◇もっとも印象に残った球児
40.島根
谷繁 元信 捕手 江の川 1988年 夏
甲子園での戦績
87年夏 1回戦 ● 0-4 横浜商(神奈川)
88年夏 2回戦 〇 9-3 伊勢工(三重)
3回戦 〇 6-3 天理(奈良)
準々決勝 ● 3-9 福岡第一(福岡)
島根の高校球児といって思い浮かぶのは4人。
まずは江の川で88年8強入りの原動力になった谷繁捕手。
言うまでもなく、現在中日で活躍する、あの谷繁です。
そして二人目は97年、98年連続出場の浜田・和田投手。
これも言うまでもなく、現オリオールズの和田毅です。
3人目は、島根県勢として初の4強進出の原動力になった、
03年夏の江の川、木野下投手です。
素晴らしい”遅球”を駆使して強豪をどんどん破っていきました。
4人目は一昨年、昨年甲子園を沸かせた開星の白根投手。
あの体と風貌、インパクトは絶大でした。(監督も、あの”ヤクザ監督”と言われた野々村監督だったしね。)
この4人、
島根県の高校野球史に名を残す選手達ですが、
ひとりをあげるのであれば、その年の全地方大会で最もディープ・インパクトを与えた谷繁ではないでしょうかね。
春の段階から、
『島根にすごいキャッチャーがいるらしい』
ということは、風のうわさで聞いてはいました。
ちなみに、
前年も甲子園に出場していますが、
ワタシは試合を見てもいないし注目してもいなかった。
要するに、彼のことは知りませんでした。
知ったのはこの、
88年の春先のこと。
『見たいなあ』
と思いながらも、
『キャッチャーじゃあ、一人で勝てるわけでもないから、甲子園には出てこれないんじゃないかな?!』
と思っていたのも事実。
しかし夏の大会が始まってみると、
谷繁は『一人で』ホームランを量産して、
チームを甲子園まで連れてきてしまったのです。
なんと地方大会5試合で7発。
空前絶後の大記録だと思います。
試合数よりも多い本塁打数なんて、
ちょっと記憶にありませんね。
他に注目の選手が少なかったということもあって、
甲子園前には『谷繁、谷繁』
とえらい騒がれ様でしたが、
甲子園の本大会ではその打棒が爆発することはありませんでした。
しかし谷繁がその才能を見せつけたのは、
肩でありインサイドワーク。
決して強力ではなかった投手陣を引っ張り、
強豪天理を破っての42年ぶりの県勢8強入りは、
彼のインサイドワークとキャプテンシーのたまものでした。
捕手としてのきらりと光る才能は、
この頃から際立っていたということですね。
まあ、
プロに入ってからのバッティングは、
高校の頃を思うと『もうちょっと打ちなさいよ!』という気がしないでもないのですが。
だって横浜在籍の頃、
ファンの人たちと話していて『谷繁は高校時代はものすごいスラッガーだったんだよ』と言っても、
誰も信じてくれませんでしたもんね。
それは置いておくとしても、
彼にとって光輝いた夏でした。
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