あみものだもの

まちがいだらけでも

手芸店がまたひとつ

2016年09月14日 | 糸や道具について
しばらくブログに書くのを忘れていたのですが、これまた寂しいニュースです。

地元の百貨店に入っていたホビーラホビーレが、八月いっぱいで閉店してしまいました。たまたまその百貨店の催事場を訪れたら、「ホビーラホビーレさよなら大バーゲン」が開催されていたのでびっくりしました。

大きな駅ビルが出来て、その百貨店自体が苦しい中、パピーの糸やリバティの布など高級路線の素材のみを扱う業態は限界だったのでしょう。主な客層は年配の方と思うんですが、しかし、私がときどき編み物講座に通う中で感じるのは、年配の人ほど糸にそれほどお金をかけないしこだわらない、ということなんですね。編む人口は若い人より圧倒的に多いけれど、ワゴンに載っているようなお手頃な糸を「これがいいわ。安いし」と言ってレジに持っていく人が大半です。

編み物が、いち趣味でなく日常の家事だった時代の人たちにとっては、「服」という実用的なものにそこまでお金はかける気にならないのかもしれません。そこそこのものが安く買えるようになったことのあらわれかも。この感覚を現代に置き換えるとするなら…いささか極端なたとえかもしれませんが、そう、タオルじゃないでしょうか。いまどきは一枚100円でも買えるフェイス用のタオルに、1000円2000円かけるならそれはもう「こだわり」という趣味の領域でしょう?(ミカンひとつも百貨店で買う富豪の読者様には分からない例えで申し訳ない)

寂しいとはいうけれど、私もこのお店で毛糸を買ったこと、数えるほどしかないんですよ。それもセールの時に、通常価格では買えない海外の珍しい糸をお土産感覚で二玉、三玉とか。だからお店にしてみれば、寂しがるぐらいならもっと買ってほしかったわ、というところだと思います。ごめんなさい。いつも行く手芸店は事実上のハマナカ代理店だし、ここは珍しい糸を手にとって見られる貴重なお店だったんですけどね。あってほしい、という気持ちだけでは成り立たないのがお店というものでしょう。

そのうち、毛糸は見て触って買うものではなくなるのでしょうか。見本帳を買えばいいじゃない、といってしまえばそれまでですけど。あのコロンとした可愛い毛糸玉に触れて、これで何か作りたいなあ、と創作意欲をかきたてられる場所がなくなるのは残念です。

そこで世界の毛糸メーカーさんに提案なんですけど、毛糸のショールーム的なものを展開するのはいかがでしょうね?その場では買えないけど、色んな毛糸を実際に見て触って選べるような場所があったら、素敵だなあと思うんですが…。

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