日本人が恐れていたけれど、何となく「日本だけはお目こぼしにあずかれるのでは」と楽観していたこと。
もちろん、根拠なくですが。
これまで日本車にかけられていた米国の関税は2.5%だったので、一気に10倍になります。
当然売価がドンと上がるわけですから買い難くなって、売り上げは減るでしょう。
対応するには日本での生産を止めて、米国内での生産に切り替えるしかない。
米国内での雇用は生むことでしょう。トランプの狙いはそれなんですから。
(こんなことしてると世界中の国から報復関税をかけられるだろうし、国内でのインフレも進むから結局は米国の自滅への道なのですが)
(見た目のウケだけを狙った愚策)
その分日本国内の自動車製造業に従事する人々と、下請け、及びそこに付随する各産業に従事する人々は仕事が減るわけです。
ちなみに各メーカーの、北米市場向け販売の割合は、ホンダの全売り上げのうちの約42%、NISSANは約38%。
トヨタは詳しい数字を公表していないようですが...。
日本車全体での対米輸出額は総額で6兆円超となっていて、全輸出の約3割。
これは大変なことになりました。
各メディアが報じているトーン以上にエラいことになった、と思ったほうがいい。
とりあえず、株価がドン下がりするのではないかと。自動車及び自動車関連株だけでなく、影響は他の製造業に及ぶかも。
母がたくさん持っていた製造業関連の株も、まだ相続が済んでいないから、売り抜ける前に下がってしまうでしょう。まあこうなるだろうなと悲観的予想はしていたのですが。
個人的にも大損害ですよ。
製造業に関して「自動車一本足打法」などとも言われていた日本。あまりにも自動車だけに頼り過ぎだった。
これは日本経済全体への甚大な打撃につながる可能性が高い。
トランプ、やっぱりやりやがった!
彼を賞賛していたような連中こそが、いわゆる「反日」ってやつなんじゃないですか?
今日は「トランプのアメリカ」が具体的に日本の敵になった日。
日本政府は自国だけを例外にするなど政策の撤回を「お願い」することでしょうが…。
(アメリカからの輸入品に報復関税をかけるぞ、とたとえ脅しでも言う根性は日本政府にはない)
もしも仮に特別なお目こぼしに与れたとしても、あいつまた「ディール」とか言って、それに見合うよりはるかに多くの、不当な「貢ぎ物」を要求して来ますよ。
先ほども書いたように、この関税ラッシュは結局、米国経済のためにもならず、かえって自滅への道だから、困窮する米国民の不満が高まって...
それを抑えるために「ほら他国にこんなことしてやってるんだから。よそはもっと大変なんだから我慢しろよ」という体にすることでしょう。
落ちるアメリカの道連れにされ、ガス抜きのために「もっとひどい目に遭ってる」ことにされる国はどこになるのか。
結局、日本人は血を流すような犠牲を要求されるということ。
それが本物の「血」すなわち国民の命を差し出せ、ということにならないことだけを願いたいです。