SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第98回全国高校野球選手権大会 準々決勝 プラン通りの試合

2016年08月19日 | 高校野球

《第98回全国高校野球選手権大会》〜甲子園〜

【準々決勝】

第1試合 秀岳館(熊本) 4ー1 常総学院(茨城)
第2試合 明徳義塾(高知) 3ー0 鳴門(徳島)
第3試合 北海(南北海道) 7ー3 聖光学院(福島)
第4試合 作新学院(栃木) 3ー1 木更津総合(千葉)

準々決勝を迎えた甲子園。
相変わらず観客の出足は早く、
朝6時前には甲子園駅周辺には、
まさに黒山の人だかりというほどたくさんのファンが押し寄せていました。

ベテランのファンの方をして、
『いやあ、こんなことは本当に珍しい』
と言わしめるほどの、
今年の高校野球人気です。

さて、その準々決勝。
第1試合は別として、
第2試合から第4試合までは、
同地区同士の対戦という珍しいカードが並びました。

そしてその対決は、
我々にはわからない駆け引きがあったのではないかと思われるような試合となりました。

第2試合の明徳義塾vs鳴門。

何度も四国大会で対戦する両校。
お互いに6年連続の夏の甲子園ですから、
酸いも甘いも噛み分けた同士。
しかも何度も対戦していて、
このチームでも春季四国大会で激突しており、
その時は3ー2で明徳が接戦を制しているという、
手の内のわかった同士の戦いです。

そうなった場合、
我々が考えるのとは違う試合展開になるのではとおもっていましたが、
やはり左にあらん。

ここまで自慢の打線がを維持して、
打ち勝ってきたと言える鳴門のうず潮打線が、
明徳の知将・馬渕監督の『馬渕采配』に絡み取られる試合展開になってしまいました。

あれだけ好調だった打線は、
打線の特徴を読みきったであろう明徳投手陣のスローカーブを巧みに取り入れた緩急に翻弄され、
殆ど機能することはありませんでした。

さすがにデータ野球では相手を丸裸にすることに長けた采配と唸ってしまいました。

鳴門は自分の野球がてきないまま、
あっという間に終盤になってしまった感じに見える試合展開でした。

今年の明徳は、
センバツでは初戦での完敗、
そしてこの夏も必ずしも前評判は高くありませんでしたが、
一戦ごとに何か“凄み”を感じさせる戦いぶりになってきて、
久しぶりの4強までたどり着きました。

馬渕監督、
“狙っている”感じがありありの、
今年のチームです。

第3試合は、
同地区同士とは言えないながら、
ファンには待望の北海道・東北対決となりました。

聖光学院は投打にバランスが取れて、
この大会に入ってから一段も二段もチーム力がアップした感じのある、
伸び代十分のチームに見えました。

対する北海は、
私の知る限りここまで上位に食い込んだのは2度目。
北海道の高校野球界を長く引っ張りながら、
意外なほど活躍を全国に披露する機会のなかった彼ら。

昨年のチームは期待が大きかったにもかかわらず開幕戦で19失点の大敗。
苦い水を飲まされてしまいました。

そういうこともあって、
今年の北海にも、
さほどの期待は寄せられていなかったと思いますが、
ここまでの2戦でしぶとく接戦をものにして8強進出。
何かこれまでとは一味違った感じのする、今年のチームです。

この日はちょっとしたアクシデントが。

試合が始まっても、
応援は部員他の大声だけ。

そう、ブラスバンドが到着していないんです。

そのせいではないと思いますが、
北海ナインの動きは固く、
エラー、四球などが絡み一回に、
あっという間に単打わずか1本で聖光学院に3点を先取されてしまいます。

なんだか暗雲垂れ込める試合の入りになってしましたが、
それを払拭したのが他でもない二回になってようやく球場に到着したブラバン隊。

3回から応援に加わり、
リズムの良い応援ソングを奏でると、
とたんに元気の出たナイン、
一気に逆襲に出てあっという間に逆転。

そして最後までリズム良くハツラツとしたプレーを続けて、
強豪の聖光学院を破って4強に進出しました。

45年の長きにわたって甲子園を見続けているワタシにとって、
北海の4強進出は初めての出来事です。

しかし北海。
エース大西クンの見事な投球に、
『ふんづまり』
と言われた打線にも次々にタイムリーが飛び出し、
何やらい〜感じになってきました。
『一気に行っちゃう?』
って感じで、
楽しみなチームです。

そして第4試合。
関東勢同士、
正直ここでは『当てたくなかった〜』
という対戦が組まれていました。

作新学院🆚木更津総合

見ていて息が詰まっちゃうような試合で、
正直苦しい試合でした。

試合は作新学院が痛烈な二本のアーチを木更津総合のエース早川に浴びせ、
最後は今井が9回にもかかわらず150キロの速球を連発して観衆の度肝を抜き、
接戦を制して逃げ切りを果たしました。

木更津総合としては、
この日も強打の作新学院相手に早川が一歩も引かないピッチングを見せていただけに、
何としても序盤の2球の失投が悔やまれました。
早川を擁して全国制覇を狙っていたチームだけに、
悔やんでも悔やみきれない試合となってしまいました。

勝った作新学院は、
視界良好ですね。

小針監督が、
いよいよ『若き名将』の冠を頂く瞬間が、
近づいてきたかもしれない今大会です。

エース今井は、
いままさに乗りに乗っているという言葉がぴったりとはまるピッチングを見せています。
いま彼は、
『怖いものは何もない『という精神状態ではないかと考えられます。
“ゾーンに入っている”
と表現したらいいのかもしれません。

打線との噛み合わせもいい感じですから、
作新学院にとってはまさに千載一遇のチャンスと言えるかもしれません。

優勝すればなんとあの春夏連覇以来。
あの江川卓でもできなかった悲願の夏2度目の全国制覇が、
はっきりと見えるところまでやってきています。

優勝を意識したからといって、ワタシは、小針采配が変わるとは全く考えていません。

あくまでの小針監督は、
強気の攻撃を最後まで貫くと考えています。

その小針野球で、
全国の頂点を狙っています。


最後は第1試合。
優勝候補の一角にして、
甲子園を知り尽くした鍛治舎監督が自信を持って戦いを続ける秀岳館が、
優勝候補筆頭の履正社を破り波にのる常総学院つ対戦しました。

この日も秀岳館は、
『こうしたら野球というのは勝てるんだ』
という鍛治舎野球メソッドそのままの素晴らしく安定した戦いぶりを見せ、
常総学院を振り切りました。

一歩上の野球というものを見せてくれる秀岳館の”当たり前に勝つ“野球。
この先どこまで行くのでしょうか。

ということで、
四者四様の勝ち方で、
4強がついに決まりました。

4強の戦いの見どころは明日。

面白い4試合が済み、
甲子園はクライマックスに向け、
明日1日の休養に入ります。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第98回全国高校野球選手権大... | トップ | 第98回全国高校野球選手権大... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

高校野球」カテゴリの最新記事