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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第104回全国高校野球選手権大会 準々決勝  最強・大阪桐蔭、まさか、まさかの終焉!

2022年08月19日 | 高校野球

第104回全国高校野球選手権大会 ~甲子園~

【準々決勝】

第1試合  仙台育英 6-2 愛工大名電
第2試合  近 江  7-6 高松商
第3試合  下関国際 5-4 大阪桐蔭
第4試合  聖光学院 10-5 九州学院


まさか、まさかばかりの甲子園。

あの最強伝説を紡いでいた大阪桐蔭が、
下関国際の前に敗れ、甲子園を去りました。

史上最多の3度目の春夏制覇を目指した最強ナインは、
下関国際の果敢に、そして積極的に攻めてくる攻撃の前に、
9回に逆転を食らい涙をのみました。

それにしても1点のビハインドで迎えた9回に、
下関国際の気迫あふれる攻撃は見事としか言いようがありませんでした。
この試合で入れ替わった1番の赤瀬が気迫でこの試合初めてのヒットを放ち出塁。

1点差ですから当然送りバントが予想された2番松本は、
粘って最後に大阪桐蔭の剛腕・前田の球を軽くミートして三遊間に運びました。

これで無死1・2塁。

ここで迎えるバッターは好投を見せていた3番の仲井。
この時にわかに球場全体から手拍子が。。。。。

なんとなんと、
地元大阪桐蔭が追い詰められているのにこの万雷の拍手。
何だか震えがくるような思いで見つめていると、
仲井は見事にバントを決めて1死2・3塁の一打逆転のチャンスが作られました。

ここでバッターは、
5回に痛恨の捕球ミスをして大阪桐蔭に勝ち越し点を許した賀谷。

この賀谷が見事なセンター返しで、
2者を返して一気に逆転!!

そしてそのリードを、
9回裏には仲井が気迫満点の投球で3人で締め、
下関国際がまさか、まさかのジャイアントキリングを達成。

「絶対王者」大阪桐蔭を破り、
初めての4強に進出しました。


それにしても下関国際の戦いぶりは見事。
大阪桐蔭に臆することなく対峙し、
常に強気に攻め続けたのが勝因の最も大きな要因でしょう。

その”攻め”は、
何も攻撃の時ばかりではなく、
守備の時も同じでした。

初回に2点を先制された古賀も、
6回から継投でマウンドに立った仲井も、
常に超ド級の大阪桐蔭打線に対して臆することなく真っ向勝負を挑み、
失点を最小に抑えこんで後半の味方の反撃につなげました。

大阪桐蔭としては、
この試合は好調の別所を先発に送り、
ピンチと見るやエース前田を5回から送り込んで相手の反撃を断っていたので、
1点差とはいえ安心して見ていたというのが本当のところなのではないでしょうか。

しかしこの前田が9回につかまり逆転されると、
反発力は残ってはいませんでした。

最強軍団を倒すなら、
試合の最終盤に一撃を加えてまくるしかない。。。。。
その鉄則通りの試合展開になってしまいました。

痛かったのは7回、8回の攻撃ですね。
7回は無死で1・2塁とチャンスをつかみ、
ここで「なんとしても1点」という事で仕掛けたバントエンドラン。

しかしこの打球はピッチャー正面への小フライとなり、
戻れなかった二人のランナーも相次いで刺されてトリプルプレーが成立しました。

8回も1死から連打で2・3塁のチャンスを作るも、
相手投手、仲井の気迫に頼みの2・3番が連続三振に倒れて、
「試合を決める」1点をどうしても取ることができませんでした。

そして「大阪桐蔭が敗れるかも???」
という判官びいきの観客の大声援に乗って、
9回に下関国際が大逆転を演出していったという試合でしたね。

大本命が敗れる試合って、
往々にしてこういう試合になることが多いですね。

それにしても。。。。

いつも大声援に後押しされる大阪桐蔭が、
こんなにアウェーの雰囲気になるのって、
本当に珍しいこと。

それもこれも、
大阪桐蔭が「あまりにも強すぎた」からなんでしょうか。
ちょっと信じがたい光景ではありました。

打ち合ってしのぎ合って。。。。。

高校野球としてはまさに「最高レベル」の戦いを、
見せてもらいました。

いや~~~~~熱かった~~~~~!!

下関国際は、
勢いに乗って初優勝に駆け上がる可能性、
十分にありますね。


そしてその第3試合に先駆けて行われた第2試合。
こちらも負けず劣らず、
熱かった~~~~~!!!

近江と高松商との対戦は、
前半近江が攻めども攻めども1点ずつしか取れず、
一方の高松商は主砲・浅野の一撃で点を返すという展開で、
7回を迎えるところで5-3と近江の2点リード。

7回高松商は1死1・2塁で主砲・浅野を迎えました。
ここまでの3打席は2塁打、ホームラン、ヒットと完璧に山田を打ち崩していました。

ここで近江ベンチが仰天の策を。。。。
1・2塁から浅野を申告敬遠。

これは驚きました。
2点リードの場面、
シングルヒットなら良しの場面にもかかわらず、
満塁にしても良しの申告敬遠を選択。

浅野、山田の表情は一切変わらず、
両キャプテンのクールなたたずまいがホント、
素晴らしいと思いながら見守っていると、
ここで高松商の2番からが奮起。

2本のタイムリーと粘った末の押し出し四球で、
なんと3点を挙げて逆転。

【四国四商】
高松商の伝統校の意地を見るような大逆転劇で、
試合をひっくり返しました。

しかしここで黙っていないのが、
最近の「甲子園の激闘王」近江です。

高松商の守備の乱れに付け込み、
その裏一気に2点を挙げて再逆転。
試合は一気に緊迫の度を増して、
全くどうなるかわからない試合展開に、
甲子園が沸き立ちました。

そしてドラマは8回に。

逆転して意気揚々とマウンドに上がるはずの山田の姿が、
マウンドにない。。。

どうやら足がつったようで、
治療して出てきたものの投球はおぼつかず、
2者に四球を与えて1・2塁のピンチを作ってしまいます。

そしてベンチに向けて大きな×を。。

その瞬間、
ワタシは正直「ああっ終わった・・・・・」と思いました。

マウンドに上がったのは、
センバツ決勝で大阪桐蔭に14点(?)を取られてボコボコにされてしまった左腕の星野。

そしてバッターは浅野。

「再逆転」

の画が頭の中に浮かんでは消え・・・・・の状態でしたが、
ここで星野が踏ん張るんだから野球ってもんはわからない。

浅野をレフトフライに打ち取り、
さらに満塁から3番を打ち取ってリードを守り、
9回も抑えきって、
近江が1点差で辛くも逃げ切りに成功しました。

虚々実々の駆け引き、攻防に沸いたこの試合、
最後にポイントになったのは、
この夏全く期待に応える投球ができていなかった近江の2番手、
星野の左腕でした。

多賀監督、
監督インタビューでは何度も声が裏返って、
感動を抑えきれませんでした。

まさに全員野球で勝ち取った勝利。
嬉しいでしょうね。

近江は初優勝に向け、
やはりキーとなるのは山田の回復具合ひとつでしょうね。
次戦は大阪桐蔭を破り乗りに乗っている下関国際です。
さあ、どんな戦いになるでしょうか。


他の2試合では、
仙台育英と聖光学院が、
東北勢初優勝を目指して快勝。

そしてこの両校が、
準決勝で激突します。

「東北初の大旗への挑戦権」をかけ、
東北の2強が激突します。

いつも東北大会では当たっている両校だけに、
勝手知ったる相手にどんな戦いを見せてくれるでしょうか。

投手陣絶好調の仙台育英に対し、
打撃陣絶好調の聖光学院。

本当に面白い試合になりそうです。


今年の甲子園。

絶対王者が消え、
優勝争いも混とんとしてきました。

どこが勝ってもおかしくない、
ほとんど互角の4強の争いに、
目が離せないどころではありませんね。

今日の休養日で、
ホッと一息、
つきましょう。。。。。


そうじゃないと、
体がもたんわ、こりゃ。



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