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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

ラグビー日本代表 イングランドと激突。 そして国内では、明治が・・・・・

2018年11月19日 | ラグビー

季節が冬に向かって行くと、
やはりラグビーの季節が実感されます。

来年のW杯開催に向け、
今年は続々と競技場の開場、改修がなされ、
続々と素晴らしい「ラグビースタジアム」が出現するのを見ることができる秋となりました。

”西のラグビーの聖地”花園ラグビー場や”高校選抜大会の舞台”でもある熊谷競技場は、
本当に素晴らしいリニューアルがされ、
いい競技場に生まれ変わりましたね。
何より見やすそうです。

来年が来るのが、
本当に楽しみです。

そんな「プレ・ワールドカップ」の年。
秋を迎えて、
「ノベンバー・テスト」と言われるテストマッチの週間を迎えています。

日本代表は世界選抜と対戦した後、
11月第1週にはオールブラックスと対戦。

分厚い壁に跳ね返されましたが、
今週からはイングランド遠征をおこなっています。

この遠征では、
”ラグビーの母国”イングランドと対戦した後、
来年のW杯開幕戦で対戦するロシアとも対戦。

来年のW杯をにらんで、
今の日本の世界における立ち位置を確認するとともに、
強豪と果たしてどのくらい戦えるのか、
そして課題は何なのかを確認するうえで、
本当に大切な連戦となります。

対戦するイングランドは、
前日本代表監督の”エディーさん”、
そう、あのエディー・ジョーンズが率いるチーム。

前回のW杯で、
母国開催にもかかわらずまさかの予選リーグ敗退という”どん底”を味わったイングランド代表は、
その後すぐに日本を強豪に仕立て上げた名将、エディー・ジョーンズに代表を託し、
その結果見事に強豪として立ち直り現在に至っています。

この「ノベンバー・テスト」ではまず南アフリカを破り、
オールブラックスにはわずか1点差の惜敗。

実力的には『世界2~4位ぐらい』と考えられています。

そのイングランド戦。

試合場所が”ラグビーの聖地”トウイッケナム競技場であることもあり、
ワタシは戦前「オールブラックス戦ぐらいの戦いができれば・・・・・・」
と思っていました。

しかしジャパンは、
予想以上に自分たちの力が上がっているということを示してくれました。

前半は互角というよりも、
日本が押し込む展開。

しかし15-10とリードした終了間際、
イングランドをエンドゾーンにくぎ付けにしながらトライもPGも取れず。
これが結局、
後半にじわじわと効いてきました。

前半は接点でほとんどボールを取られず、
早い展開で攻撃を行うことに成功。
SH田中の球出しのテンポがとても良かったですね。

そして光ったのは、
やはり姫野。

この人はもう、
ワールドクラスといってもいいですね。

チームとしての意思の疎通も図られていて、
見事な前半だったといえるでしょう。

最後の最後に意思の疎通が図られないシーンがあって、
そこで得点を上げられなかったことが、
後半の戦いを示唆していたのでしょうか?

後半はイングランドが攻撃、防御ともに修正をしてきて、
特に接点に人を割かずにラインを整えてきたので、
日本は攻撃の芽をどんどん摘み取られるようになって、
その結果ミス、反則を頻発してしまいました。

後半だけ見ると、
前半とは全く違った試合になってしまったようでしたが、
そのあたりが本当に強いチームの「強いゆえん」なのだと思います。

日本としては、
オールブラックス戦に加えて、
またも課題を突き付けられた形になりましたが、
逆に言えばこの時期に課題がいろいろ出て、
本当に「やった甲斐があった」と言えるのではないでしょうか。

遠征最後の試合となるロシア戦でこの辺りをしっかりと修正して、
来年への糧となる試合にしてほしいと思います。

しかし前半の戦いは、
大いなる未来を感じさせてくれるものでした。

当たり負けもしていなかったし、
もちろん速さでも勝っていた。

あとはプレーの精度。
そういうことでしょう。

この秋のオールブラックス戦、そしてイングランド戦を見て、
本当に「日本は超強豪とも、同じ土俵に立っているなあ」ということを感じさせてもらいました。

勝つとか負けるとか、
そういうことが彼らと戦っても論じることができるなんて、
こんな日が来るとは思いませんでした。

本当に日本代表の実力、
まさに「うなぎ上り」です。

夢のワールドカップ8強、
そしてその先にある「見果てぬ宇宙」4強も、
あながち夢とは言えません。

頑張ってほしいですね。


午後は神奈川県大会の決勝などを見て過ごしていたのですが、
関東大学ラグビー対抗戦では、
なんと明治が”絶対王者”の帝京大を破りましたね。

8季ぶりの出来事だそうです。

帝京が絶対的な王者に君臨してから、
大学ラグビーの中で『帝京vsその他のチーム』は年々その力の差が広がっているとさえ思われていましたが、
今季はどうやらそうではなさそうですね。

絶対王者に例年通りの力が感じられず、
追っていくチームがどうやらかなり力をあげているということが分かってきたシーズンとなっています。

帝京大は先の慶応戦や早稲田戦の後半でも感じたのですが、
例年に比べてどうも「違うなあ・・・・」という感じのプレーが続いているように感じます。

対抗戦はこれで、
明治と帝京が5勝1敗、
週末に早慶戦を戦う両校が4勝1敗となって、
4すくみの状況になっています。

今年の大学選手権、
面白くなりそうですね。

対抗戦の4強に加えてリーグ戦の大東大、東海大、そして関西の天理大など、
どこが優勝するか全くわからない「戦国大会」になるかもしれません。

「帝京王朝」が群雄割拠の戦国時代に変わるのか、
そんな見どころの大会となりそうです。

明治の復活は、
個人的にはとてもうれしい!

やっぱり「ラグビーはメイジ」
が引っ張らなきゃね。(個人的な感想です)


ということで、
ラグビーの面白さ満載の週末でした。


おっと忘れていた。

そうそう、
ラグビーといえば土曜日の高校ラグビー埼玉県大会決勝のゲーム。
サイコーでした。

ここ2年の”宿命の対決”ともいえるライバル対決となった決勝のカードは昌平vs深谷。
この試合、まさに互角の激闘となりました。

両チームがトライを取り合って同点で迎えた後半25分過ぎ。
相手陣深くまで攻め込んだ昌平は、
ゴール正面でペナルティーを得ます。
ここで選択したのはPG。

難なく決めて3点をリードして残りは3分ほど。
ここからがドラマでした。

キックオフから攻防が続き、
「もうノーサイドか」
というところでボールを奪った深谷、
しかしその場所は10メーターライン付近。

ここからの攻防がすごかった。

徹底して密集サイドを突く深谷の攻撃は、
何度も何度も昌平に跳ね返され、
フェーズはもう20ぐらいになっていたのではないでしょうか。

愚直に反則を犯さず攻める深谷とそれをしのぐ昌平。
時計の針はもう40分近くを指していて、
両校の体力も限界だったと思いますが、
本当にクリーンに、そして愚直にプレーを続ける両校、
素晴らしい攻防が10分も続きました。

ラグビーファンならずとも「素晴らしい」と感じるであろうその攻防を制したのは深谷。
ついについに『サヨナラトライ』を奪い取った深谷は、
その前年に同じ舞台で、同じ相手に、
最後の最後のワンプレーで敗れるというくやしさを、
同じ舞台で同じような展開の中、
返してのうれしい全国出場となりました。

素晴らしい試合でした。

やっぱりラグビーは、
面白い。

全国大会では、
残念ながら準決勝ぐらいまでは力の差が出てしまうゲームが多いのですが、
そのあたりから力のあるシード校同士がぶつかる試合が続き、
盛り上がりが最高潮になるのが定番です。

今年は新装なった花園での大舞台。
面白い大会になることを望んでいます。


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2 コメント

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悔しいなあ・・・ (hanahana)
2018-11-20 12:51:55
なんか悔しい気持ちでいっぱいです。

イングランド相手に敗れて悔しい気持ちになるのは、それだけ成長した証なのかもしれませんが、
それにしても悔しい敗戦でした


前半の戦いぶりは「オイオイ、これ勝つんじゃねえか?」と思わせる見事な立ち上がりでしたね。
あのトゥイッケナムが終始静まり返ってる!!
イングランド相手にそれもトゥイッケナムでこんなに躍動しちゃっていいの?というぐらい、
面白いように攻め込んでいました。

相手のミスにも助けられた部分もありますが、密集でのフォワード戦では互角以上の戦い、
素早い集散からのバックスの展開力も圧倒していたと思います。

ただ前半ラストのプレーがもったいなかったなあ。

まあ、今日の内容ではひょっとするぞという期待を持ちながら後半。


あれれ?

どしたん?日本?
というより、イングランドがしっかり修正してきましたねえ。さすがです。
こうも変わるのかというぐらい別チームになっていましたね。

前半あれだけ躍動していた福岡が全く存在感がなくなり、消えていました。
そこまで繋がせまいとする意図でしょうか、しっかりとデフェンスの人数が常にそろっていましたね。

防戦一方のなか、せっかく相手陣内に攻め込んでも、相手のディフェンスの巧さにやられ
もったいない反則も増え、自滅した感と相手の底力とで完全に支配されていました。

トゥイッケナムも、いつもの地響きを伴った野太い大合唱。
それはそれで最高でした笑
(イングランドはサッカーもボクシングもホント会場の雰囲気は最高です)

やっぱりトゥイッケナムはああでなくっちゃ。


オールブラックスもそうですが、ワンチャンスでしっかりと得点に結び付けてくるところはさすがでしたね。

そんな世界との差は埋まる気すらしなかった以前とは明らかに違います。
少しずつではありますが、確実に世界との差は縮まっていると感じました。

そんな2戦でしたね。


次のロシア戦。
ここで負けるわけにはいけません。
内容も伴った勝利を期待します。
やってくれるでしょう!



PS

ひとつ気になったこと。

オールブラックス戦でのスクラムは、バインドがしっかりとなされ、低く綺麗だなあとほれぼれしていましたが、
(日馬富士の低く鋭い立会いのように)
今回はどうしたんでしょう。相手フロントロウの圧力がすごかったのかもしれません。
ロシアのフォワードも強力ですよお。
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着実な進化 (まめちち)
2018-11-21 07:08:17
hanahana様、コメントありがとうございます。
眠い目をこすりながら見始めたテストマッチ。
前半はあまりの素晴らしい戦いぶりに目も覚めまくりましたが、後半は何か「フェードアウト」のような戦いぶりになってしまいました。
それでもたくさん見どころがあって、面白い戦いでした。W杯に向けて、一つ一つ課題を克服していってほしいですね。
詳しいことはわからないのですが、後半はキックへのチェースが遅れるケースがかなり見受けられるように感じました。やはりプレッシャーがかかってキックを「けらされている」状況になったのでしょうかね。エディーさんの「Japan Way」と違ってキックでしっかりと陣を挽回するという王道のラグビーを目指す現在のジョセフジャパン。この戦術がハマると前半のような戦いができる気がするのですが。。
いずれにしても「日の出の勢い」の日本ラグビー。来年まで、「やることやって、結果を出す」歩みを続けてほしいですね。
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