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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲名古屋場所  落日・結びの決戦

2021年07月19日 | 相撲

ふ~
インターネットの調子が悪くて、
書こうと思っていた記事が書けなくてフラストレーションたまっていました。

ようやく復旧したので。。。。


この週末はいろいろありましたが、
なんといっても昨日の大相撲名古屋場所の千秋楽でしょうね。

予想通りと言おうかなんと言おうか、
楽々勝ち上がってきた全勝の二人、
照ノ富士と白鵬の落日決戦となった昨日。

前日白鵬は、
物議を醸す相撲をまた行って大関・正代を破っていて、
そのことでなんか、
せっかくの全勝対決だというのになんだか、
館内の空気は悪かったですね。

ワクワクしているというよりも、
なんだか「怖いもの見たさ」的な空気が醸し出されていて、
ワタシは「せっかくの決戦なのになあ。。。。」と思ったりしたもんです。

それでも14日目まで、
ほとんどスキというものを見せずに14個ずつの白星を重ねた二人は、
大したものだと思いますね。


さて千秋楽結びの一番。

すでに横綱昇進は決定的な照ノ富士。
先場所、先先場所と同様、
全く他の力士を寄せ付けない見事な力と技の相撲を見せてくれていて、
いくら相手が白鵬とはいえ、
相撲を取るまで負ける要素は全く見受けられなかったです。

一方の白鵬も隙のない相撲が多かったのですが、
やはり照ノ富士の充実ぶりと比べると一歩劣るかなあ・・・・・
という感じに見受けられ、
決戦はやはり照ノ富士有利に展開するだろうと思いました。

しかし。。。

やっぱりダテに44回もの優勝を飾ってはいないという事を、
白鵬は見せてくれましたね。

とにかく「何をやっても勝つ」という気迫というか、
勝利への執念は見事なもの。

あの「戦いへの執着」とか「勝利への執念」とかは、
やはり狩猟民族の末裔の持てる業なのか、
そんなことを思ってしまうほどすさまじいものでした。

立ち合い「にらみ合い」といえば言葉はいいのですが、
白鵬は照ノ富士に「絶対に五分の立ち合いをさせない」という”ずらし立ち”の技をこの日も見せました。
ここ数年ずっと見せ続けている、
相手の呼吸を封印して、必ず自分本位で立つという立ち合いでした。

そして軽く張った後は、
ここしばらく封印していた「必殺エルボー」を照ノ富士にかましていきました。

組み止められたら分が悪いとみた白鵬、
その必殺技で相手と距離を取り、
その後はぶん回すような張り手という名のフックを2度、3度と照ノ富士に叩き込もうと挑発を繰り返し、
照ノ富士の冷静さを奪いました。

照ノ富士はここ数場所、
熱くならずに冷静に相撲を取り、
最後は力&技で押し切る相撲を続けていましたが、
さすがにこの白鵬の挑発には熱くなってしまって、
自分も張り手をフックのようにぶん回していってしまい、
そこを「待ってました」とばかりに白鵬に組み付かれて、
出足を止められましたね。

土俵中央で組み合った二人。
しかしまだこの体制では照ノ富士有利かと思ったすがら、
白鵬は照ノ富士の腕を「折れても知ったこっちゃない」ぐらい固めてぶん回す気迫の小手投げ。
しかも右左の両手でぶん回す、
非常に危ない技を繰り出して、
そこでさしもの照ノ富士も、
耐えきれずにゴロンと土俵に転がってしまいました。

照ノ富士を転がした瞬間の、
白鵬の鬼神のような表情。
まるであの日の貴乃花の表情のように、
ワタシには映りました。

どんな相撲っぷりだったとしても、
この気迫は今の相撲界に一番欠けているもの。

すっげ~~~~優勝でした。

なりふり構わんという言葉はその通りですが、
地位も名誉もすべて手に入れた大横綱が、
あそこまでなりふり構わぬ相撲で優勝を手に入れる様は、
凄まじいとしか言いようがありませんね。

あの姿、
そして照ノ富士の気迫などを見るにつけ、
ワタシは「やっぱり日本人では、対峙できるもんではないな」と思ってしまいました。
モンゴルの力士たちのすさまじさを、
見せつけられた千秋楽でした。

来場所以降、
白鵬があの気迫を見せ続けられるかは、
定かではありません。

しかしながら、
新横綱になる照ノ富士が盤石な強さを見せ続け、
来場所新三役が濃厚な豊昇龍が大関の地位を手にするのも時間の問題でしょう。

さらに言えば、
十両で優勝したのもモンゴル出身の水戸龍ならば、
「ものすごい大器」と言われ来場所十両昇進を確実にしている幕下優勝の北青鵬もモンゴル系の力士。

モンゴル勢が相撲界を席巻していくのは、
むしろこれからと言えなくもないでしょう。

ワタシはモンゴルの力士、
結構好きな力士が多いのですが(特に玉鷲は大ファン)、
それにしても今場所の相撲っぷりを見ていたら、
日本の力士、上位に一人もいなくなっちゃうんじゃないかと、
さすがに危惧を抱きましたね。

ケガの多い貴景勝、あと1年ずっと番付けを落とし続ける朝乃山の姿は今場所土俵にはなく、
最も上位だった正代の、あの情けない相撲っぷり。
まさに這う這うの体で勝ち越しまでやっとたどり着いたという感じです。

期待の若隆景も上位の壁に弾き飛ばされたし、
だれか頑張ってくれよ・・・・・と祈るような気持ちにさせられますね。


まあそれでも、
千秋楽の結びの一番まで優勝の行方が分からないというのは、
いいもんではありますねえ。

白鵬、照ノ富士の両関取。
ご苦労様でした。

そして照ノ富士、
横綱昇進おめでとう。

来場所は土俵入り、
見に行かせてもらいます。

それにしても、
今場所も久しぶりの地方場所ではありましたが、
コロナのクラスターが発生しないで、
まずはホッとしました。

力士はじめ関係者の皆さん、
ご苦労様でした。

せめて数日は、
ゆっくりと骨休めをしてください。





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