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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

熾烈にして過酷な最後の戦い

2010年07月26日 | 高校野球

週末は、
まさに高校野球三昧で過ごしました。

球場に観戦に行こうと思ったのですが、
あの暑さと共に、
いろいろな大会をテレビでザッピングして追いたいために断念。
昨日など、
5局をあっちこっちに回しながら、
高校野球を楽しみました。

さて、
ベスト8以上になると、
各大会共に『激戦』が繰り広げられるようになります。
シードvsシード
も当たり前。

毎試合が『優勝候補同士の激突』といっても過言ではありません。
甲子園へ向けて、
各校共に最後の踏ん張りどころです。

全国各地では、
昨日も6代表が決まりました。
そして、
PL、大垣日大、熊本工などの強豪が敗れ去る波乱も続出。
ますます白熱してきています。

そんな中、
首都圏の先陣を切って、
千葉県大会の決勝が行われました。

本命の習志野を破って進出の成田と、
選抜出場の東海大望洋の対決。

一投一打に球場が沸く展開となりました。

東海大望洋の長友は、
145キロ以上の速球を投げる本格派。
昨日は、
再三のピンチを迎えましたが、
気迫でピンチの芽を摘み取り1失点という見事な投球を見せました。

しかし、
それを上回ったのが成田・中川投手の見事なピッチング。
1安打完封で東海大望洋打線を全く寄せ付けませんでした。
成田は、
20年ぶりに夏の甲子園に【復活】です。

球速こそ140キロに届きませんが、
彼の球質は【プロ仕様】に見えました。

プロでもSB・杉内、和田とか西武・岸などのように、
140キロそこそこの数字しか計測していないのに、
やけに速く見える速球があります。

変わって高校野球では、
150キロ近くを計測しても【棒球】にしか見えない投手が多くいます。

そこがプロと高校(アマ)の違いだと見ているのですが、
昨日の成田・中川投手の球は、
間違いなく前者の【プロ仕様】に見えました。

甲子園ではぜひ注目してください。
本来のピッチングさえ出来れば、
かなり期待できる投手なのではないでしょうか。


東京大会は、
土曜日は西大会、
日曜日は東大会で準決勝がありました。

土曜日は第1試合の日大三vs日大鶴が丘戦が、
手に汗握る展開となりました。

両先発左腕を継いだ2年生のリリーフ。
三高・吉永、鶴が丘・岡の両投手が踏ん張って、
延長は14回までもつれ込むという熱戦でした。

両投手共に、
勝負どころで投じる球は145キロを超え、
見ごたえのある戦いとなりました。

最後は、
終始チャレンジャー魂を貫いた鶴が丘に、
球運は微笑みました。

第2試合は、
注目の早稲田対決。

この試合は、
実力で勝る早稲田実が最後は振り切りましたが、
早大学院の頑張りは見事。

しかし、
どちらが点を入れても【紺碧の空】が響き渡るので、
一瞬どちらが点を入れたかわからない、
なんとなく混乱してしまう場面もありました。(ワタシの中で)


神奈川大会も佳境を迎え、
昨日は準々決勝の2試合が行われました。

大会に入ってからの出来の良さでワタシの一押しとなっている横浜隼人。
昨日はまずい試合運びでしたが、
それでも強豪の横浜創学館を延長で振り切り、
準決勝での横浜との対戦切符をもぎ取りました。

絶好調でここまで来たエース・今岡が不調で常に追いかける展開を余儀なくされた昨日の横浜隼人。
しかしながら、昨日の戦いぶりは、
『去年壁を破って甲子園に出た』
自信の賜物だと見えました。

以前の横浜隼人ならば、
強豪との対戦であの展開になったならば、
絶対に逆転勝ちできるチームではありませんでした。
ズルズルと追いつかずに敗戦。
『やっぱり壁は厚いなあ』
が定番。

しかし昨日の戦いは、
横浜隼人の自信とチーム力アップを、
強く印象付ける結果となりました。

さて、
明後日の準決勝、
横浜隼人にとっては、横浜との対戦がとても大事です。

ここで横浜を破ることが出来れば、
横浜隼人は完全に一皮向けると思います。
横浜・東海・桐蔭・桐光に慶応が加わった最近の神奈川5強。
これを追いかける2番手組だった隼人は、
完全に上をキャッチアップしての6強となることが出来るでしょう。

神奈川の今後を占う上でも、
大変重要な対戦になると思います。

それにしても厳しい神奈川の大会。
まだまだ続いていきます。


埼玉では花咲徳栄が思わぬ大苦戦をしましたが、
もう一方の雄である浦和学院は順風満帆。
チームの仕上がりという点では、
やや浦和学院が上との印象です。
ひそかに期待しているのは、
阿井英二郎監督(元ヤクルト)率いる川越東。
順調に勝ち進んでいますので、
面白い存在になってきました。


日曜日の東東京大会の準決勝。
帝京をコールドで葬った国士館に注目していましたが、
試合では『悪い面』ばかりが出てのコールド負け。

「今までの国士」
を払拭することは出来ませんでした。
数年前にやっと夏の甲子園切符を掴んだ国士館ですが、
それまでは夏の甲子園は未出場。
夏の大会では一度も結果を残すことが出来ませんでした。

『東京七不思議』
のひとつとして、
長く東京の高校野球史に残されていたこの物語。
やはり昨日の戦いを見ていると、
「試合ごとに出来が違ってしまう」
という国士舘の悪い面が出てしまいました。
まだまだ払拭には時間がかかるようです。

*ちなみに、もうひとつの七不思議は二松学舎大付の「決勝敗退7度、いまだ夏の甲子園経験なし」です。国士舘といい二松学舎大付といい、春の選抜では何度も出場して結果を残す”全国区”のチームなのに・・・・・と不思議がられています。

決勝は打線のいい修徳と関東一の対戦となりましたね。
ワタシの中では「帝京を除くと、いかにも東東京らしいチーム」同士の戦いとなりました。修徳の三ツ俣投手の出来が勝負を左右すると思います。


だんだん【聖地】を掴んだ学校が増えてきました。
ワタシの頭の中も、
徐々に『甲子園での戦い』に移りつつあります。


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