時には目食耳視も悪くない。

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気ままにya-ku-so!:A Secret Sorrow.(19)

2021年05月16日 | 語学学習
☆本記事はブログ主が好きな海外文学作品をその時の気分で自由気ままに翻訳するものです。
 ブログ主は翻訳トーシロなので、誤字脱字・意訳・誤訳・スペルミスが多発する恐れがあります。
 転載やコピペはオススメしません(笑)

☆テキスト出典 A Secret Sorrow. (1981) Karen van der Zee / Chapter 1より


Then her brother Chuck came to Chicago with his two children for a visit, expecting to find her well and happy.
(そんな時、彼女の兄のチャックが二人の子供を連れて、シカゴにやって来た。元気になったフェイに会いに来たのだ。)

Instead they found her in bed, looking ill and miserable.
(しかし、彼らが見たのは、すっかり気落ちしてベッドに横たわる彼女だった。)

She was unresponsive and not at all her usual warm, loving self.
(彼女は何も答えず、いつもの温かな愛情あふれる彼女でもなかった。)

Darci and Joey, only six and eight, were terrified, the memory of their mother's death still easily recalled.
(まだ6歳と8歳のダーシーとジョーイは怖がった。母親が亡くなった時のことを、すぐに思い出してしまったからだ。)

They pleaded with Faye not to die, as if it were up to her.
(二人は、まるでフェイが正に死に瀕しているかのように、死なないでと懇願した。)

She was supposed to be better, Daddy had told them so.
(パパは二人に、彼女は良くなるよと話した。)

Daddy had promised them Auntie Faye wasn't going to die, like Mommy had.
(フェイおばちゃんは、ママみたいに死にはしないと、二人に言い聞かせた。)

❛I'm not going to die,❜ she promised them.
(「私は死なないわよ。」と、フェイは彼らを安心させるように言った。)

❛I'm not sick, just a little tired and upset.❜
(「病気じゃないの。ただ、ちょっと疲れていて、いつもと違うのよ。」)

Somehow their tearful voices and frightened little faces touched off deep inside her a spark of feeling, a glimmer of life.
(どういうわけか、二人の涙声やこわばった幼い顔が、無感覚なフェイの胸の奥に、バチバチと感情の火花を散らし、生命の微かな光を灯したのだ。)


【一言メモ】「promise」という言葉は、約束するとか、確約するという意味で理解していたけれど、親などの立場が上の人が、子供あるいは自分の庇護下にある人に対してpromiseする時は、「約束」というよりは、「安全保障」的なニュアンスを感じます。「言い聞かせる」とか「安心させる」という感じ。。。



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