≪第95回全国高校野球選手権大会≫
【第10日】
花巻東(岩手) 7-6 済 美 (愛媛)
明徳義塾(高知) 5-1 大阪桐蔭(大阪)
鳴 門(徳島) 17-1 常葉菊川(静岡)
日大山形(山形) 5-2 作新学院(栃木)
大会前に注目されたのは、
チームでは浦和学院の春夏連覇、大阪桐蔭の2年連続制覇が成るかということ。
そして個人では、済美の安楽の投球でした。
奇しくも昨日は、
その大阪桐蔭と安楽が同日に登場。
第1試合から甲子園はまたも満員通知が出る4万7千人の大観衆。
盛り上がった一日となりました。
第1試合で粘りの花巻東と対戦した剛腕・安楽は、
やはり甲子園に入ってからあまり調子が上がっておらず、
序盤の3イニングで速球を完ぺきに捕らえられ3失点。
中盤からはスライダーを効果的に交えて好投しましたが、
疲れの出た延長に集中打を浴びて4失点。
その裏に意地の特大3ランを放って追いすがりましたが、
一歩届かず甲子園を後にしました。
今大会では2試合共に7失点。
2試合14失点と【厳しい大会】となってしまいましたが、
『さすが』とうならせるような球もたくさんあり、
来年の”再会”が楽しみです。
『球速』も確かに魅力ですが、
安楽の本当の良さは『ギアチェンジ』。
センバツで見せた、
『ピンチになればなるほど本領を発揮する』姿、
また見せてください。
安楽が倒れて球場全体が何となくざわざわした中始まった第2試合の優勝候補対決。
昨年の準決勝対決の再現となった試合で、
連覇を狙った大阪桐蔭は明徳の2年生エース・岸の好投の前に猛打線が沈黙。
初回1番打者の峯本が放ったランニングHRの1点以降、
完璧に抑え込まれて連覇ならず。
甲子園を去ることになってしまいました。
昨日の試合では、
とにかく明徳の岸の投球が圧巻。
あの投球をされたら、
よほど打力に自信を持っているチームでも攻略は難しいでしょうね。
昨日の投球を見てワタシが思い出した投手は、
PL学園の桑田投手。
そのぐらいの球の切れ、寸分たがわぬ場所に投げ込む制球力がありました。
2年生ながら≪剛腕≫ですね。
一気に優勝候補の『筆頭』に躍り出ました。
馬渕監督、
インタビュー台での言葉に自信がありあり。
【2度目】を完全に視野に入れましたね。
打線の好調ぶりということでは、
第3試合に圧勝した鳴門の『うず潮打線』がピカイチ。
常葉菊川が中盤以降『心が折れた』状況になったのを見逃さず、
まったくその攻撃の手をゆるめませんでした。
21安打17得点。
2回戦のサヨナラ勝ちの勢いを持ち込んで、
甲子園でのびのびとバットを振り続けています。
このチームも、
優勝争いのダークホースに上がってきましたね。
東北の2チーム、
花巻東と日大山形は、
こちらもバットがよく振れています。
この日際立ったのは、
花巻東では『小粒ながらピリリと辛い2番』千葉選手。
ファールファールで粘るその打撃を”佐藤涼平2世”と紹介しましたが、
『それ以上』ともいえる鋭いバッティングを見せてくれました。
『粘りと三遊間への転がし』
を警戒した済美は、
千葉の打席ではセンターが三遊間の位置に構える≪5人内野≫の守備体形。
『ゴロは全部アウトにするぜ』
というプレッシャーを与えてきましたが、
第3打席ではその体形をあざ笑うように【特大の】ライトオーバー3塁打を放ちました。
その後の誇らしげな彼の姿、
良かったですね。
同点の10回にも安楽からヒットで出塁。
決勝のホームを踏みました。
見事な5打数3安打の大活躍でした。
日大山形では、
何と言っても【完投しない】エース庄司。
いえいえ、
こんな枕詞、
彼に失礼ですね。
県大会では全試合にリリーフを仰いだ庄司でしたが、
初戦強打の優勝候補、日大三を強気の投球で抑えきって、
完全に【ブレーク】しました。
この日も強打の作新学院相手にさらに強気の投球を見せました。
そしてこの日は、
初戦よりもコントロールが抜群。
わずか1四球で連続の完投。
『日大三戦の終盤から、ボールのリリースポイントをつかんだ』
そうで、
今後も活躍が期待される好投手となりました。
準々決勝で対戦する明徳義塾戦は、
本当に楽しみです。
日大山形は打線も絶好調。
ひょっとするとひょっとする、
チーム力ピークの好チームです。
さて、
今日も3回戦4試合があり、
いよいよ大会は準々決勝に突入です。
”熱い夏”
も終盤。
どんな結末が待っているでしょうか。
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