の通りである。

2×59=118 (A=8)
3×39=117 (A=7)
4×29=116 (A=6)
4×79=316 (A=5)
6×19=114 (A=4)
6×69=414 (A=4)
7×59=413 (A=3)
8×39=312 (A=2)
8×89=712 (A=2)
9×79=711 (A=1)

これで、上段およびABCの全ての数字が決まったので、実際に計算を行う。
59×852=50268
39×753=29367
29×654=18966
79×654=51666
19×456=8664
69×456=31464
59×357=21063
39×258=10062
89×258=22962
79×159=12561

実際に計算した結果千、百、十の桁が全て6になるようなものはなかった。
つまりこの問題を満たすような解はないのである。
ただ、79×654を見てみると、百、十、一の桁の値が全て6になっている。
もしかすると正しい問題は、最終解の『百、十、一』の桁の値が全て6、なのかもしれない。
しかしながらそれでは、A=6ということが最初からわかってしまうので問題としてはあまり優れていないので、疑問の残るところではある

    □□      79
  ×ABC    ×654
  ----    ----
   □□A     316
  □□B     395
 □□C     474
  -----   -----
 □□666   51666


詰将棋パラダイス 27番

2006-11-14 22:23:08 | Weblog
詰将棋パラダイス 27番

まずは疑問点。と言っても作品の疑問点ではなくルールの疑問点。
最終手の局面。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 角 ・ ・ ・ 銀 角 香 香v香|六
| ・ ・ 銀 王 ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ 香 ・ 飛 桂 桂 桂 桂 ・|八
| ・ ・v玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
持駒:なし

作意は6九飛までの詰みだが、当然7八飛も攻方は選択できるはずである。
実際は攻方6九銀がある状態で、6八飛、7九玉、7八飛、6九玉、6八飛、7九玉の手順を経て当局面に至っている。
つまり、ここで7八飛は、4手前の局面と完全に同一であり千日手となる手なのであるが、最悪詰では攻方が千日手を指すことはルール上禁じられているのであろうか?
そのようなルールは聞いたことがないが、おそらく禁手ということで構築されているのであろうと思われる。

改めて最初から見ていくと、持駒は歩17枚。残りの駒は全て盤面に配されている。9段目の金と、と金、成銀の配置に違和感を感じるであろうか。

初手はとを寄るか引くかするしかないが、引いた場合は、3七玉、4七と、同銀、6四角・・・と早詰となるので、銀を取りつつ寄るのが正しい。と金をもぎ取り、取らせたばかりの銀を打たせて、かわして、6四角とさせる。
ここで気になっていた成銀を寄り取らせ、さらに歩合をする。
この歩合の意味は、前述の最終手の局面を見ていただければわかると思うが、角を4六まで呼び寄せて置かないと、7八飛、6九玉に7九飛と飛を無理やり玉方に取らせる手が成立してしまうためである。4六角があれば当然7九飛で詰んでしまうために攻方は指すことができない。
最終局面に至る伏線手が入ったが、その為に成銀を配することになり痛し痒しである。下手に成銀の位置をいじれば、9六の角を使われるような筋もあり止むを得ない選択であったと思われる。

角を4六に引き寄せ、2七玉、1八銀、同玉と進めば、趣向の局面に入る。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 角 ・ ・ ・ 銀 角 香 香v香|六
| ・ ・ 銀 王 ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ 香 飛 飛 桂 桂 桂 桂v玉|八
| ・ ・ 銀 金 金 金 金 ・ ・|九
+---------------------------+
持駒:歩18

ここから1九歩、1七玉、1八歩、同玉を繰り返し攻方歩を消費していく。
ここで2九金とするのはすぐ同玉で、この後は玉は9段目を這っていくので、歩を消費することが出来ないので早詰となる。つまりこの歩の消費は単なる手数伸ばしなのである。
また1九歩に同玉とするのは1六桂と空き王手されて詰みに誘導できなくなる仕組みである。ほぼ無防備な受方であるが、1六の香が受方になっているのはそのためである。

歩を消費しきれば、2九金以下の指手しか攻方は選択肢がなくなり詰に至る。

全体を通してみれば、歩を18枚打ち続ける趣向であるが、当初の持駒は17枚で18枚目は攻方のと金を奪い、さらに合駒にして取らせる仕組みになっている。察するに歩を全部持駒にし、それらを全て同じ趣向で捨てるのでは余りに単調であると判断されてのことと思う。
森氏の作品にはどこかに必ず一工夫が感じられる。出来ることをただやっただけでは作品とは呼べない。工夫して色をつけて初めて作品と呼べるものになる。そういった姿勢が氏の主張のように思えるのであるがどうだろうか。
最後の詰みに必要な角も移動させてこようとされているのも主張の一端のように感じられる。

最後の局面が千日手模様になっているは、趣向部の千日手ではない歩の消費による繰り返しとの対比なのかもしれない。なぜならば終局部分は他にいかようにも詰めさせることが可能そうに思われるからである。

虫食い算 3番

2006-11-10 20:33:36 | Weblog
虫食い算 3番

詰将棋パラダイス1983年12月号に掲載された虫食い算は、10作品全てで一連のシリーズになっていて、また全て合わせて初めて作品価値があると言っていいものであるが、このページでは1題ずつ記載していくことを御容赦願いたい。

また虫食い算一覧のページの発表順の番号と、各ページに振られた通番は異なっており、当ページでは通番の番号を使用しているので確認の際には御注意頂きたい。

まず100の位の積が111であるが、2桁×1桁の掛け算で積が111になるものは37×3しか存在しない。
また、10の位も100の位と同じ上段×Aの式になっているので当然この部分も37×3になっていることがわかる。
    37
  ×33□
  ----
   BB□
  111
 111
------
 □□□□□


残るは1の位の乗算であるが、37×1桁の積は
37×0=0
37×1=37
37×2=74
37×3=111
37×4=148
37×5=185
37×6=222
37×7=259
37×8=296
37×9=333
となるから、BがA(3),C(1)と違う値とすると、100の桁、10の桁の結果が同じになる積は37×6=222しかないことがわかる。

よって、答えは、
    37
  ×336  A=3
  ----  B=2
   222  C=1
  111
 111
------
 12432

となる。

さすがにこれ一題では評価対象とはならないであろう。