加藤眞琴ブログ、ドローイングの日々。 Makoto Kato daily blog, of drawing.

アートは大人の遊びの精神、その遊びに夢中になっています。プログ.ギャラリーへお立ち寄りいただければうれしいです。

きょうは「熊谷守一」

2010-07-17 15:37:10 | 日記
ここに住むようになったのは、昭和七年で私が五十二歳のときです。それから四十五年この家から動きません。 
この正門から外へは、この三十年間でたことはないんです。でも八年ぐらい前一度だけ垣根づたいに勝手口まで散歩したんです。あとにも先にもそれ一度なんです。
九十六歳/一九七六年画文集<ひとりたのしむ>求龍堂より 
いま、回顧展をしている今は亡き真弓晃さんが好きだった画家。僕も好きです。

きょうも<パウル・クレー>

2010-07-16 11:25:02 | 日記
パウル・クレーの孫のアレクサンダー・クレーは書いている。クレーは、おそらく死の直前に描き始めたと推定される未完の大作に、鉛筆でこのように書き入れています。
「そもそも、何もかもすべてがわかっていなくてはならないのだろうか?いやいや、決してそんなことはあるまい。」
そして60年の生涯を閉じる。
 

きょうは<パウル・クレー>

2010-07-15 12:02:54 | 日記
サッカー、ワールドカップで予言者となり人気ものになったパウルくん。こちらのパウルくん、多くの愛すべき作品を描いたご存じパウル・クレー。1995年大丸ミュージアムKYOTOでの<パウル・クレー展>の図録を、この前、天神橋筋の古本屋で買った。そのなかに「岸に打ち上げられた人魚」というのがある、切れ端のような麻布に描かれている、いまなら珍しくないかもしれないが、クレーはいろんな試みをしている。クレーの絵はサインを捜すのも愉しみ。「現代美術」はサインがないね。

<ゲルニカ>より「人間の頭と馬の蹄」

2010-07-13 22:43:53 | 日記
習作のドローイング。図版解説では23.1×29.3鉛筆.淡彩.紙1937.6.3死んだ戦士と馬のひづめの習作。壁画では、死者の顔の向きが上下逆になっているが、やはり同じように、首のところにひづめがあたる構図で描かれている。この習作も好きな作品のひとつ。

ゲルニカの勝利   ポール・エリュアール(中山公男訳)

2010-07-09 23:18:06 | 日記
1茅屋と坑道と野原のなかの 美しい世界 2 火にも耐える顔、寒さにも耐える顔 夜、拒絶にも、侮辱にも、打撃にも耐える顔 3 すべてのものに耐える顔たち、ここに君たちをじっと見つめる空虚がある;君たちの死は戒めとなるものだろう 4 錯乱した死 5 かれらは君たちにパンを、空を、大地を水を、睡りを そして君たちの生活の 悲惨すらをも購わしめた……エリュアールの詩はまだ続くがここでひとやすみ ピカソは「ゲルニカ」を制作するにあたって多数の習作、ドローイングがあるが、鉛筆、ペン、色鉛筆、グワッシュ、紙、キャンバス、青紙、渋紙、エッチング、アクアチントなどいろんな試みをしているまさに<制作>だ。
                                                                                                                                                    

まだまだ続く、回顧展「真弓晃の世界」

2010-07-05 23:40:27 | 日記
4月から始まった、回顧展「真弓晃の世界」は80歳を超えてから追求をはじめた「抽象画」が展開する、絵画へのおとろえぬ追求。これでひと休み、夏休みになる、美術教師、文具店をしながら絵を描いてきたひとりの画家の軌跡。もう見られないでしょう。ギャラリー真弓堂で。11日まで。

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いきものは、生きている限り、視覚.聴覚.嗅覚.触覚…が躯を刺戟する…それをことば.形で表したい。