日記の下書き

思いついたことを断片的に書いています。日記の下書きだと思ってください。

じゃがいも、補助金、むかしの名古屋

2020-05-22 09:40:45 | 日記
ジャガイモがないなと思って大袋を買って帰ったら家に手付かずの大袋があった。野菜棚が北海道みたいになった。

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まわりが補助金の話をしているので、自分ももらえるものがないだろうかと気になったのだけれど、僕はこういう行政手続きみたいなものが本当に苦手で、仮にあったとしても先延ばしにして結局もらいそびれる気がしている。

これではフリーランスだったらすぐに飢えているだろう。この仕事に就く前はフリーランスだったのによく暮らしていたなと思う本当に。

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オンラインで愛知県のイベントをやるのでスライドを作っている。
(これを更新する前にイベントは終わっちゃいました、すみません。アーカイブはこちらで見られるのでよかったらどうぞ)

スライドにも入れたが、2000年ごろに改装される前の名古屋駅は、当時中高生だった僕たちにとっては恐ろしい雰囲気の場所だった。同じころに新宿駅を見たらやっぱり恐ろしいと感じたかもしれないけれど。

僕たち子どもが電車に乗ってわざわざ名古屋に行く理由としては、東口で映画を見るか西口で生活倉庫に行くか河合塾の短期講座を受けるか、だった。

東口はダンボールで寝ている人や怪しいテレカを売る外国人がいた。地下に降りたら彼らにつかまって二度と出てこられないのではと思った。西口は西口でパチンコ屋が建ち並び、昼間から缶チューハイを飲んでいる大人がいたし、ラブホテルや風俗店なんかもあっていっそう入ってはまずい雰囲気だった。

若者の間ではアメカジが流行っており、戦争帰りの米兵みたいな恰好をしたお兄さんがたくさんいた。「アジのある」古着が求められたあげく、アジが出すぎてほとんどホームレスと見分けがつかないようなことになっている人もいた。つぎに洗濯したらバラバラになりそうなデニムジャケットが20万円とかで売られていた。

当時つきあっていた彼女と公衆電話で話をするため、勇気を出して東口の外国人からテレカを買ったことがある。

彼らはタクシー乗り場のあたりで束になったテレカをマジシャンみたいにシャッフルしながら立っている。今でいうキャッチセールスみたいにあまり積極的に声をかけて売り歩いたりはしない。違法と知りながら寄ってきた日本人に「ヨクワカラナイケド、ホシイナラ売るヨ」という態度で接する。たしか10枚1000円とかそのくらいだったと思う(本来テレカは1枚500円)。

テレカは穴を(テレカは通話に使うとパンチで穴が開いて出てくるのだ)アルミテープでふさいであり、おそらく違法な方法で信号を未使用の状態に書き換えられている。新しい防犯システムの装備された電話機でそれを使うと、警察にばれて電話ボックスのドアが閉まって閉じ込められるぞと脅されたことがあったので、なるべく家から離れた公園のボックスで、足をドアに挟みながらいつでも逃げられるように電話していたのを覚えている。買った10枚のうち半分くらいは使えなかった。

その先の映画館では長渕剛がやくざの役を演じた映画が上映されており、チケット売り場には長渕が人を蹴ってるポスターが貼られていた。名古屋のありさまを見て僕は、大人になるって怖いなあ、と思っていた。



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くわしい人に聞いたら僕が申請したらもらえそうな補助金は今のところないそうです。



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