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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

激闘 千秋楽!  若隆景が決定戦を制し、新関脇で初優勝!

2022年03月28日 | 相撲





大相撲春場所千秋楽。

14日目まで2敗で並走する高安、若隆景。
そしてそれを追う3敗の琴ノ若と、
3力士が優勝の可能性がある大混戦となりました。

何を隠そう、
ワタシは若隆景の大ファン。

2年程前から、
その正統派にして真っ向勝負の相撲に引かれ、
国技館に行くときは「若隆景タオル」をひっそりと掲げて応援したりしています。

今場所は得意のおつっけからの出足鋭く、
「ひょっとしたら」
なんて思ってはいたのですが、
極力このブログに記事を書いて褒めないように・・・・・・と、
心に誓ったりしていました。

だって、
ワタシ、大相撲においてはまさに「逆神」で、
褒めて書くとすぐに書いた力士、落ちていっちゃうなんてジンクスがあるもんですから。。。。。


書きた~い、でも書けな~い


なんてジレンマを抱えながら千秋楽へ。

昨日も書きたくて書きたくて仕方がなかったのですが、
「ここは自重や!」
という事でおとなしくして、
この日の千秋楽を待ちに待っていました。

もちろん苦労人の高安が憎かろうはずもなく、
若く勢いのある琴ノ若には大きな期待も寄せているのですが、
やっぱり応援するのは若隆景。


この日登場する順は、
琴ノ若、高安、若隆景の順。

まずは登場した琴ノ若。
相手は難敵の豊昇龍。
しかもこの豊昇龍、7勝7敗でこの日に勝ち越しをかけています。

相撲は豊昇龍が踏み込み鋭く、
一瞬琴ノ若は上手を取っていい体勢になったかと思いきや、
すぐに早い動きでまきかえ、投げと攻め立てられた琴ノ若は、
上手を切られた瞬間に投げられて土俵にゴロン。

残念、優勝争いから脱落してしまいました。

三役そろい踏みの後、
登場したのは高安。

仕切りの時の表情を見て、
「これは高安、変に力んでもいなくて、いい表情だ」
と思いましたが、
こちらも相手はこのところ元気な場所を続けていた新関脇の阿炎。

阿炎もこの日まで7勝7敗と、
この日に勝ち越しをかける相撲。
忖度などあろうはずもありません。

その阿炎に立ち合いから鋭く踏み込まれ得意の突きを食らった高安、
一方的に突かれ、押され後退。
あっけなく土俵を割って痛恨の3敗目を喫してしまいました。


さあ、そこで結びの一番で土俵に上がったのが若隆景。

「勝てば初優勝」

その重圧もあってか緊張した面持ち。
相手は後半人が変わったように吹っ切れた相撲を取り勝ち越しカド番を脱出した大関・正代。

「正代の空気を読まない進撃が、後半の土俵に嵐を呼ぶかも。。。。。」
と言っていた好角家・能町みね子氏の予言、
この千秋楽の最後の相撲でも大いに現れ、
正代が圧力をかけて若隆景を圧倒。


なんとなんと、
優勝のかかっていた3人がこの千秋楽に総崩れという大波乱。

その結果、
優勝は若隆景と高安の、
優勝決定戦にゆだねられました。


両者ともに緊張の面持ちでのしきり。
何しろ両者ともに初優勝を目指し、
もちろん優勝決定戦なんていうのも初めて。

3年ぶりに帰ってきた大相撲の千秋楽がこんなにも盛り上がり、
大阪のファンは大コーフン状態。

そんな中での立会い。
高安は覚悟を決めたかち上げでのぶちかまし。

その圧力を若隆景が何とか左に逃がして、
その後は土俵上で鋭い攻防が繰り広げられました。

そして若隆景の引きに乗じ、
高安がグイッと圧力をかけると、
若隆景は土俵際、
態勢が後ろに崩れて万事休す!!!!!


と、
そこからが「3年後(を見据えた)の稽古」を積んできた若隆景の真骨頂。

誰もが「勝負あった」と思ったところから、
2枚腰、3枚腰で粘り、
高安を左手一本で土俵に出して、
大大大逆転勝ち。

まさに「これぞ若隆景!」

歴史に残る好一番で、
若隆景が初優勝を成し遂げました。

勝った若隆景も、
敗れた高安も、
自分の持てるすべてを出し切ったような相撲で、
素晴らしかった。

素晴らしい相撲でした。

ホント相撲っていいなあと、
改めて感じさせてくれるようなすごい一番でしたね。


今場所は横綱・照ノ富士のまさかの休場や、
大関陣がカド番を脱出できるか否か・・・・というぐらい低調な相撲っぷりで、
盛り上がりも今一つになるかなんて思われましたが、
こんな時こそ相撲の面白さを再発見できるものだなあ・・・・なんて、
そんなことを強く思った場所になりました。

よく稽古ができているという事をいつも思っていた若隆景が、
ついに壁を何枚も一気に破って、
初優勝を遂げました。

あの北の富士さんをして、
「千代の富士を目指せ」
というくらい期待される力士になった若隆景。

来場所以降、
さっそくに大関挑戦のチャンスが巡ってきます。

今場所も感じたように、
上位、下位の力士の実力差がほとんどない群雄割拠の今の大相撲。

少し気を抜いたりケガをすると、
すぐに群れとなったライバル力士が襲い掛かってきます。

それを交わした先に、
大関、横綱への道が開かれます。

まさに正統派力士の若隆景。
これからは注目度も段違いになってくると思いますが、
チャンスはそう何度も来るものではないと気持ちを新たにして、
今後の場所に臨み、
綱を腰に巻く日を楽しみにしています。

北の富士さんが解説をやっている間に、
大出世を果たして、
たくさん褒めてもらってください。

期待してまた、
タオル持って応援に駆け付けますよ。
(ちなみに現役力士でワタシがタオルを持っているのは、若隆景、隆の勝、玉鷲です。)


ああ、今場所も面白かったな~大相撲。

来場所は照ノ富士が土俵に戻ってきて、
ますます土俵が盛り上がることを祈念しています。

それにしても、
いい1日だなあ。。。。


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