あみものだもの

まちがいだらけでも

感想文4 編みもの修学旅行 スコットランドの章

2015年10月01日 | 編みものの本
実を言うとこの本の最初の章はスコットランド編なんですけども、感想を書くのが最後になってしまったのは、ここが本の中で一番ページ数が割かれているところだからです。なんと35ページ。小説などは別にして、だいたい良書というのはどこから読んでも楽しめるものです。

ですから今日は、どこを取り上げましょうか…では、編みものといえば、彼らがいなくては成り立たない。そう、羊さんのお話しをしましょう。最初の、「それは地元の編みものだから」というところで、シェットランドの羊たちについて書かれています。

United Kingdomを構成する地域の中で、最も厳しい自然環境におかれているのがスコットランド及びシェットランド諸島です。ここに生きている動物たちはとてもユニーク。ユニークな動物といえば私たちは大抵、たとえばオーストラリアのコアラだとか中国のパンダだとか、そういう生きものを思い浮かべますが、ここでいうユニークとはそういうことではありません。シェットランド諸島においては、身近な牛、馬、豚、羊のような家畜類にいたるまで、ユニークな動物と呼べるのです。なぜなら、彼らは外の世界からやってきた時はよその地域の動物たちと同じような体格をしていましたが、厳しい自然環境の中で命をつなげるうちに、どんどん小柄になっていったからです。

ですから、シェットランドの羊もとても小柄。そして小柄ゆえに、彼らからは良質の毛糸がとれます。繊維が細く、空気をたくさん含んでいて、柔らかい毛糸になります。もう廃盤してしまった商品なのですが、昔ダルマさんの「シェットランド島の羊」という毛糸で編まれたマフラーに触れたことがあります。それはもう、素晴らしい触り心地でした。ほんとうに「ふかふか」。私はずっとこの毛糸が欲しい欲しいと思い探していたのですが、まもなく廃盤になった糸と知り大変がっかりしました。今国内メーカーでシェットランドヤーンを扱っているところはあるんでしょうか?ネットで調べる限りはもうないようですね。

その最高の毛糸、シェットランドヤーンを製造しているのが、ジェイソン・アンド・スミスとジェイミソンズ・オブ・シェットランド(名前がまぎらわしくないですか?)という2つのメーカーです。この本で、この素晴らしいシェットランドヤーンができるまでの工程をつぶさに見ることができますよ!

私の感想文、三國さんと行く編みもの修学旅行。四回に分けてお届けいたしましたがいかがでしたでしょうか?私のように好きなところから読んでも楽しいし、ほんとうに三國さんと旅行に行ったつもりで、最初から読んでもきっと面白いです。一年前が初版の本で、私のブログはOUTポイントを多く獲得していますから、すでにお持ちの方もたくさんいらっしゃると思いますが、もしまだ手にとられていない方がいたら、ぜひ読んでみてください。絶対に、あなたの中の編みもの文化を深める本であることに間違いありません。世界一孤独なひとのオススメ!です。

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いつも長文にも関わらず、最後まで読んで頂いてありがとうございます。ああ、はやく編みものしたい…!


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