先週末の日曜日は地元のお祭でした。
朝寝坊のカプアン家も、いつもより1時間半くらい早くに起きました。
アンジェロはまたお散歩拒否なのでカプアだけの散歩。
きょうは犬の話はお休みで、お祭の話です。
東京の都心に古い風習が受け継がれているのも興味深いものがあります。
興味がない方も覗いていただければ幸いです。
赤坂・六本木の氏神様である、赤坂氷川神社のお祭は、オモテとウラの年があり
盛大なお祭、例祭（本祭り）は「オモテ」の年のみ、2年に一度しかありません。
今年はそのオモテです。
ちなみにウラの年の簡素なお祭は陰祭（かげまつり）といいます。
赤坂氷川神社の氏子町会は24もあるそうです。
そのうち15の町会がお神輿を所有していて
神幸祭（しんこうさい）のとき全てのお神輿が連合渡御を行います。
赤坂氷川神社の神幸祭は、各町会から神社を目指して渡御が行われ
いったん宮入りしたあと、発輿式が行われ、神社から一斉に赤坂の街を巡行します。
そのため神社から遠い町会は、早くに集合し、出発します。
写真の町会は7時の段階で人が集まってました。
カプアン家の町会のお神酒所。
我が町会は、繁華街ではないので規模は小さいですが、宮元（神社側近の町会）です。
宮元の特権で神社の境内にお神酒所が作られています。
我が町会のお神輿。
実は、お神輿本体は大人二人で運べるくらいの重さです。
担ぎ棒が重いのです。
実行委員より挨拶と注意事項の伝達です。
かっては、町会員が少なく、浅草あたりからプロの担ぎ手を呼んだこともありましたが
今年は、大勢集まりました。部外者は少ないようです。
赤坂・六本木はどこの町会もかならず外国人の町会員がいます。
白人・黒人・アジア系と人種もさまざまです。
早くも、各町会が、神社を目指して氷川坂を登ってきました。
お囃子の音楽を聞くと、なぜか“じ～ん”とします。
神輿を上へ高く上げることを「差す」と言います。
これは、「礼の挨拶」を意味するようです。初めて知りました。
寄付を納めた隣町の町会などが、我が町会のお神酒所に向って
挨拶をしているんだそうです。
ということで、神輿を上げないで素通りする町会の方が多いです（笑）
お清めのお神酒が配られました。ほんの一口なのでお酒がダメな人も口をつけます。
乾杯！
さあ、出発です。
いったん、神社の外に出てから、正面入口を目指します。
遠い町会は神社まで1キロくらいの道のりですが、我々は100メートルちょっとです。（笑）
神社前は、次々にお神輿が集まって壮観です。
神社入口に、まるでお神輿を迎えるように、氷川山車の人形が仁王立ちしていて
神社の木々をバックに幻想的な雰囲気です。
宮入りです。宮入りのときは被り物（鉢巻など）を取らなければいけません。
ここで、神主さんから祝詞（のりと）を受けます。
決められた場所に、お神輿を安置させてから、昼食休憩です。
ほとんどの町会は、地べたびしゃがんだりしてお弁当を食べます。
我々は、休憩所があります。これも宮元の特権（？）
盆踊り会場はすごいことになっています。
町会によっては、メンバーが何百人もいますが、それほど広くない境内に
多くの町会の構成員が集まっていて、さらに観光客も来ているのでたいへんです。
発輿（出発）です。
宮入りも順番待ちでたいへんでしたが、宮出しも大変です。
順番を守り、早まったり、遅れたりしないように、
実行委員の人から常に注意が飛びます。
さあ、これから赤坂の街を巡行します。
というところで、私は、品川に行く時間が来て、失礼したのでした。
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