カプアン通信

入院7日目



まだ、病院にいます。
取らぬ狸の皮算用でした。
当初の入院診療計画では、今日が退院予定日でしたが、明日になりました。

1週間滞在しているあいだに、最初にいた人は、みんな部屋を退出しました。
まるで、「古株」の「牢名主」になったみたいですが、他の部屋から移って来た人もいますし、何度も入退院している人もいます。
ここは、入院患者数500人程度の中規模病院ですが、重い病気の人が多く、毎日「死」が隣り合わせのような緊張感があります。
それを感じさせないように、看護士さんたちは常に明るく振舞ってくれます。

ところで、私は病院で出されるご飯は残しません。好き嫌いが無いかというと、けっこう、あります。
でも、たぶん、病院では私の苦手な食べ物は出ません。
すなわち…ホルモン系の肉類、羊肉、鴨肉、もも肉つくね以外の「焼き鳥」などなど。
ちなみに「野菜類」は、嫌いなものはありません。「魚類」も概ねOK。

廊下の掲示板に毎日の「献立表」が貼ってあり、そこには、「カツ丼」「ビーフシチュー」「天ぷら」などといった魅惑のメニューが並んでますが、ここは、「消化器外科病棟」。たぶん、このエリアには、レストランみたいな料理は出ないもの、と思われます。

毎度、病院食の写真ばかりですみませんが、他に伝えることも少ないので、ご容赦ください。



1月28日月曜日 朝ご飯
五分粥。メインははんぺん入りの野菜。右手前は、たぶん「こしあん」。これは、おかずなのかデザートなのか迷った。



1月28日月曜日 昼ご飯
急に普通のごはんらしくなりました。
七分粥。メインは煮魚。味噌汁にはタマネギが入りました。



1月28日月曜日 夕ご飯
全粥。メインは、はんぺんに挽肉を詰めて煮たもの。



1月29日火曜日 朝ご飯
突然、パン登場。温めてあるけどトーストではない。コーヒーか紅茶ならOKだけど、セットは日本茶。しかも、おかずは、和風だしの豆腐と卵のそぼろ煮!これは合わない…。



1月29日火曜日 昼ご飯
うどん登場。つゆには鶏肉(ムネ肉)も沢山!
しかし、あまり、おいしくなかった…。



1月29日火曜日 夕ご飯
なんと、普通の白米が出ました。食べてしまってから、主治医の先生の言葉を思い出しました。
「退院しても、1週間はお粥を食べてください」
そのとき、先生の回診がありましたので、つかぬことを伺いますが…と質問しました。
先生は、うろたえながらも、油物などよく注意して食べればいいでしょうとのこと(笑)


ところで、朝に、私の担当のナースさんをつかまえ、どうしても聞いてみたかったことを聞いてみました。

Q こちらの病院は場所柄、外来には白人の外国人も多いが、そういう人が入院することはあるのか? そして、彼らは「重湯」など食べられるのであろうか?

外国人はたまに入院するそうです。
といっても、皆、固いものが食べられないことは理解するし、日本語や日本の風習を理解する人も多く、もちろん、食べられない人もいるけど、それは日本人の患者さんも同じとのこと。
そういえば、同室のおじさんも「宇宙食」は食べれない、と言っていたな。

ついで、看護士さんたちは、みんな英語が堪能ですか? と聞くと、全然と首を振りながら、英語どころか、ドイツ語しか話せない患者さんも来るし、身振り手振りや、絵のボードなどを使って対応するとのことでした。たいへんだな…。



「おやつ」もおもむきがあるので、ちょっと紹介。
これは、きのうの3時のおやつ、森永マリーとチョイスのビスケット。
私は、子どもの頃「チョイス」が好きでした。数十年ぶりの再会は、ちょっと味がゴージャスになったような…昔はもっと素朴な味のような気がしたのですが。



夜のおやつ。なぜか、「ソフトサラダ」。これを布団の上で、破片をこぼさないように食べるのは、難しい。



アンジェロとカプアは、毎日お利口でお留守番しています。



毎日、電話で声を聞かせてますが、後ずさったり、そのへんにいるのかと、うかがってみたりしているそうです(笑)



明日には、父ちゃんに会えるよ。



カプアも「パンと和食は合わない」と言っております(笑)

コメント一覧

カプアンパパ
クミさん
こちらの病院は、基本的には朝はパンのようです。
でも、食パンはトーストで食べたいですね。
それに1枚じゃ外国人の方はお腹がすくでしょうね。

クミさんは、日本の病院の言語アドバイザーならすぐに勤まりますね。
日本のお医者さんは英語は話せる人が多いようですが、他の言語の患者さんには苦労すると思います。
クミさんは世界共通語ともいえる英語が完ぺきですから心配いらないでしょう。
でも、微妙なニュアンスや食文化などもありますから、入院は日本のほうが安心ですね。
あ、病気になって欲しいって言ってるわけじゃないですよ(汗)

先日はお見舞いメールどうもありがとうございました。
カプアンパパ
ホリーままさん
毎食ごとに、すこしずつ普通食に近づいている・・・
と思いましたが、退院前にいきなり「白米」になるとは思いませんでした(笑)

その本(「変な給食」)をお借りして入院中読んでました。
まさに「変な給食」クラスの病院食でした(笑)

ありがとうございました。
カプアンパパ
幸多家さん
食事は、いろどりも大切ですよね。
あと、バランスも、

なんと父さまは辛党なのに、ビスケットもお好きですか(笑)
家に戻っても、食事の間に腹が減っておなかが痛くならないように、「甘いもの」を買い込んでしまいました(汗)

ありがとうございます。
カプアンたちとの再会はとても嬉しかったです。
カプアンパパ
べこままさん
私は嫌いなものは残しますが、それ以外のものは
たいてい米粒ひとつ残さず完食します。
根が卑しいのかも(汗)
私も、前に入院した病院では、ごはんがおいしかったので楽しみでしたが、今回はハズレでした(汗)
もっとも、消化器病棟だったせいもあると思います。
カプアンたちは私の留守中に大人になったと思います。
でも、再会したときの喜びようは嬉しかったです。
ありがとうございました。
クミ
パン出ないのかと思っていたら出ましたね。
1枚でパックになっているところ、さすが日本です。
ヨーロッパじゃ有り得ない・・・
うろたえる先生には笑ってしまいましたよ~。

以前、看護士の友人から「ノルウェー人の患者さんとコミュニケーションが取れないので助けてくれ」とヘルプ要請メールが来ました。言葉の問題はホント大変みたいです。
その患者さんは重症だったので、いくつかの単語が通じるだけでもお互いとても楽になったそうですが、その時しみじみ思いましたねぇ、言葉の通じない病院には絶対入院したくない!!と・・・

ホリーまま
http://blog.goo.ne.jp/holymama/
病院食のレベルアップがよくわかりますね。笑

栄養重視のために、最近の学校給食のメニューの組み合わせがヘンだ、という記事の新聞広告を思い出しました。
パンにそぼろ煮は私もイヤです。笑
幸多家
胃の病気では仕方無いとはいえ、お食事は寂しいですね…。
もう少し華やぎがあると良いのですが。。。

食事は寂しいですが、オヤツは素晴らしいです!
幸多父の好きなものばかりです!
チョイスとマリーさんが一緒に出るとは、夢のようです(笑)

まぁ、あと1日の辛抱!退院ブログも楽しみにしてます!
べこまま
パパさん食事を完食してるなんて偉いです。
私は魚の匂いのぜりーなんて食べられません。
お産で個人病院に入院したことしかないので
とにかく食事が美味しくて嬉しかったのを覚えているので
これを見る限り胃癌では入院したくないなぁ~
カプアンたちも良く頑張りましたね。
退院しても充分養生してください。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「犬じゃない話」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事